English

 
2011年9月3日:北極圏に入る
朝食片づけ中のKenさんです。柄付きブラシや、台布巾が我家のものとは違うので、面白がっています。
部屋も片付き、出発の用意が出来ると、いつも3人で記念写真です。オーロラを見るのに、真夜中に数回起きたので、ちょっと眠い朝です。気温は5度です。
かわいいロッジが並んでいます。その前は湖に霧がかかっています。
今日は少しお天気が悪いです。雲のかかった空、それに合わせて、湖の色も、暗くいかにも北欧の冬の雰囲気がします。
大きな町に来ました。ビルの色がとてもカラフルです。きっと、気持ちを引き立てる色でしょうか。 この町には面白い像があるから、と、車を止めて見に来ました。それは・・・・
Wild Manです。旧約聖書に出てくる魔人が時を経て、各国の小説にも登場するようになり、Laplandでは紋章になり守り神のような存在。WildManの逞しさはLapland人の憧れ、金色の棍棒は冨の象徴、その姿は自然と共存する姿、だとか。
 しかし、この町でおもしろかったのは、キノコです。絵本では見たことがある、真っ赤な傘に白い斑点がついたきのこ、本当にあるんですね。びっくりです。やっぱりこれは毒キノコだそうです。また、こちらの地味なキノコは食べられるそうですが、やっぱりこれを摘んで食べるという気持ちにはなれませんでした。キノコを採集する文化が日本の西には余り無いということだと思います。
雨で道路は濡れています。タイガ地帯は、木がどんどん細くなっています。制限時速は100キロ、家が見えると40キロ、町域をを抜けると60,70キロとなります。クラウスさんは、最高でも90キロの安全運転です。
精密な地図帳があります。我家にも事前に送ってきてくれたクラウスさんです。今回のルートはマーカーで色づけて、泊まる予定の箇所ははっきりと、マーク。その地図を見ながら、助手席に座っていると、とても楽しいです。
今日はどうもミスト(霧雨)でピクニックサイトも使えそうにありません。少しこちらの料理も食べたくなりました。少し探して見つけたお店は「アフロデティ」お洒落なお店でした。
お昼だのに、と思いながらも、ビールを飲みました。軽いビールでおいしかったです。サラダもきのこにオリーブとおいしかった。
お料理は、3人夫々にオーダーしました。これは私が注文した豚肉のソース3種かけ、フライドポテトの多いこと、しかし、とってもおいしいです。
Kenさんは、サーモンのソテーです。少し交換して食べましたが、サーモンはふんわりとしてとてもおいしい、キャベツのマリネもさっぱりで良かったです。
こちらはクラウスさんのお皿です。鶏肉のシシケバブ、とってもおいしいと完食です。
この町には、木像の大きなヘラジカがありました。こんな角を生やしたヘラジカに会ってみたいです。しかし、クラウスさんも今までに2-3度しか見たことが無いそうです。
とうとう今日は霧雨の一日のようです。道路の両側には長いポールが立っています。雪で道が埋もれた時の案内になるのでしょう。いよいよ冬到来ですね。
 
16時、とうとう北極圏Arctic Circleに入りました。「ここから北極圏」の印です。
北緯66度33分39秒(66.56083度)地点を連ねた線およびそれ以北の地域を指します。
(夏は一日中太陽が沈まない白夜、冬は一日中太陽が昇らない極夜があること)
黄色い線上にこんな石積みがありました。これが北極圏への記念碑でしょう。
気温10度、寒いですが、美しく花が咲いています。記念館は夏が終わり、9月から閉館です、本当はここで北極圏に到達した証明書を発行してもらう予定でした。とっても残念です。
このピンクの花が夏にはとても美しいそうです。名残の花が咲いています。左は花が終わり、綿毛になる所です。この時期、道路の両側にはこの綿毛になった状態でとても美しく並んでいます。
sスエーデンの観光地のJokkmokkに着きました。きれいなホテルがあり、予約していたロッジを教えてもらいましたが、余りにも高いので、他を探す事にしました。
さすがあちこちのロッジを知っているクラウスさんです。すぐに大きなキャンプサイトが見つかりました。夏のシーズンが終わり、来シーズンのための点検修理中でした。ドアが新しいものに付け変わった所でした。
木製の素敵な長椅子があり、引き出すとベッドになります。私たちは奥の部屋で、クラウスさんは、やはり奥の二段ベッドを使うことにしました。
 周りにはたくさんのロッジが建っていました。この夜も、オーロラが見えるのではないかと何度か夜中に外へ出て見ましたが、ダメでした。残念です。しかし、北極圏での夜、何だか不思議な気分がします。明日は何が待っているのでしょうか?楽しみです。
 Back  Next
 本日の走行距離:426km(通算2003Km)   写真:K.P.Nickel Ken & Mie