English 2005年11月10日:「九州・ラトビア・雪の会」 No.6「雪と氷の対話展」 |
|
雪の博士として有名な故・中谷宇吉郎氏の甥にあたる中谷健太郎氏からお誘いを受けて、ラトビアの首都リガの国立自然史博物館で開かれる「雪と氷との対話」展に行くことになりました。 | |
朝、一番にロビーに田中代理大使が、挨拶に来られました。そして、大使公邸にご招待したいとのこと、明日お伺いすることになりました。 今日は、いよいよ今回の旅の目的「雪と氷の対話展」に出席です。朝から和服を着る女性たちは緊張です。 |
|
男性たちは午前中は自由行動、そして午後、会場のラトビア国立自然史博物館に集合しました。 | |
今から何が始まるか、私たちの計画しているお茶の会はどういう状態で実行できるのか、不安もちょっぴりありますが、でも、楽しみの方が大きいです。 | |
少しずつ、人が集まってきましたが、会場はまだトンカチと展示の準備の音がしています。国が出来て14年、まだまだ何事も手探り状態という所でしょうか。 | |
時間まで自由に博物館の中を見てくださいとのことで見学をしました。珍しい動植物が工夫をこらして展示してありました。 | |
和服姿を記念写真に、外へ出ました。時刻は3時ごろですが何だかもう夜が近い感じがします。 | |
和服で勢ぞろいです。 |
|
この展覧会は自然史博物館創立160周年を祝う特別展として本日より12月30日まで開かれます。その間日本とドイツから科学者、アーティスト、詩人、哲学者を招いてのイベント、ワークショップなどが開かれます。そしてそのための支援する会も発足しています。 ガイドのイェバさんとん記念写真。 |
|
さあ、いよいよ「雪と氷の対話」展公式オープニングが始まるようです。 博物館の人、大使館の人、展覧会実行委員会、それに多くのプレスの人達が集まってきました。 |
|
次々と挨拶が続きます、ラトビア語で、そして次に日本語に翻訳されて話されます。中谷宇吉郎博士の業績を称える言葉が続きます。 | |
地球環境の悪化が世界的な問題になっている今、「雪と氷」の研究はとても大事です、とラトビア環境相が今回の展覧会の意義を大きく認めて話されました。 この展覧会は日本で開かれた雪と氷の展覧会を知ったラトビア青年の1通のEメールから始まったと、感動的なお話が紹介されました。 |
|
セレモニーの後は、中谷宇吉郎博士のふるさと石川県加賀市にある中谷宇吉郎・雪の科学館館長の神田さんのデモンストレーションがありました。 | |
スライドで映し出されたのは中谷宇吉郎博士です。 | |
氷の中に結晶が出来て行く様子を拡大して見せてくださっています。強い光をあてるとたくさんの結晶が出来、やがてそれが六角形に育っていく様子を見ることが出来ます。(透明な氷に強い光をあてると、氷は表面だけでなく内部からもとけてきます。内部がとけてできる形は、はじめは薄い円盤状、徐々に穴方向に枝が伸び、雪の結晶とよく似た形になります。これがチンダル像です。イギリスのチンダルが氷河や湖の氷で発見し、スケッチを残しました。花の形にも似ているので、アイスフラワーと呼ばれることもあります。美しく不思議なチンダル像に魅せられ、中谷博士が詳しく研究しました・・・雪の科学館より) | |
いよいよ、親睦パーティーの時間になりました。私たちは、お茶の用意を始めます。 | |
日本から持ち込んだ御菓子を、リガの街路樹の黄葉で飾りました。左のお盆には展覧会にちなんだ「薄氷(うすらい)」と15日にご結婚なさる紀宮様の引き出菓子になる京都の金平糖、それに松江の御菓子です。 | |
抹茶茶碗もたくさん並べて準備完了です。 | |
こちらは、カナッペやコーヒーが並び、親睦会場の準備も整っています。 | |
私も久しぶりのお茶席で緊張をしています、先ず最初に、ラトビア環境相がいらっしゃいました。お茶の飲み方を説明しています。 | |
大臣は上手に飲んで下さいました。テーブルでは、次々とお茶を点てています。 | |
今日の会にちなんで棗も雪の文様が美しく描かれたものを使用していますので、お見せして説明をしました。 | |
お茶を点てている所も熱心に見てくださいます。 | |
かわいいお子様も金平糖が面白いらしく、ジッと見てから食べそしてゆっくりお茶を飲みました。 |
|
セレモニー参加の皆さんもたくさんお茶を飲みに来て下さいました。お菓子も珍しいらしく、家で留守番している子どもにも一つもらっていいですか?と優しいお母さんもいらっしゃいました。 | |
何人が来てくださったでしょうか、写真を写す人も多く、楽しい交流の時間でした。 | |
最後に日本からの参加者もお茶を飲みました。 | |
別室では雪にちなんだ展示がいろいろありました。 | |
この冷却された筒の中では、雪の結晶が成長しています。 | |
中谷宇吉郎博士の娘さんが二人、お元気で参加されました。どちらも立派な研究者になっておられます。霧の芸術は中谷芙二子さんの作品です。 | |
NEXT:No.5世界遺産のリガ旧市街 | NEXT:No7:「雪と氷の対話展」夕食会 |