今からは少し近くの国のお話もしたいと思います。韓国や香港に行った記録もHPに載せています。香港は我家にホームスティした娘さんに会いに行きました。私達のことをお父さん、お母さんと呼んで今も誕生日には必ず電話をかけてきてくれる優しい娘です。

韓国にはパソコン通信で盛んに話してしていた友達がいます。それでやっぱり会いたくなって最初は10年ほど前に韓国旅行を計画しました。行くなら韓国のネットワーカーに会いたいということで、ソウルやインチョンで多くの人と交流会を持ちました。そのリーダーが、コアラの別府湾会議などにもよく来られているユウキョンヒさんという方で、グループの名前は集賢殿という韓国のシニアネットのグループです。

99年の夏休みにはコアラの若い友人達11人でコアラ修学旅行と称してソウルに出かけました。日韓共同開催ワールドカップサッカー大会を控えて盛り上がっているソウルで集賢殿の皆さんとの交流会では建設途中のサッカー場見学に連れて行ってもらいました。
皆さんは、永年培った知識、経験をインターネットを通して社会のために使いたいと活躍なさっている素晴らしいシニアの方々です。また殆どの方が日本語が話せます。韓国の古い格言を日本の人に伝えたいとweb化に取り組んでおられましたが、その日本語の校正を私たちは頼まれました。帰国してから手分けしてチェックをして集賢殿に送りました。

昨年の10月、今度は韓国集賢殿の皆さんが大勢で大分に来られました、コアラ修学旅行に行った友達を主体として私達は「ブンゴチャンネル」というグループを作っていましたので、そのグループで、シニアネット大分と集賢殿の皆さんとの交流のお手伝いをしました。大分のサッカー場へ案内したり、県庁訪問のお手伝いをしたり、歓迎パーティーを開いたりしました。


「ブンゴチャンネル」というグループではネットを使って楽しく町おこしをしたいと思っています。リーダーは、コアラ運営委員会の事務局長をしている若い友人です。パソコン通信の時代からいろいろなイベントなどを一緒にしてきた友達です。MLをつくり、そこで意見を出し合いながら、色々なイベントの協力などをしています。最近ではワールドカップ開催を記念しての各国語のページを作ったり、サッカー場のある公園に記念のタイムカプセルを設置する青年会議所のお手伝いなどをしました。

いろいろお話をしてきましたが、
大分に住む私たちが日常の暮しを伝えていくことで、大分という地方を遠く外国にまで知らせることになり、やがて、人と人との交流がはじまります。


今、我家の庭には、こんな花が美しく咲いています、と絵を書いて載せますと、もう水仙が咲いているの?と北の国からメールがきます。また食堂の窓から見える木々が季節ごとに美しい姿を見せてくれることがうれしくて記録に残したいと今、写真を写しています。


緑一杯の8月末から初めて、11月半ばの黄葉、そして

これは1月の末の様子です、雪が降って地面が真っ白になっています。これから桜が咲いてきっときれいな写真が取れると思っていますがどうなるでしょう。みなさんもどうぞご覧になっていて下さいませ。

また以前、我家のすぐ下にある田んぼを半年かけて取材したことがあります。「お米の出来るまで」というページにしていますが、これもいろいろ反響がありました。外国から一緒にお米を作る仕事をしませんか。また、お米は収穫したらまた同じ木にお米が次の年に出来るんですか?という質問まできてびっくりしました。

お庭のチューリップの芽が出て花が咲くまでを記録したり、ツタンカーメン王陵から出てきたと言う紫の花の咲くえんどう豆の記録をとったこともあります。この豆は群馬県の中学校のホームページに差し上げます、と書いてあったのを見つけてメールを書いて送ってもらった豆です。送るのだけは、インターネットという訳には参りません、封筒に確か23粒の豆が入っていました。大事に育て、記録をとって、時々、中学校にもお知らせをしていました。このページからもお調理の仕方などメールで教えて下さる方もあって楽しいページとなりました。

身近なことからも、楽しい交流が生まれます。インターネットは、パソコンは、そういうことを可能にする便利な道具です。
パソコンはどうも難しい、使い勝手が悪い、それなら、作り手にどこがどう具合が悪いか伝えましょう、こうだったら良いのに、と声を届けて改善してもらいましょう。そして、パソコンを便利な道具として使いましょう。その時にいつも私は、パソコンの向こうには人が居る、ということを忘れないようにしたいと思っています

国際大学の公文俊平先生から教わった言葉に3つの「ちえん」というのがあります。一つはけつえんの「血縁」ですね。それは私が選んだものではなく、授かったものと言えるでしょう。また、土地の地を書く「地縁」があります。
私は夫の転勤で大分に住むようになり、大分と地縁が出来ました。そして、最後がこれからの時代とても大事だといわれる知識の知の「知縁」それはネットを通じて増殖すると言われました。知識の「知縁」が加わることで私達の生活はとても心強いもになります。今日、私たちが、ここに呼んでいただけたことも一つの知縁ではないかと思います。どこに住んでいる人とでも、知識や情報を交換することが出来る、心を通わせることが出来ます。

昨年私は、西日本新聞の「フロンティア世代の挑戦」という特集号に取り上げて頂きました、その時の私のページには「インターネットは玉手箱」というタイトルがつきました。まさしく玉手箱のようなインターネットです。パソコンを使って、夫は、シニアネット大分の友人とエクセル研究会を開いたり、メール交換をしたり、初めての方にパソコンの使い方をお教えしたりしています。私はパソコンでHPを作ったり、レポートを書いたり、パソコン家計簿をつけたり、という毎日です。そしてそんな生活をこれからも続けたいと思っています。

是非、皆さんもパソコンを使ってこれからの人生を楽しんで下さい。顔を合わせる多くの友があれば、また、顔を合わせられなくても言葉を交わせるメールを交わせる多くの友を持っていれば、これからの人生、きっときっと充実したものになると思います。シニアネット諫早は、そういうお手伝いをして下さる方々がたくさんいらっしいます。シニアネット諫早のホームページにはそういう情報がたくさん書かれています。
是非、手を結び、これからの長い人生を楽しく過ごしていきましょう。今日は、ありがとうございました。

  シニアネット諫早NPO法人設立記念講演会の記録原稿