2010年6月16~30日:マンハッタンの風に吹かれて
23日です、

今日はイサム・ノグチ美術館へ行き、NYのお友達の家にも行く日です。
マンハッタンを地下鉄で出発、イーストリバーを地下でくぐり、地上に出てくると、エンパイヤステートビルと、クライスラービルが思わぬ方向に見えました。そして程なく、地下鉄を降りました。駅名は何とブロードウエィです。
今度はバスに乗ります。終点で降りると、美術館はすぐそこにありました。扉が閉まっています。アララと思いましたら10時2分前、10時きっかりに、シャッターが上がりました。
先ず入ってすぐの展示です。大きな石の造形が室内にたくさん置かれています。とても立派で存在感があります。

ここから、外の庭の展示場に出ることができます。
緑の木々の間に、石の造形が、あちこちに置かれています。
とても気持ちよくて、ベンチに座って見ました。しかし、座ってよいものなのか、作品なのかの区別がつかなくて、ちょっと困りました。作品は触らないで下さいと、書いてありますが、思わず触りたくなる、この気持ちを抑えるのに本当に困りました。
室内の展示が本当にたくさんあって、日系人のイサム・ノグチの、心の動きが見て取れるような作品もありました。
各地の公園などに置かれた作品のモデルというような部屋もありました。これはいつか北海道のお友達に教えて頂いた札幌大通り公園にある滑り台「ブラック・スライド・マントラ」の原型だと思います。実際は黒御影石で出来ています。

インドの遺跡ジャンタル・マンタルの天体観測所
に影響を受けて制作されたものと考えられている。1986年のベネツィア・ビエンナーレにおいて発表され、イサム・ノグチの設計したフロリダ州マイアミ市のベイ ・フロント・パークに設置されている「スライド マント」(高さ2.8m、重量60t、白大理石)シリーズのひとつ。

室内の展示の傍に座り込んで見たり、ドキュメンタリーの記録映画をゆっくりと見たり、喫茶で、本を見ながらやすんだり、とても良い時間を過ごすことが出来ました。
やがて、塚本氏ご夫妻が来てくださいました。まだここを見たことが無いと言われて、またご一緒にゆっくりと見て廻りました。
かほるさんとお会いするのは本当に久し振りです。でも、何だかいつも会ってるお友達のようにお話が弾みます。
かほるさんの運転で、塚本氏の家へ行きました。懐かしいロングアイランドです。
家に着くとすぐに、お昼の用意をして下さいました。先ず出てきたのは、なんと糠漬けです。塚本氏が手入れをされている糠漬け。きゅうり、大根、ニンジン、セロリ、みょうが、どれもおいしく食べ頃です。思わず摘まんでパリパリと頂きました。
うれしいお素麺です。そして、かぼちゃの煮つけ、お野菜のおひたし、夏野菜の炒め煮、どれもこれも、良いお味で、おいしく頂きました。デザートはアメリカンチェリー、冷たく甘く、遠慮なく頂きました。


塚本氏がメールによく書いてこられていたお庭のお野菜を見せてもらいます。広い庭の芝生の周りを少し畑にしてあります。トマトや小蕪、パセリ、ハーブなど、たくさん育っていました。
泊めて頂いたこともあるお家、懐かしいです。お子様たちは大学も出て、今はマンハッタンでお仕事をされているとか、今回はお会いできませんでしたが、ご活躍をされているお話を聞くのはうれしいものです。
今夜は、塚本氏が、ハーレムのアポロシアターでのジャズナイトに招待して下さいます。また4人でマンハッタンへ出かけました。ロングアイランド線に乗って、ペンステーションへ行きます。
ジャズナイトツアーは、ヒルトンホテルから車が出ます。そこで、一緒にツアーに行く方々と集まりました。一台のマイクロバスに乗って、ハーレム在住25年と言われるトミー冨田さんの案内で出かけました。
セントラルパーク沿いに上がっていきます。途中で、懐かしい所にきました。今から12年前の旅行で借りたアパート↑が見えました。
また暫く走ると、ダコタハウスがありました。私たちがシカゴに住んでいた1980年12月8日、ここで、ジョン・レノンが銃で撃たれて亡くなりました。真夜中のことで、翌日は一日中そのニュースがテレビで繰り返されていたのを覚えています。
いよいよハーレムに入ってきました。この奇抜な建物は、マルコムXの住んでいた所だとか。自由民権運動の盛んだった時代に、過激な発言で有名だったと覚えています。
トミー冨田さんのおすすめのレストランAmy Luth's です。アメリカ南部料理の店です。何故かダブルブッキングだったと長いこと待たされました。
そして、ナントそのトミー富田さんの名前のメニューを食べます、それがこれです。
おいしい鶏のフライがワッフルの上に載っています。とてもおいしいワッフルでしたが、何しろ量が多くて、申し訳ないことに残しました。
いよいよ、アポロシアターへ入ります。今夜は「アマチュアナイト」と言う新人登竜門で、日本の喉自慢のような感じですが、年に3回開かれるオーディションで500人ほどの中から勝ち抜いた人が出場出来るとか、ダンスパフォーマンス、ジャズ、ギター演奏などありました。
ロビーではここで写真を写さなくちゃ、とトミーさんが写してくださった。アポロシアターは、マイケル・ジャクソンがデビューしたところ、また、私たちのライブ仲間の山本氏が日本人で初のギター演奏をしたという、ジャズでは有名な劇場なんですね。
素人が勝ち残っていくというのですが、審査員は会場の観客、気に入ると大拍手に声援、下手だと思ったら、激しいブーイングが起こる実力の世界です。凄いなと思いました。
日本人の妙子さんという歌手がジャズを歌い、今夜の5人に残りましたが、観客の評価では、4位でした。残念!

ゲストでは、6月25日が一周忌になるマイケル・ジャクソンのそっくりさんCPレイシーの歌とダンスがありました。マイケルの生涯をスクリーンで見せてくれて、腕に喪章をつけたそっくりさんの演技。盛大な拍手で、ここではマイケルは今も健在なりと思いました。
このツアーは、ホテルまで送り届けてくれるというもので私たちも家まで送ってもらいました。
途中で塚本氏ご夫妻とまた大分で会いましょうと、お別れしました。ありがとうございました。
戻る 続く