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2001年アメリカ・ドイツ旅行の記録


2001年10月15日:バルト海その2

私たちが泊まっているホテルは5年前まで海軍の兵舎だった建物を利用して作られた海の家です.同じような建物が10棟近く並んでいます.夏の過ぎた今は週末以外は比較的空いているとか,併設のレストラン(左の白い建物)で朝食をとります.


海岸には遊歩道が出来ています.野バラが生け垣になっていて今は大きな赤い実がたくさんなっています.


元兵舎の中で一番大きな建物は老人ホームになっています.そこにはクラウスさんのご両親が入寮なさっています.今朝は先ず一番に一緒に面会に行きまました.1階は共用のホールなどがあり2階にお部屋が並んでいます.ご夫婦夫々の個室がありその奥にはバスルームもついています.部屋のあちこちに思い出の写真が飾ってあり介護の方々の姿が無ければ普通のアパートと変わりません.ご高齢のご両親です,どうぞお大事にと言って別れました.



その後今日は,昨日訪れたキールの町のさらに北の町Eckernfordeまでドライブです.フイヨルドが湾を作った天然の良港の町です.そこのおいしいというお魚料理のレストランで昼食を食べました.ニシンの酢漬けがとてもおいしいのも今回の旅行の新発見です.


港にやってきました.たくさんのヨットも係留してあります.美しい紅葉の影にはきれいな家が見え隠れして,それらが海に映ってとても素敵な景色を作っています


美しい街路樹の続く道を歩いて魚屋さんにやってきました.ここには珍しい魚の薫製もたくさん売っています.細長いごぼうのように見えるのはうなぎの薫製です.夫に言わせるとその形は木刀のようだとか,ここでは新鮮なサケを10センチほど輪切りにしてもらって買いました.


佳英子さんの用意してくれていた7つ道具で早速サケの刺し身を作って海岸のベンチで食べました.このサケの刺し身も日本で食べる味とは別物のようなおいしさでびっくりしました.


浜で発見した面白いもの,何だろうと不思議でした.覗いてみるとベンチになっています.これはこの地方独特の浜辺の椅子だそうです.シーズンには浜にたくさんこのベンチが並ぶそうです.一つを借りて荷物はベンチの下の戸棚にしまい,日よけを調節しながらこの椅子で一日過ごすそうです.


また少し走ってSchfeswigという町にやってきました.ここもフイヨルドの作った細い湾があります.その中のSchleiというおもちゃのようにかわいい家が花で美しく飾られ並んでいる街にきました.町の中心には教会と墓地がある典型的な昔の街の作りが今も見られます.昔は漁師の家が多かったそうですが今は漁師をする人も少なくなりこの家も別荘などに売られていつまでこの美しい家並みが続くか心配しているそうです.


路地を入っていくと入り江に出ます.そこはフイヨルドが作った入り江の先端です.すぐに船の出せる浜に続きここが猟師町であることを示しています.


その浜を夕日が赤く染めています.もう少し北へ行くと本当にドイツの最北の町に至るそうですがあまり見るものもないとのことで今日のドライブもここまでです,本当に北ドイツの北に連れてきてもらった訳です.本当にうれしい私たちです.夕焼けの道をまたクラウスさんの家のある町まで帰ってきました.


今回は私たちの旅行を全面的に応援して下さった佳英子さんですが案内は今日までです.そこでお別れの夕食会ですがどういう訳か,佳英子さんにごちそうになってしまった.皆で記念写真を写しました.本当にいろいろとありがとうございました.

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