2010年6月16~30日:マンハッタンの風に吹かれて
20日です。

今日は午後からお出かけです。バス停側の公園です、中には一杯の親子連れが居ます、子どもたちが賑やかに楽しそうに遊んでいます。
振り返ると、家のある道路です。両側の家が見えないほどの並木が茂って木陰の道は涼しいです。
パカパカと蹄の音、馬車が通ります。一度乗ってみたいなとも思う、観光馬車です。
今日はこの大きな建物・カーネギーホールでコンサートに参加します。
写真を写していたら、蝶ネクタイをしたおじいさんが、写してあげるよと、パチリ。少しずつ着飾った人たちが集まってきます。
ニューヨークの音楽シーズンは、9月から5月までということで、今は最悪の時期ということになりますが、まあ仕方ありません。
マチネーの「第九」を鑑賞します。
チケットを手にしてから、ちょっと時間があるので、街を散策、すぐお隣に、「THE RUSSIAN TEA ROOM」と出ています。面白ろそうなので入ってみました。とても荘重で、ちょっとびっくり。

室内は、緑と赤と、金色で、いかにもロシアの雰囲気。ウエイターも、ロシアの将校のような感じで、きっと由緒ある店なのでしょう。
すぐ側では、ツルゲーネフの小説に出てきそうな、おひげの紳士が何故か、ポテトチップスとバーガーを食べていて、笑ってしまいました。

私は、「アナスタシア」と書かれたルシアンティをオーダー。紅茶とクランべりージャムが出てきて、おいしく飲みました。
帰って調べてみました。このお店は1937年にロシア帝国バレエ団の一員が開いたとか。そのためか、永年演劇界や、政界の大物の社交場になっていたニューヨーク屈指の名門レストランだそうです。
二度、閉店に追い込まれましたが、2006年に当初の飾りつけのままに再開、料理も往時を遺しながら、また現代風にアレンジされているとか。
気持ちよく写真を写してくれました。
さあ、時間が来たので、カーネギーホールに入りました。2800人収容の大ホール、ほぼ満席です。私たちの席は、バルコニーの1階席です。手すりが低くて、ちょっと落ち着きませんでした。
バルコニーは、4層になっていて、最上階は天井桟敷です。
前半は、新人登竜門のような感じで、若い指揮者や、演奏家が出てきて大きな拍手をもらって、演奏をしました。

第二部が、「第九」でした。指揮者は、日本生まれの韓国人VINCENT KOHさんです。KOHさんは、北大医学部卒後、バイオリンの勉強をし、アメリカで室内楽で活躍、そして、今、指揮者をしている、という多彩な方。
撮影は遠慮していましたが、演奏終了後は、大勢が、カメラパチパチだったので、私たちも1枚頂きました。
指揮台の両側が歌手の皆さんです。大きな拍手にまたステージへ出てこられたので、位置が男女入れ替わっています。

さすが音響の良い事で有名なホール、良い音が響きました。憧れのカーネギーホールに来れて、うれしかったです。

2010年6月16~30日:マンハッタンの風に吹かれて
21日です、

インターネットが通じた当初からのメールお友達の塚本さんに会う日です。もう15年来のお友達です。
私たちの家に来てもらってからまだ行ったことのない、ロウアーイーストのベジタリアンのお店、有機野菜のお店に連れて行っていただきました。
その後、また違うところへと2人で地図で確認中です。とうとう最後はタクシーまかせになりました。
高速道路の下を走ります。窓からは、イーストリバーにかかるブルックリン橋が見えます。
やってきたのは、港です。海と、帆船と、高層ビルが面白い風景になっています。サウス・ストリート・シーボートという所で大きなショッピングモールもあります。
余りにも暑くて、モールに入って、ひさしの大きい帽子を買いました。
塚本氏と会うのは4年ぶり、この前は、わが家に来て下さいました。そして一緒に大分の長湯温泉に泊りました。その時は3月というのに、長湯で雪が降りました。今日はマンハッタンの南の端、サンサンと夏の太陽が照り付けています。
暑くて仕方ないので、涼しい店へと入りました。ラテンのキューバ料理のお店でした。
少しお腹が減ってきたので、3人でこれだけオーダー、分けて食べました。真っ黒なのは鶏の手羽です。なんでこんなに真っ黒なのか、ウエイターに聞いてもよく判りませんでしたが、おいしかったです。バーガーの横の黄色いのはバナナのチップ、カリカリでこれはおいしかったです。
もう少し日が傾いたら、このデッキで食べたかったです。クリッパー型の帆船が三隻浮かび、その先には観光ヘリのヘリポートがあり、空ではヘリコプターが舞っていました。きっと空からのNYは素敵だろうなと思います。
塚本さんは、この後、ダウンタウンで人にまた会われるというので、ここで失礼をしました。また明後日会うことになっています。
私たちは、また地図を見て、これからを考えました。
明日は、国連見学の予定なので、帰り道に、下見をしていこうということで、バスに乗りました。
大きな国連ビルが見えてきて、とてもうれしかったです。
厳重なチェックを受けて、中へ入りました。もう閉館の直前です。インフォメーションで明日の確認をして時間までロビーをウロウロです。
歴代の国連事務総長の絵が掲げられています。現在の国連事務総長は第8代目で2007年1月1日に就任され韓国出身の潘基文(パン・ギムン)氏です。
切手が買いたいと思っていたら、スタンプショップがありました、これは好都合と思って中へ入ると・・・・
何だかただの切手売り場ではない雰囲気。何だろうと思っていたら、切手に私たちの写真が載るという。ちょっと??でしたが、出来上がってきたのを見て、びっくり。本当に私たちの写真があっと言う間に印刷されていました。

こちらでは切手もネットで買えるとか、自分で印刷をすれば良いのだとか、便利ですね。
これでやっと母に絵ハガキを出すことが出来ました。郵便局へ行くとカードで無いと切手が買えません。カードの暗証番号を忘れてしまっている私は買えませんでした。

またバスに乗って、帰ります。ロックフェラーセンターのビルのショーウインドウがとてもきれいでした。
冬になるとアイスリンクになる有名な場所、今は喫茶のテントがたくさん立っています。周囲を取り囲むように星条旗や万国旗がはためく観光客のお気に入りの場所ですね。
家の近くのバス停で降りました。今夜は、ピザを食べましょう、とテイクアウトのお店で、大きなピザを買って持って帰りました。

今日は久し振りの塚本氏にお会いできました。
また太陽を一杯浴びて、ちょっと疲れましたが、珍しいところを案内してもらって、嬉しい一日でした。
戻る 続く