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2001年10月18日:ドイツの首都・ベルリンを訪ねてその3
今日は先ず,ホテルから近いポツダムの町へ行きます.美しい森の間を車は走って行きました.
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やがて美しい橋が見えてきました.Glienicker 橋です.たくさんの子供たちも見学に来ています.ここは旧東ドイツと旧西ベルリンの境だった地点です.私たちが立っているのは旧西ベルリン,そして対岸は旧東ドイツ,川沿いの人たちは窓を閉ざされ川の景色を見ることも出来なかったとか.最後まで橋は落とされなかったので橋の真ん中で捕虜の交換などもしていたという地点です.見学の子供たちは歩いて橋を渡って対岸に待つバスに乗って行きました.
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まもなくポツダムの街に入りました.ここはサンスーシ宮殿です.1747年にフリードリッヒ二世の夏の離宮として建造された所です.何とも優雅な庭の入り口.
何かの会議をしているとかで見学が出来ず大変残念だった宮殿です.階段状のブドウ園の上にヴェルサイユ宮殿に匹敵するという美しい宮殿が建っています.
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(picture by Klaus P.)
ブドウ園はガラスで覆ったイチジクと交互に植えられています.右の写真はブドウとイチジクの植えられている様子を写しました.
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幾何学模様に区切られた美しい西洋庭園です.このサンスーシ公園にはたくさんの宮殿がありますがその間は大きな木を自然の姿で茂らせた森と美しい庭がどこまでも広がっています.たくさんの観光客が歩いています.
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あまり広くて自分がどこへ向かっているのか分からなくなりそう,そんな人のために道標が埋められています.
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整然と森で区切られた道路の間からかすかに見えるのはオランジェリーです.
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次にやってきたのは中国茶館です.18世紀のドイツの宮廷では西洋と東洋の美を調和させることが流行していたとか,そのシノマニア様式を取り入れ1757年に建設された建物です.
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金をふんだんに使い柱の装飾,また人物像なども東洋的できっとドイツの皆さんには珍しく映ると思います.高校生たちが大勢きてスケッチをしていました.屋根や中国式の服装の人物彫刻などを描いていました.
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フリードリッヒ二世がプロイセンの国力を誇示する目的で建てた新旧殿です.赤レンガが重々しい雰囲気を出しています.このサンスーシ公園を隈なく見ていくには1日あっても足りないと思いました.宮殿内部はどこも見学出来なかったのでまた是非機会を作ってきたいと思いました.
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少し車で走ってハイリッヒ湖の側のツェツィーリエン公園にやってきました.ここには世界遺産にもなっているツェツィーリエンホフ宮殿が建っています.宮殿というより英国調の館のようです.ホーエンツオルン家最後の王子が家族と共に住んだ宮殿.つたが紅葉してとても美しかったです.
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ここのレストランでは是非,食事をするようにとクラウスさんの勧めで私たちは素敵な雰囲気の中で食事をしました.ここは皇太子妃の間だったようでロビーのソファーなどの雰囲気もとても柔らかくて素敵でした.
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この宮殿は第二次世界大戦の終了の際にポツダム会談が行われた場所として有名です.会議の間はそのまま保存されていて見学をすることが出来ます.赤いじゅうたんの会議の間,チャーチル達英国の控えの間,ルーズベルト達アメリカの控えの間,スターリン達ソ連の控えの間など夫々に国力,策謀なども伺うことの出来る部屋割りだと思いました.今回の旅行で私が一番見学を楽しみにしていた場所でしたのでうれしかったです.
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ポツダムの街を車で走っています.城門のような通りをくぐって路面電車が走っています.旧東ドイツ地域は今も路面電車が残っています.
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近くのUバーンの駅の側に車を停めておいてまたベルリンへ出かけます.テレビのコマーシャルなどでヨーロッパの町角に車がずらりと駐車しているのをみかけますが,こんな風に停めていくことなのかと分かりました.各自,車には時計板を持っていて車を停めた時間に針を合わせて外から見える場所に出して置きます.
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ベルリンではクラウスさんのお勧めでエジプト美術館に行きました.エジプトアマルナ美術の傑作の王妃ネフルティティの胸像が立派です.また8mの高さのカラブシャ神殿の門も見事なものでした.美術館前の広告の前で記念写真.
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エジプト美術館はシャルロッテンブルグ宮殿の前にあります.この宮殿はプロイセン王フリードリッヒ1世の后の夏の離宮として1695年から8年をかけて建てられたバロック様式の宮殿でとても立派です.左はエジプト美術館,右は宮殿
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美術館巡りはすぐに時間がたってしまいます.みたい所は山ほどありますが時間がありません.本当にまたの機会を作らないと駄目です.夕食はサッカーファンの集まる面白いレストランに行きました.壁中にサッカーチームの写真や旗がはられ,椅子も電気もサッカーボール,テレビ観戦をしながら大勢がビールを飲んでいる愉快な所です.今日も一日,クラウスさん案内ありがとうございました.ポツダム,ベルリンととてもよく見せて頂きました.
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車の運転をして下さるクラウスさんはビールを飲めないので今夜もホテルに帰ってきてから私たちの部屋でビールを空けました.話の弾んでいる二人の側で私は今日の写真の整理をしました.明日はもうドイツ振り出しの地に戻ります.
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