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2001年アメリカ・ドイツ旅行の記録


2001年10月14日:北ドイツのバルト海その1

朝食後,ホテルのすぐ前の海岸に出ました.ここはバルト海です.一面の雲の中からかすかに太陽がもれてピンク色になった空の下に北の海が広がっています.


かもめや白鳥が波に漂っています.浜に上がってきた白鳥は手を出すと恐れるふうもなく近寄ってきます.ああ,ここはバルト海,とうとうやって来たなと二人で話しました.


今朝はまず近くの港へお魚を買いに行きました.漁から帰った船が港に着いています,たくさんの人が集まっている船に近づきました.船の中で漁師が魚をさばいています.魚は鱈です.早速,わたくしたちもたらを1匹買いました.きれいな三枚おろしにしてくれます.

鱈を割く漁師の指の節太く


クラウスさんの家で早速,試食です.こりこりと歯ざわりも良くとてもおいしいお刺し身でした.鱈と言えば私たちは鱈ちり位しか知りませんが,新鮮な鱈のお刺し身のおいしさにびっくりしました.


クラウスさんの家は海の家というだけあって目の前に海があります.白い砂浜が続く浜では海水浴やボート遊びが出来ます.また目の前にはFehmarn島とドイツ本土をつなぐ橋が見えます.


早速,その橋を渡って島の先端までドライブです.Fehmarn島といっても平坦で20分ほどで島の先端のPuttgardenに着きました.


Puttgardenからデンマークまでは19キロしかありません,車も列車も乗れるフェリーが頻繁に往復しています.丁度フェリーが着きました.(写真の右がフェリー,左はスーパーの白い建物)たくさんの乗用車,トラック,バスが吐き出されてきます.ナンバーはデンマーク,ノルウエー,オランダ,そしてドイツと様々です.また長い陸橋を歩いてたくさんの人も降りてきます.列車が乗っている時は,すぐ隣の線路に接続した桟橋に着くそうです.


デンマークからは物価の安いドイツへたくさんの人が買い出しにきます.そのためのスーパーマーケットが港にありたくさんの買い物をした人がフェリーに乗って帰国します.ここはチケット売り場です.乗船料金は往復で5マルクととても安くびっくり.40分ほどで行けると言うので私たちもデンマークまで行ってみたいと思った程でした.


しかしそうも出来なくて戻りますが途中で島の中で一番大きな町Burgの見学です,丁度賑やかにオクトバーフェスタの最中でした.香ばしい匂いに誘われて行くと直径が1m以上もある大きな鉄板で炭を使ってソーセージを焼いていました.とてもおいしそうです.


賑やかな音楽に誘われてテントに入ってみると楽団の演奏でした.軽快なリズムで踊り出したくなります.チロルハットに半ズボン,大きなお腹のおじさん達の楽団はババリア地方から来ているそうです.いつのまにかクラウスさんが私たちにビールを買ってきてくれました.


昼食はクラウスさんの家の前庭でおにぎりパーティです.ごはんはクラウスさんの台所で佳英子さんが炊いておにぎりを作って下さった.朝,味見をしたたらのさしみにおにぎり,久しぶりに日本の味でした.日本贔屓のクラウスさんの家にはおはしもわさびもあります.


午後はまた4人でドライブです.今度は夫の希望でキールという町を目指します.途中,ドイツ海軍記念館というのがある町Laboeに寄りました.記念館前庭にはたくさんの記念碑が建っていますがその中に靖国神社が送ったイチョウの木についての日本語の石碑もありました.


ここは第一次,第二次の戦争の際に海で亡くなった多くの人を祭っている記念館です.民間船がたくさん犠牲になっていることがわかり驚きます.船の模型や写真,海戦記録などがたくさん展示してありました.


展示を見て外へ出てきました.歩いている右にあるのは慰霊室の天井ドームです.前に建っている塔に登るとバルト海と周りの景色が大変よく見えました.


浜辺にはUボートが置かれていて中へ入ることが出来ました.細くて狭い船内にはびっしりと配管があり驚きます.そして7本の魚雷を積んでいます.狭いベッドもありますがこれは人よりも魚雷を中心に作られたものだと思いました.


またしばらく車で走りKielに着きました.ここは夫が父親からよく聞いていた名前の町で,昔,日本海軍に縁のあった町だそうでずっと気になっていたとか.やっと来ることが出来て感慨深げです.今は北欧各国へ行く船の発着場として有名だとか.


夜はクラウスさんの家の前に見えるFehmarn島の昼前にオクトバーフェスタを見た町Burgの大きな教会で開かれた「ゴスペル」のコンサートに行きました.たくさんの人で教会は満員でした.ドームに響くゴスペルはとても素晴らしいものでした.

聖堂のローソク揺れる暖かし

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