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1999年4月 : この一本 ・ れんぎょ

永野美恵子 : 大分市


いつかられんぎょの花が好きになったのか覚えていません。しかし、この家を建てた時には庭にれんぎょの木を植えました。春早く、黄色い花を咲かせるれんぎょ、こんもりとした木がまーるく黄色い花で覆われます。長い間、黄色い花で楽しませてくれているうちに、やがて、本格的な春、気持ちの良い、一年で一番美しい気候になります。すると、黄色の中に少しずつ淡い緑が出てきます。花と入れ替わりに今度は葉が出てくるのです。その葉の勢いが強くなり、やがて黄色い花の寿命は終わります。でも、葉の茂ったれんぎょの木もとてもさわやかで素敵です。


今から20年前にシカゴ郊外のアパートに住んでいた時、アパートの池のまわり一面にれんぎょが咲いてとてもうれしかったのを覚えています。しかし、花びらがとても大きかったように見えたのですが、アメリカは大きな国、何でも大きいと思って見ていたので花びらも大きく見えたのでしょうか?我が家の庭にれんぎょが咲く度に、池の周りに黄色い波をうって咲いていたシカゴの春を思い出します。

我が家の庭に咲く花の図鑑


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