2019年7月16-20日:息子たちの帰省、由布院へ
7月16日
インドへ行っている息子夫婦が、一時帰国です。今夜の最終便で大分空港に着くとのこと、そのあと、バスに乗り、我が家に帰ってくるのは、日付が変わるころになるでしょう。
今夜の月はとてもきれいです。満月かな?などと思っていたら、ネット上に「満月カレンダー」なるものがあって、それによると、今夜の月齢は13.3だそうです。.毎日の月齢が分かるのですね。便利なことを考えて下さる方がいらっしゃいます。
11時半ごろ、大きなトランク、小さなトランクなどなど持って帰ってきました。すぐにシャワーを浴びましたがお腹が減っているとか、さあ、真夜中の歓迎会です。
二人とも元気そうです。岳人の風邪引きは「日本のきれいな空気を吸ったら治るかと期待してます」とLINEで言ってきた恭代さんの言葉通りに、思ったほどのことも無く一安心。
おつまみと、お握りを作りました。おにぎりは今日炊いておいた大分名物の「鶏飯」です。かぶりつくなり、「おいしい!」ああ、良かったです。お父さんは日付が変わると、「もう先に休みます、ゆっくりして、」と、後は、今のインドの気候はどんなのかしら?などと、いろいろ話を聞きました。
毎回の一時帰国には、珍しい物を買ってきてくれます。お母さんたちのお友達の分までも用意してくれていて大感謝です。紅茶缶に入ったチャイのティーバッグと、マンゴーを可愛いインドのプレゼントバッグに入れてくれました。 
 マンゴーはまもなく食べごろだとか、楽しみです。
7月17日
久しぶりの我が家の和室で布団を敷いて寝た二人、よく眠れたとのこと、良かったね。
息子は恒例のごとく、着替えて少し外を走ってきました。私たちはもう朝食を済ませていましたが、二人は運動のあと、ゆっくりと朝食です。
やはり、野菜がおいしいと、もう切らなくていいからきゅうりを丸ごと、欲しいな、と、カリカリとかじっています。 
東京で会ったお友達から頂いたおいしいケーキです。一緒に食べましょう、と、デザートタイムになりました。私たちには10時のティータイムでしょうか? 
 普段はそんな習慣はありませんが、どうも今からではランチがどうなるのか?との気持ちもあって、おいしく頂きました。
二人に見てほしいものがある、と、私は龍野での母の七回忌の時に弟から預かってきた私たちの祖母の遺した「旅行記」や「日本画の練習帳」を持ってきてみてもらいました。

和綴じの帳面に細かな字で丁寧に書かれた明石師範学校の修学旅行の記録ノートです。明石から東京・横浜、奈良などへ行った詳細な記録です。行く先々の地図を織り込み、俳句や歌も添えられていて心に残ったスケッチや押し花と共にとても詳細な記録になっています。祖母の字だのに、行書体の達筆は読めない個所もあって、日本語だのにね、ついこの前まで一緒に話したり食べたりしていた人だのに、昔の人は凄いね、と、話しながら見ました。  

左は祖母の日本画の練習帳で「墨香 画冊 巻四」と書かれています。
左はその旅行記の1ページです。旅支度の傘に信玄袋、下駄、巾着、筆記用具が描かれています。旅行は明治43年11月5日明石発14日帰着の10日間です。旅行の目的は3つ、その1は、宮城を拝し帝国民たる志気の確立、教育者たるの信念を確立せよ。その2は文明の外形、我が帝国の文明地は如何、現実に直観して常識を高めよ、その3名古屋、鎌倉、横浜、奈良に於いて地理的、歴史的事実を広く教授に応用せよ、と、言葉も内容も今とは大違いですが、それが時代というものでしょう。

右は、祖母の日本画の練習帳の1ページです。
左は旅行記に織り込まれている旅行行程の地図です。明石から東京までが詳細に描かれています。そして皇居を中心とした東京は本郷・小石川・丸の内・芝、のなどの地図、伊勢までは祖母が記帳、奈良は他の方の記録のように思います。一応、東京旅行の費用がまとめてあります。総費用480円37人分で1人分は12円98銭、補助費294円37人分、差引186円1人分5円3銭小遣い5円計10円何某、(以下読み取れず)紅葉の押し葉が張られていて、そこには鎌倉宮に参時の歌が添えられている「久しき世の主を思えば道すがらはやぬれかかる旅衣かな」時雨にでもあったのでしょうか。右は練習帳のほおずきの図です。、
午後は皆で出かけますが、それまで、家のあちこちを整理をすると言って、自分たちのベルギーでの生活の記念品の手入れを始めました。息子たちから預かった飾り棚などを置いているのですが、その中身の整理。一度、きれいに洗って、並べなおします。たくさんのベルギービールのグラス、あちこち旅行をしたお土産など、いろいろあります。 
息子はお父さんと一緒に今度は倉庫の中をごそごそ、以前、読んだ本をまた読みたいと、箱に入れてしまっていたのを出します。今度はインドへ持って行って読むそうです。 恭代さんはまた帰省する時のためにここに置く着替えなどの整理をして足りないものは、買いたいとチェックしています。
ようやっと、由布院へ行きました。前回の帰省で由布院で大変お世話になった庄屋サロンへご挨拶に伺い、持ってきていたおみやげを渡し、皆さまお元気のようで安心をしました。
そして、今回のお宿は玉の湯、到着を待って下さっていました。暖炉のお部屋で柚の砂糖漬けとお茶を頂いて本当にホッとしました。お部屋は良いお部屋を準備してくださっていて、ありがたいこと。夕食時間を決めてそれまでゆっくりしましょう。
 
続く