1998年5月 : この一輪 ・ 蔓バラ永野美恵子 : 大分市 今から2年前、私の母方の祖母の家が取り壊しになるというので、懐かしい家をもう一度この目で見ておきたいと兵庫県の龍野市まで帰省致しました。祖母は88才で亡くなってもう15年がたちます。私たち姉弟を本当に可愛がってくれた祖母でした。若くして夫を亡くし、ずっと一人暮しでした。書と日本画の好きな祖母、花の好きな祖母、庭の花を見ては、一人で日本画を描いていました。家はいつかは壊れてしまう、しかし、永年慣れ親しんだ庭木が無くなるのは本当に寂しいと家の管理をしてきていた母は、祖母ゆかりの人々に庭木を贈りました。私は、出窓にからまって毎年ピンクのかわいい花を一杯つけていた蔓バラがほしいと思いました。 何本か短く切って大分へ持ち帰りました。 鉢に挿し木をしてみました。それが今年はよくのびてテラスの手すりにからまるようになりました。 そうしたら、なんと蕾がついているではありませんか。本当にうれしいです。 来年は鉢から出して土に戻してやろうと思います。祖母の好きだったピンクの蔓バラ、大分の暖かい風に驚いているかもわかりませんが、どうか馴染んでドンドン蔓を延ばしてほしいと思います。 我が家の庭に咲く花の図鑑 mieko@fat.coara.or.jp
今から2年前、私の母方の祖母の家が取り壊しになるというので、懐かしい家をもう一度この目で見ておきたいと兵庫県の龍野市まで帰省致しました。祖母は88才で亡くなってもう15年がたちます。私たち姉弟を本当に可愛がってくれた祖母でした。若くして夫を亡くし、ずっと一人暮しでした。書と日本画の好きな祖母、花の好きな祖母、庭の花を見ては、一人で日本画を描いていました。家はいつかは壊れてしまう、しかし、永年慣れ親しんだ庭木が無くなるのは本当に寂しいと家の管理をしてきていた母は、祖母ゆかりの人々に庭木を贈りました。私は、出窓にからまって毎年ピンクのかわいい花を一杯つけていた蔓バラがほしいと思いました。
我が家の庭に咲く花の図鑑