2019年4月3日~4月13日:イタリア旅行・・・第四日目
2019年4月6日:サンマリノ~フィレンツェ  
世界遺産の中のホテルの朝です。6時半ごろです。窓を開けると、赤茶の瓦屋根が複雑に下っています。そのままに緑の山につながっています。ここ全体でティターノ山です。 
 本当に複雑な屋根をしています。その通りに屋根の下のホテルの中も迷子になりそうです。3階の前はエレベーターも素通りをしていくので、3階で降りるときは、中2階のようなところで降りて階段を上ります。
 でもそのホテルの感じがとても良いです。何だか寝ているのが勿体なくて、あちこち探検に行くことにしました。
3階の上にテラスがありました。出てみると、朝日が当たっているティターノ山が目の前に見えました。イタリア中北部の山岳地帯にあるミニ国家のサンマリノです、周りはイタリアに囲まれています。
  外へ出てみました。上着を着ていないのでぶるると寒いです。お友達も何人も朝の散歩だったり体操をするご主人だったり、ボンジョールノと挨拶をしました。
ホテルのショーウインドウに飾られたきれいな衣装を着たお人形が立っていました。カーニバルの衣装みたいです。
 
ゴーゴーと音を立てて車が登ってきました。道路掃除の車です。観光客が登ってくる前に、町中をきれいにするのでしょう。
 ホテルのテラスの傍で写してみました。ここは夏の季節だと多くの観光客が座りたいと思うテラスだと思いました。税金の無いサンマリノにはイタリアから多くの人が高価な品を買いに来るそうです。夏は本当に人が増える観光地なのだとか。
朝食ですよ、アーモンドの入ったケーキのようなパンや、固いパンなどと一緒にクッキーやクラッカーも並んでいます。卵、チーズ、ハムとオリーブオイルが出ています。 
 レストランの壁に張られた昔の街を描いた銅版画のような絵が素敵です。
食後は荷造りをしてスーツケースをドアの前に出してバスまで運んで頂きます。出発までまたまた探検です。ここは何階かわかりませんが、屋上です。背中にも家々が建ち、自分たちは屋上に居る、なんとも不思議な感覚です。 
 見晴らしがよくて気持ちが良いです。ホテルの先に、見える鐘楼をバックに入れて写真を写してみました。
約1時間ほど、サンマリン共和国の見学です。ホテルから少し上に上がった所のリベルタ広場(自由の広場)です。ホテルの屋上からも良く見えていた鐘楼が建っている所です。その前に自由の女神が建っています。人口3万人の国の政庁が置かれている所です、19世紀末に建てられたネオゴシック様式で内部には政府機関や議会がおかれています。
世界最古の共和国と言われているサンマリノ市はまるごと世界遺産です。要塞都市として知られその特殊な土地、世界最古の共和国ということから多くの観光客が集まります。
世界最古の共和国の起源は301年というから本当に素晴らしいです。土地の面積は東京都大田区と同じくらいです、ティターノ山は標高750m山頂に要塞がそびえる要塞都市です。
 19世紀初旬にボローニャの著名な建築家であるアントニオ・セラによって建てられたローマ・カトリック教会です。白を基調いしt落ち着いた雰囲気、サンマリノの起源となった聖マリノの彫像が祭壇正面に置かれている。
サンマリノ市のカラーは国旗に見られる薄い水色です。そこに国章が描かれている。サンマリノを守っている3つの砦と、3つの丘が描かれ紋章の左にオリーブ、右にオークの枝が描かれている。オリーブは自由、オークは安定を表す。サントリノの車のナンバープレートにはこの国章が描かれている。これはスズキの車でした。 
散策で砦に通じる道を歩きました。要塞の石垣などがとても頑丈に作られていて、サンマリノを守ったのだなと思いました。 
 石垣の道や階段を歩き回って、少し体も温まりました。お友達が写してくださった。
教会の公園に置かれていた目の不自由な方向けの案内板です。展示が左に書かれていて、絵は立体的になっていて、触って形を確かめられるようになっています。 

ティターノ山の傾斜地に建つおそろいの屋根の色が美しいサンマリノ市の家々、はるか向こうにはアドリア海が薄く青く見えている。
旧市街の出口の門です。ここから車は入ることが出来ません。自由散策の集合場所になっていて、次々とお友達も集まりました。ここから、坂道を下ったり、階段を歩いたり、新市街のバスの駐車場まで歩きました。
旧市街のやや外れから第1の塔へと向かって伸びる城塞壁の一つである第2城壁群です。
下の町の駐車場にバスが待っていました。スーツケースもポーターさんが積み込んでくれていました。いよいよサンマリノを離れます。
バスは急坂のいろは坂を下っております。
 
 3つの砦が見える最後の瞬間ですとの声にシャッターを押したら写ってました。左から第3の砦モンターレ、第2の砦チェスタ、第1の砦グアイタ、合ってるかしら?

どんどん山を下り、サンマリノからイタリアへ入り、今度はフィレンツエへとバスは走ります。244キロ3時間半の道のりです。
 途中トイレ休憩を兼ねて買い物、ランチタイムが少し下がりそうなので、食べるものを、と、売店でクッキーやジュース、チョコレートなど購入。
バスの中で少しポリポリとかじりました。バスはイタリア半島の脊梁山脈を超えてフィレンツエを目指します。 
交通の要衝なのか、新しい道路も出来ています。途中、集落があったり、羊がたくさん群れていたり、オリーブの林があったりと、とても美しい山の景色です。 
 1時半ごろ、フィレンツエの駐車場にバスが入りました。道路沿いの草むらにひなげしが咲いていました。とてもきれいです。フィレンツエも憧れていた所です。どんな街でしょうか。
旧市街はバスの通行が出来ないので、バスを降りて歩きます。細い石畳の道、中世を思わせる家並みですが、細い道の片側には車がずらり駐車しています。 歩いて歩いて、ランチを食べるレストランへ行きました。
Fantasiaというレストランが昼食会場でした。今日は「ラザーニヤ」これもパスタの一種とのこと、ちょっと苦手かな?と先入観があったのですが、食べてみるととっても良いお味でした。メインはポーク、 
少しスケジュールが変わったようです。 今日の予定には無かった皮工芸のお店に行きました。イタリアの革製品はとても定評があります。お店には素敵なバッグなどがたくさん並んでいました。「買っていただいたものには良かったら金の名入れをしますので、見て下さい、この技術も継承が難しいですよ」と、イタリア人の職人さんが手際よく作って見せて下さる。
今日から二泊でフィレンツエですが、この皮工芸のお店にはよくお世話になりました。

それでは今からフィレンツエの歴史地区観光と「ウフィツィ美術館の見学です。このツアーでお友達になった村崎さんと一緒にガイドさんの後を送れないように早歩き。 
   サンタ・クローチェ聖堂ゴシック建築だそうです。ミケランジェロ、ガリレオ、マキャヴェッリ、ジョヴァンニ・ジェンティーレ、ロッシーニといった有名なイタリア人たちが眠っています。1294年に建設が始められいつ完成したのかは不明だが1443年に聖別された。とNETに書かれていました。
 ルネサンス絵画で有名な美術館ですがもともとは1500年代、トスカーナ大公国の行政庁舎として建てたものだそうです、その後、メディチ家の美術品を集めて保管したのが元に美術館になったとのこと、「フィレンツェ歴史地区」として世界遺産に登録されています。
   レオナルド・ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの三大巨匠の作品にボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」や「春」が展示されている、必見の美術館。

最初からピンボケですがジョット作の「荘厳の聖母」です。中世からの脱却、そしてルネッサンスへの第一歩と言われている作品とか。荘厳とは、幼子イエスを抱く聖母マリアの周りに天使や聖人を配していることが荘厳の聖母と言われるのだとか。
ウルビーノ公夫妻像(ピエロ・テッラ・フランチェスカ作)初期ルネッサンス の作品です。見ていくと自然にルネッサンスの流れがわかるように配置してある美術館だそうです。
 聖家族(ミケランジェロ)1507年頃の作、パネル画で唯一完成したと言われる貴重な作品とか。
まるで美術の教科書を見るように、というより、見た絵画が目の前に、それも近づくと描かれている人の息遣いが聞こえるような展示がしてあります。

春 (サンドロ・ボッティチェリ作)ヴィーナスの誕生と対をなす作品 イタリア。ルネサンスの代表作
 
  
ヴィーナスの誕生(サンドロ・ボッティチェリ作)現実を超えて内面の描写へとなる。
こんな寧画と一緒に写真が写せるとは思いませんでした。
メディチ家コレクションの中でも重要な作品が集められている、床面の装飾も素晴らしい、内装も見どころの一つとなっている「かってのサロン「トリブーナ」です。こんなところへも入れて写真バシャバシャ写せてで本当にびっくりしました。
窓からは外の景色が見えます。またそれも額に入った絵のような美しさ。異国の美しさは本当に私たちには珍しく、見とれてしまいます。
この橋はアルノ川にかかるヴェッキオ橋です。ここからはうつくしい景色を眺めることが出来ます。私たちは美術館の絵を見に来たのですが、それだけでは足りないことを知りました。ふさわしい場所にふさわしい素晴らしい絵が置かれている。メディチ家の栄えていた時代はどういう街の様子だったのか、知りたくなりました。
受胎告知(レオナルド・ダ・ビンチ)若き日の傑作だそうです。初めはこの絵が誰の作かわからなかったそうですが、今ではダ・ヴィンチの作と言われている。
20才頃の作品、
ひわの聖母 (ラファエッロ・サンティ作)ルネサンスの3人の3人目のラファエッロの作品です。マリア、イエス、洗礼者ヨハネを描いた名作です。

この絵は水害にあって、砕けたそうですが、修復のおかげで今現在、美しい姿で見ることが出来ているとか。修復ということをよく聞きますが、本当にすごいことなんだなと思います。
美術館に入ると作品には目をこらすけれど、、でも、外国の美術館は、作品の置かれているお部屋そのものが美しくて驚きます。ここは天井画もすばらしいです。絢爛豪華な天井画も見るようにガイドさんは話されます。
 鑑賞を終えて、集合場所へ少しずつ、お仲間さんが集まってこられました。無事に全員集合です。
今からミケランジェロ広場へ行きますね、と添乗員さん、またバスの待っている所まで歩きます。
ここにも赤紫のお花、蘇芳が咲いています。
バスに乗って、夕方の街中を走ります。中心地からミケランジェロ広場へ歩いていくには、という本もありますが、今回はバスで行きます。夕焼けがとてもきれいです。
ミケランジェロ広場に着きました。さあ、目をしっかり開けてここから街を見てください、と添乗員さん、です。大勢が、あ~~きれい、凄い、と歓声を上げます。
ああ、僕はこの瞬間がとてもうれしいです。と、喜ぶ添乗員さん。
赤いドーム屋根がシンボルのドゥオーモが見えます。この景色にあこがれていた私です。今回来れて本当にうれしいです。
  
さあ、記念に写真を写しましょう、と、早速写してもらいました。
 どうしてミケランジェロ広場というのか、この像が立っているからです。これはミケランジェロの傑作「ダビデ像」のコピーです。オリジナルはアカデミア美術館に置かれています。足の下の像は「夕焼け」と「暁」の像、背面は「昼」と「夜」の像がレプリカで置かれています。オリジナルはメディチ家礼拝堂に置かれているそうです。外ではレプリカでないと仕方ないでしょう。

周りは人が一杯です。お土産屋さんもたくさん並んでいます。大型バスもたくさん止まっています。
さあ、ホテルへ行きますね。アルノ川を渡る時、夕焼けの残照が川面にうつってきれいです。
バスの中からの大急ぎのカメラなのであまり場所を選んだりもできませんが、それでも何だかよい感じに映っています。

今夜はフィレンツエのカンファレンス フロレンティアホテルに2連泊です。ちょっとホッと出来そうです。
ホテルのレストランで夕食です。夕食までに少し時間があったので、夫はバスタブにお湯を張って入りました。私はベッドで少し横になり休みました。

夕食は今夜はもうホテルなので、ゆっくりできるかとグラスワインの赤を飲みました。くるくるのフジッリパスタでした。
連泊なのでとても気分がゆったりです。イタリア旅行も明日が折り返し点です。今日までも行きたかったところ、見たかったこと、叶えられました。とてもうれしくて眠れそうにありませんが、疲れていてぐっすりと休むことが出来ました。
明日はピサの斜塔に行きます。
 戻る  続く