2月10日、ゆふいん音楽祭、音楽監督の河野文昭さんを囲んで、by Mie |
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12日に大分である演奏会のために来分された河野文昭氏ご夫妻を囲んでの集まりに招かれました。ゆふいん音楽祭の音楽監督である河野氏が、音楽祭実行委員長の加藤昌邦氏宅に泊まられ、今夜はチェロを弾いて下さるというのです。由布岳のふもとの斜面を利用して建てられた素敵な加藤邸へお邪魔しました。 |
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建築家である加藤氏がご自身で設計された素敵な家、中心には暖炉があり、パチパチと薪がはぜています。 | ||
私は台所をお借りして、持ってきた材料でカナッペを作り、焼いてきたパウンドケーキを切ってパーテイーの準備をしました。この台所は、ドイツ製の真っ赤なシンクが並ぶとても素敵なキッチンです。左は加藤氏、手前は音楽祭スタッフの小野直子さんです。私は彼女の姿に憧れて音楽祭スタッフの仲間に入れて頂いたのです。とっても素敵な方です。 | ||
それではそろそろ音出しをしますと、言われて河野氏はチェロを取り出されました。しばらく弾かれてから「場所はここでいいかしら?」と言われて、、、、、 | ||
「本当はここが一番我が家ではいい音がします。」と加藤氏がキッチンとの境目あたりにイスを運びました。「ああ、なるほど、こちらの方がいい音がしますね。」ということで、電子レンジや、ふきん干しや、お鍋やシンクを背景にしたコンサートとなりました。 | ||
その間、夫は暖炉の側がたいそう気に入ったようですっかり寛がせてもらっています。 | ||
バッハの無伴奏を弾いて下さいました。とても穏やかな柔らかな響きです。左手の弦を押さえる音がパチパチと聞こえる、そんなすぐ目の前で演奏を聞くことが出来感激です。 チェロは、前のゆふいん音楽祭音楽監督の黒沼俊夫氏の遺愛の楽器、1830年代製作のフランスのヴィヨーム。 |
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バッハの時代の曲を出来るだけ当時の雰囲気に再現できたらといろいろ試みています。16世紀の終わり頃にチェロという楽器が生まれ、時代に合わせ、曲に合わせて変化をして今の形になりました。弦はバロック弦を使っています。モダーンとはこんなに違うのですよ、と実物を触らせて下さって、分かり易く説明をして下さる、河野文昭氏(右)とピアニストの美紗子夫人(左)です。 | ||
すばらしい演奏の後は、ワインやコーヒーを頂きながらの楽しいおしゃべりです。皆さんが持ってこられたワインが次々と空けられて、楽しいお話が続いています。 | ||
夜もふけて参りました。そろそろお開きの時間です。最後に記念写真を写しましょう。(写真をクリックして下さい、大きい写真が出てきます) 左から、加藤昌邦氏、その後列左から・佐藤さん、河野文昭氏、溝口薫平氏、美佐子さん、河野美紗子さん、最後列左から小野直子さん、Mie,加藤真樹子さん、木下さん、恵太君、カメラは永野Ken。 |
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湯布院はすっかり夜の闇に包まれていました。冷気でピリリとしますが私たちの胸にはいつまでも美しいチェロの音色が響いていました。本当に素敵な夜をありがとうございました。 |