2019年4月3日~4月13日:イタリア旅行・・・第三日目
2019年4月5日:ヴェネツィア~ラヴェンナ~サンマリノ
4月5日
ヴェネツィアの近くのメストレのホテルから世界遺産のヴェネツィアとラヴェンナ観光にに行きます。そして今夜のお宿は世界で5番目に小さな国サンマリノのホテル「ティターノ」です。

今日は世界遺産を3か所です、朝の出発も7時半でした。
 しかし、ヴェネツィアの近くのメストレに泊まっていたので、移動距離は少ないです。メストレからヴェネツィアへの船までは3850mのリベルタ橋を渡って行きます。バスを下りてから水の都へは船で渡ります。ヴェネツィアは車のついた乗り物はすべてダメとなっているのだとか。
船からの景色、対岸にも立派な建物がたくさんあります。ヴェネツィア(Venezia 英語:Venice)は118の島々からなり、150もの大小の運河を約400の橋で結んでいる。
  5世紀ごろ、ゲルマン人の侵攻から逃れるためにアドリア海の干潟(ラグーン)に逃げ込んだイタリア人は街づくりを始めました。10世紀ごろからは海洋貿易が盛んになり海運共和国として繁栄が続くことになりました。大陸の品を西へ東へと運び、またそこから積み込んでくる。多くの富が集まるようになりました。
ヴェネツィアに着きました。
湿地帯で重い家は沈みます、そこでヴェネツィアに建っている家の特徴は窓を多くして軽くする工夫をしているとか。 
 
 あ~あ、また雨がひどくなりました。あまりひどい雨だとゴンドラが動きません。折角来たのですからゴンドラには是非、乗りたいです。
1500年代の半ばに造られた、ドゥカーレ宮殿の尋問室と古い牢獄を結ぶ大理石製の橋で「ため息橋」と呼ばれている。ドゥカーレ宮殿で有罪判決を受けてて隣の牢獄に入れられる、この橋を渡る時に窓からそとを見て、これで見納めとため息をついたからこんな名前がついたとか。
でも、この橋の下をゴンドラに乗って恋人同士がキスをすると永遠の愛が得られるとのロマンチックな言い伝えもあるので、悲観しないでください。
 サンマルコ広場に来ました。サンマルコ寺院を皆がカメラに収めます。福音記者マルコの遺体を祀るために建設され826年に納められました。
広場の周りはドカーレ宮殿や鐘楼、また商店の入った回廊などがあり、ヴェネツィア観光の拠点です。
サンマルコ寺院です。とても感じの良い色彩をしていますが、内部はベネチアに集まった富の凄さを思わせる豪華絢爛です。

晴れていたら、広場のカフェでコーヒーなど飲みながらヴェネツィアをゆっくりと味わいたい所ですが残念です。雨です。
サンマルコ寺院の見学時間までムラノ島のヴェネツィアングラスのお店の見学です。こんな部屋の中で作られることに驚きです。巧みな技で目の前で素晴らしい駿馬が出来上がりました。

その上の階にあるショップでは素晴らしいグラスなどを見ることが出来ました。ご夫婦で相談しながら買われる方もありました。こんなグラスで飲むワインはきっと今日の思い出と共に素晴らしいお味がするのではと思います。
鐘楼の鐘がなりました。一生懸命小人たちが鐘を叩いています。高い塔の上ですから小人に見えますが、実際は大きな人形なのでしょうね。
サンマルコ寺院の見学時間が来ました。大勢の行列に続いて入ります。荷物注意するように、、、そうでした。天井を見上げると金色に輝く美しい絵が一杯描かれていました。
まだまだ見どころはあるわけですが、私たちはゴンドラに乗ることが出来るようになりました。良かったです。添乗員さんがくじを作ってくれて、乗り合いの人たちが決まりました。 
6人一緒に乗りました。乗り込んだ時が一番揺れて怖かったです。小さな赤いビロードの張り付けてある椅子に座ってから、ゴンドリエさんが、人を見て、居場所の移動を指示、やはり体重のバランスが大切なようです。 
ゴンドラに乗っても傘を差しています。長い竿のようなものを巧みに操って、出ていきます。いよいよです。 
 運河の幅は狭いです。そこを上手に漕いで行く。橋の下はのけぞるようにして通り抜ける。
 立ち上がることは厳禁なので、お互いに工夫しながら写真の写しあいをしました。
運河の両側の家々の壁の色がとても美しいです。運河の水の色によく映えています。空が青かったらとまた思いました。私たちの前のゴンドラに歌手が乗っています。カンツオーネを歌ってくれます。 
 
 狭い運河では声がこだましてなおなお素晴らしいです。両側の家にはホテルもあります。泊まってみたいね、と話しましたが、部屋は狭くて、水事情がなかなか厳しくてバスの無いホテル、シャワーだったり、排水に時間がかかったり、でも、素敵ですよ、とは添乗員さんに後で聞いた話。
楽しかったね、良かったね、と、おしゃべりしながら降りてきたら、チップを必ずあげて下さいね、と言われて大事に持っていたのに、上げてくるのを忘れました。ごめんなさい。 
 11時ごろです。少し早いですが、ランチを食べに行きます。どこへ行くのか、細い路地から路地へ、良く道を覚えていますね、と、感心します。この路地歩きがヴェネツィアの醍醐味なんだとか。
 こんなお土産屋さんもたくさんあります。ここはヴェネツィアングラスのお店、またカーニバルの仮面も最近は好評のお土産だそうです。
あ~迷わずに来れて良かった~とは添乗員さんの言葉、ランチのお店に着きました。PLANETと書いてあって天使が宇宙遊泳しています。狭い入り口ですが、中はとても広いです。 
ランチはイカ墨パスタと以下や小エビのフリッタです。私はイカ墨パスタは初めてでしたがおいしいのでびっくり。皆さんは食べては口を開けてカメラカメラとお歯黒になった記念写真です。
メインのフリッタは、いかや小エビ、魚の切り身などをカリカリと揚げたもの。おいしかったです。これはサービスです、と、薄い皮のピッツアが配られました。これがまたおいしくて、このお店とってもおいしいですね。と皆さんも大喜びでした。今回の旅行のお食事はとてもおいしいです。土地の名物をおいしく食べさせてくれるお店でおいしく頂いています。
さあ、また路地裏歩きで戻ります。人だかりのしている橋、結婚式でした。花嫁さんのウエディングドレスが寒そう、でも、笑顔でとってもうれしそうです。
雨も上がってきて人通りが増えたみたいです。ゴンドリエさんも横縞のシャツ姿になって、やっと気分が出てきたみたいです。ゴンドリエになるにはとても厳しい訓練に試験があるそうで、プライド高いお仕事なんだそうです。
またボートに乗って、バスの駐車場まで帰ります。本当に大きな建物が水に浮かんでいるみたいで今、行ってきたばかりですが、不思議な光景です。
この島の左の方にリド島というのがあります。ベネチア映画祭の開かれる島で数少ない車の走れる島なのだとか。ハリウッドの俳優さんたちの乗る豪華な車も船で運び込んでいるそうです。 
 ヴェネツィアも多くの島や運河を訪ねてみたいですが、なかなかですね。でも、来れて良かったです。水の都ベニス、若い時代に読んだ「ベニスに死す」などから憧れていたヴェネツィア、やっと来れました。
イタリア本土と繋がれているリベルタ橋をバスで渡って また次の目的地ラヴェンナへとバスは走ります。
ベネチアへ渡る電車も走っています。まもなく高速道路に乗ります。標識は右はメストレ、そしてトリノと書かれていて、左の標識にはラヴェンナへと書かれています。
222キロ約休憩も入れて3時間半の行程です。
 この青空がヴェネツィアで欲しかったですが、まあ雨の中もまた良しとしなくては、です。リベルタ橋を渡り終えたのが13時半、ラヴェンナに着いたのは16時過ぎ、ドライバーのジョバンニさん頑張ってくれました。
桜では無いピンクのお花が咲いています。添乗員さんとなんていうお花でしょうと問題になりました。町のガイドさんが来てくれましたが、日本語の勉強を始めて3年目というイタリア人のガイドさんは英語で話して添乗員さんが日本語で説明するという方式、地方のガイドさんはこういう形式が多かったです。
花の名前を聞いてもまるでわかりません。蘇芳だと思いますが、とこんな大木の蘇芳は見たことが無いので自信の無い私。
 ラヴェンナの街並みはとてもシックで素敵です。アドリア海に面した小さな街は古代から中世にかけて栄えた西ローマ帝国やビザンチン帝国(東ローマ帝国)西側の首都だったという街です。今は埋め立てや砂州の影響で海岸から7キロほど離れているラヴェンナです。
ここは 驚くほど精巧なモザイク画を遺した「初期キリスト教建築物群」がある世界遺産です。いよいよ見に行きます。ガッツ・プラチディア霊廟の入り口です。
サン・ヴィターレ 聖堂を見学します。ラヴェンナは昔はもっと海に近く、とても栄えた街、そこで多くの富も集まり、華やかな街として栄えました。
6世紀後半に出来たこの聖堂↑は八角形をしています。中へ入るとその真ん中の高い天井がきらびやかに輝くモザイク画で埋められています。様々な石を使っています。ラピスラリズの青が特徴的です。 双眼鏡があると良かったと思うほど、ただの絵でモザイク画だと思えない位に精緻な作品です、

祭壇の置かれた場所はより厳かにより豪華に描かれています。黄金をふんだんに使ってます。緑もとても美しい。  
数あるモザイク画の中で私が一番気に入ったのは、この皇后の絵↑です。キリストのモザイク画の左にはこの聖堂が建てられた当時の東ローマ帝国の皇帝ユスティニアヌスと廷臣たちが描かれている、右にはその皇后テオドラと従者たちが描かれています。ダンサーだったというテオドラですが、優れた人で皇帝にも指示がだせたという女傑だったそうです。
このブルーのモザイク画は、聖堂の外にあるガツッラ・プラチディア廟の内部のモザイク画です、本当に精巧で美しい驚くばかりの見事さです。右の中央は「よき羊飼いのキリスト」と呼ばれているモザイク画です。
左のモザイク画は丸天井にちいさな星が一杯描かれたようになっていて、プラネタリウムのように思えました。
ビザンチン芸術の香りがとてもする美しいモザイク画、モザイク画だからここまで今になっても美しいのかと思います。素晴らしいです。

他にこの街で亡くなったダンテのお墓があるそうですが、行ってみたかったですね。
ラヴェンナの中心にあるポポロ広場です。市役所の建物があったり、お店があったり、ちょうど今、イタリアは修学旅行のシーズンでどこも子供や学生でにぎわっています。

街の表示がモザイクでしてあって、街起こしに熱心な街のようです。
ラヴェンナの観光を終えて、今夜のホテルのあるサンマリノへと車は走ります。ここから約83キロ1時間半の予定です。サンマリノは世界で5番目に小さな国、イタリアの中の独立国です。
車が少し走ると前方に小高い山が見えてきました。ティターノ山です。4世紀の初め、クロアチアからキリスト教徒迫害を逃れてマリーノという石工がティターノ山ヘ逃げてきて潜伏し、キリスト教徒の共同体をつくったという伝説にちなんで「(サン)マリーノ」が国名となった。
サンマリノは共和政体をとる国としては世界で最も長い歴史をもつ、1631年ローマ教皇が独立を承認して世界最古の独立共和国となって今に至る。イタリアとサンマリノの国境です。
古い城壁が残る世界遺産の国は、車はここまで、駐車場に車をおいて、この坂道を登ってホテルへ行きます。
私たちのバスは、城門のギリギリまで動かしてもらって、手荷物をもって、ホテルへ、大きなトランクはあとからポーターさんが持ち上げて下さるそうです。
もう日暮れになりました。夕焼けの残りが光っています。
世界遺産の中のホテル、その名も「ホテル ティターノ」です。
部屋のキーをもらって、荷物をおいてきてすぐに夕食です。イタリアのビールを飲みました。「BIRRA MORETTI」と書いてある。少しさっぱりとしたビールでした。
お野菜がたくさん入ったスープ、豆やニンジン、ジャガイモ、ほっとするお味です。メインは牛肉のソテーでした。
お部屋に落ち着きました。広くはありませんが、世界遺産の中のホテル、世界で5番目に小さな国のホテル、何だかうれしいです。
 
洗面所が白と緑のタイルの市松模様でかわいい造りでした。お部屋の窓の外はどんな景色が見えるのか、明日の朝が楽しみです。おやすみなさい。
戻る  続く