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春浅き由布院、今日は16時より開かれるNPO観光コアラ主催の「食レポート講習会」出席のため、久しぶりに湯布院へやってきました。
久しぶりの湯布院、おともだちに会いたくて「ことこと屋」にきました。おいしいコーヒーを頂きながらゆふいん音楽祭のお友達とおしゃべりをしました。
ことこと屋からぶらぶらと歩いて「亀の井別荘・湯の岳庵」にきました。ここが今夜のNPO観光コアラ主催「食レポート講習会」の会場です。
のれんをくぐり、ガラリと戸を引いて中に入る、まず目に入ったのは、美しく透き通った水槽。(写真にマウスをのせてみてください)何だか小さな魚がたくさん泳いでいます。
今日は女性のための講習会、受付が始まりました。デジカメを持った女性が次々に集まりました。
4時、NPO観光コアラの尾野さん、続いて桑野さんの挨拶で始まりました。今日は湯の岳庵の特別料理を味わいながら楽しく「食レポートの作り方」を講師のアドバイスを頂きながら、学ぶ日です。
今日は講師としてゲストが3人参加して下さっています。福岡から来て下さった古田厚子さん、おいしい食べ物のレポートなどがお得意とのこと。「見る人をワクワクさせる言葉を見つけてください」とのアドバイスを頂きました。
亀の井別荘の太郎さんの奥様、真帆さんも参加して下さって、お料理に気を配ってくださっています。
さあ、出席者の自己紹介が始まりましたが、その間に、まず、食前酒「にごり酒」が配られました。

みんなで「乾杯!」そして、口に運ぶ。トロリとしてそして後口さっぱりのにごり酒は、雪解けを感じさせる。
  
何やら会場がざわめきました。テーブルの中央に面白い形をした七輪が運ばれてきました。何が始まるのでしょう。写真をクリックしてみてください。
真っ白のお皿にきれいに盛られた「早春」
左から「野蒜の辛子酢味噌和え」「稚鮎のから揚げ(日田産)」「つくしの卵とじ(久住産)」
野蒜のシャキッとした感触、稚鮎の骨まで愛して食べつくす口中に広がるほろ苦い味、つくしの苦味と卵の甘さが程よい調和のとれた味、やがて来る春の力強さを感じさせてくれる小品3種。でも、入り口の水槽で泳いでいたのがこの稚鮎なんですって、ちょっと心中複雑です。
地味だけれど、口にした人を虜にして放さない不思議な食べ心地のする「湯葉豆腐」もう少し食べたい!と思わず言わせてしまう適度な量もご馳走の要。
運ばれて来たとき、「これは何?」と言わせてしまう不思議なスープ。「カブのスープ」ひと口舌にのせた時、あら、本当にカブだわ、と思わず声にしてしまった。そして、気がついた時には、器に木製のスプーンが残っているだけだった。
なんて不思議な味、そして、なんておいしいんでしょう。いかにも体に優しいスープでした。
今日は大分県内各地から「学びたい、食べたい、楽しみたい」と多くの女性が集まりました。初対面の方が殆どでしたが、すぐに和やかな会場になりました。
私のテーブルでは、さしつさされつ、笑顔が溢れています。
ご馳走にあうお酒が運ばれてきました。左は純米酒知恵美人、右のグラスは芋焼酎・クレソンと宇佐の兼八のお湯割り(手前)です。通にはたまらないお酒と焼酎ですね。
写真を写したり、食感をメモしたり、おしゃべりしたり、忙しくも楽しいテーブルです。講師の古田さんも感想を聞きに、マイクを持って出張して下さっています。
さあ、美しい一品です。「川魚の盛り合わせ」左手前からこい、奥がます、そして右はやまめです。やまめの上には、カラスミがのってるんですよ。
鯉のつけだれがちょっとピリリでおいしかった、写真の上にマウスを置いてみてください。赤い点々が見えるでしょう?豆板醤が隠し味ですって。
まるで春の野に遊ぶような「サラダ」
上にのっているベーコンがアクセント、自家製の玉ねぎドレッシングをからめると、いくらでも食べられます。シャキシャキという音とクレソンやセロリ、玉ねぎなど野菜それぞれの独特の香りを楽しむサラダです。
NPO観光コアラの尾野さんもマイクを持ってテーブルを回ってお話をされています。
皆さん、おいしい、楽しい、そして、ホームページ作成のアドバイスももらって、今日の講習会はとても収穫が多かったようですね。
今日のメインディッシュの登場です。「豊後牛のわさび焼き」四角いキャンバスに絵を描いたような彩の良さにまず感嘆の声が、次に温かいお皿に感動。お肉を口に運んでその柔らかくジューシーなことに声を失くす、本当にうれしい一皿でした。思わず、隣の人にお肉をつまんでもらってパチリです。
お茶が出されて一息ついて。
菜の花丼とお汁椀が出てきました。お椀の中は?写真の上にマウスをおいて見てください。宍道湖のしじみ汁です。菜の花丼は、湯布院のおいしいお米、菜の花をさっといためた菜種油の香り、そしてふんわりやわらなかな卵、からすみの引き締まった味、この調和が何ともいえないです。
デザートは、キリリと冷たい「柚子のリキュール」と、亀の井別荘・ご主人お心遣いの「葛きり」です。この漆のまあるい器を開けてみると、、、、写真をクリックしてみてください。
最後に弓削聞平講師からアドバイス。美しい「epi」という九州のおいしいもの満載の雑誌のeditorial directorをなさっている弓削さんは「個人が作るおいしいもの紹介のHPは、ガイドブックとは違う主観を大事にしたものを、しかし、公開するということでは、その影響も考えておくことが大事」と的確なアドバイスを下さいました。
本当に、あっという間に時間がたっていました。おいしくて楽しくて為になる講習会をありがとうございました。湯の岳庵を出るとそこはキリリと寒い湯布院の夜でした。講習会で仲良くなった方と歩いて駅まで行きました。由布院駅の駅長さんが「今夜も雪になるかな?今は零下ですよ」と教えて下さる。道理で肌を刺す冷たさは、大分の寒さとは比較にならないと思いました。
食レポート講習会
日時:2005年3月13日(日)16時~18時30分
会場:由布院温泉亀の井別荘・湯の岳庵
主催:NPO観光コアラ
内容:食レポートについて学びながらも、湯の岳庵の特別料理を味わいながら楽しく過ごしましょう。

講師
弓削聞平氏(福岡在住フリーエディター)
古田厚子氏(福岡在住テレビのレポーターなど)
佐藤淳子氏(大分在住フランス料理教室主宰)
写真・文責:永野Mie
NPO観光コアラ:食レポート講習会参加者レポート発表ページ