タイ・カンボジア旅行その5:2009年12月9日:シェムリアップ・バンテアイ・スレイ他
今日の観光出発は8時、時間がゆっくりと流れます。ホテルを探検です。3階の窓から中庭をのぞくと、プールがありました。
この中庭と続くレストランで朝食を頂くことが出来ます。
ホテルの建物の周りには池があり、睡蓮が美しく咲いています。「ロータス」カンボジアでは大事にされている花です。
ホテルの玄関には、トナカイさんが、クリスマスのプレゼントを積んだソリを引っ張ってきました。でも、ちょっとおかしい?これはトナカイさんですか?それともシカですか?
朝、8時、ホテルのロビーでの楽器演奏を聴いていたらガイドのBUNYIさんが迎えにきました。さあ、今日も元気に観光に出かけましょう。記念写真を写しました。右端がBUNYIさんです。サンタクロースも見ていますね。
先ず最初は、スラ・スロンへ行きます。新しい道路が真っ直ぐに伸びています。車には、カンボジアの国旗が下がっていました。
スラ・スロン(聖なる池)ジャヤヴァルマン7世が造った王の沐浴場。東西700m、南北350mあり世界一大きいお風呂かもしれない。池の周囲は建物で囲まれていたがポルポトによって破壊された。
プレ・ループです。死者を荼毘に付した石槽があることで有名です。5基の中央祠堂はレンガでできています。レンガを使った巨大寺院としては最後のものです。東塔門を入っていきます。塔門の左右には3基ずつの祠堂が建っています。どんどん上に登っていきます。
プレ・ループとは体を裏返すという意味で961年にラジェンドラ・ヴァルマル2世が造ったヒンズー寺院です、3層のラテライトの基壇の上に砂岩の5つの祠堂が並ぶピラミッド型の構造になっている。
王の火葬場です、右の方には遺骨を洗う流しがありました。遺骨はガンジスの水の代わりにヤシのミルクで洗ってから骨壷に納める、カンボジアでは今もこの習慣が続いている。
階段を登って上からの眺めです。崩れかかった建物が見えます。
階段は下るにはやはり狭くて、急勾配で危険です、ガイドさんは心配そうに側を歩いてくれています。
塔の一つを見上げてみました。青空が見えていました。石が四角に積み上げられているのが分かります。

青空に塔が映えます。塔に草が生えている、これもしばしば抜き取り作業をしないと、たちまち草に、やがては木が生い茂ることになる。
次の遺跡まで、車で移動、窓外の景色が興味深くて、写真を撮りました。この小山はアリ塚だそうです。大きくて、そして、木まで生えています。
高床式の一般の家です。暑いときは、床下で寝る、雨季は水が溜まる。季節によって、上や下と自在に暮らします。
牛たちも暑さの中、ノンビリと休憩中でしょうか?牛は、痩せていますが、農耕に強いです。水牛は、水が無いと生きていけないのであまりたくさんはいないとか。
こちらは洋服屋さんです。ビニールシートなどを敷いた上に、衣服が山積みされています。
バンテアレイ・サムレイとはサムレイ族の砦という意味で、スールヤ・ヴァルマン2世が12世紀前半に造った寺院でラテライトと砂岩で造られていて周囲は高い掘に囲まれ砦のようになっている。入り口の前で。
入り口を入ると、また入り口がたくさんあります。
また入り口を入ると、塔が建っています。中央祠堂です、
廊下です。透かして見ると、たくさんの入り口が続いています。
この寺院はポルポト時代に刑務所となっていたとか、窓は塗り篭められて、狭い廊下の部屋に大勢が閉じ込めれ監視され、稲作りに駆り出されたそうです。
遺跡を出ると、周囲は稲作が盛んに行われています。稲が見たくて、近づいても良いですか?と稲を見に行った。稲は長粒米、まもなく稲刈りをするそうです。
車にのり、また移動です。道端の食堂です。台所の無い家が多いので、こうして食事をする人が多いそうです。
右の水色の机に並べて売っているのはフランスパンです。カンボジアは1953年11月に シアヌーク国王の時代にフランスより完全独立を達成しました。その影響でしょうか、パンはフランスパンが好まれる。子供が何本もフランスパンを抱えているのをよく見ました。
八百屋さんです。魚屋さんもあります。野菜は、瑞々しくて、いろんな種類があるように思います。そして、ハーブのようなものも色々並べられています。
ここは学校です、午前の授業が終わって、子供たちが帰宅しています。二部式授業なので、午後はまた違う子供たちがやってきます。カンボジアにはまだ義務教育の制度が無いそうです
これは、アンコール遺跡群が 1992年、文化遺産として世界遺産に登録された印です。
バンテアイ・スレイに行きました。バンテアイは砦、スレイは女で、「女の砦」を意味する。967年アンコール王朝摂政役の王師ヤジュニャヴァラーハの菩提寺として建設されたと言われている。シヴァ神とヴィシュヌ神に捧げられた、周囲400mのヒンドゥー教の小寺院大部分が赤い砂岩により建造されている。

ガルーダのレリーフ、彫が深く、1000年の風雨に耐えてもなお、クッキリとした様には驚かされる。
サンスクリット碑文の綴り文字を借りて「古クメール語」が成立する。インド文化のカンボジア的受容です、サンスクリット碑文の綴り字を借りた古クメール語碑刻文が初めて登場するのはアンコール朝以前の西暦611年、ガイドさんも読めません・・・と言った古い文字です。

水蓮が咲いています、こじんまりとしたバンテアイ・スレイ

規模こそ小さいが、精巧で深くほられた美しい彫刻が全面に施されている。手前の仏像は、新しく復元されたものです。
南北の祠堂には「東洋のモナリザ」と評されるデヴァターの像が柔らかな曲線で彫られ、美しい姿を見せている。

門の素晴らしいレリーフ、この緻密さ、すごい!の一言です。左の写真の拡大です。
美しい祠堂の壁にデヴァター像(東洋のモナリザ像)があります。何を意味するこの形なんでしょう。
第二周壁の門を抜けると中央祠堂の前に出る。中央祠堂の左右には経蔵がある。
車に乗って、シュエリムアップの街へ戻ります。途中、気になる物があちこちの露天に並んでいました。あれは何を売っているのですか?
それでは見に行きましょう。と車を止めて見ることに。

この竈で大鍋に入れたココナッツジュースを沸々と煮ていきます。
煮ること3時間、ココナッツシュガーが出来上がります。透明なジュースの水分が飛んで底に砂糖が残ります。そうなると、火から下ろして、固まらないうちに、お団子にまるめて、椰子の葉で作ったケースに入れて冷まします。作業板を載せているのが大鍋、真ん中に白っぽくあるのが、煮詰まって出来た砂糖です。
ガイドさんが、試食をどうぞ、と配ってくれました。素朴な甘さの砂糖菓子、おいしかったです。
車の中から見て、気になったのが、左に積み上げてある物でした。その中味は、試食しているココナッツシュガー、15個ほどを椰子の葉で、包んでいます。3本US1ドルでした。
子どもも一人前に手伝いをしています。側にはハンモックが昼寝の子どもを乗せて、揺れていました。ハンモックは、高床式の家の土間によく揺れています。
こちらがバスの運転手さん、とても安全運転で、快適に観光をすることが出来ました。
砂糖工場(ガイドさんがこう言いました。どこに工場があるの?と皆で探しましたよ・・・・笑)の見学を終えて、車はシェムリアップの町へ戻ってきました。

ここは政府の子ども病院の前庭です。無料で診察がしてもらえるので、遠くから病気の子どもを連れて大勢が朝から待っています。早く診察してもらえると良いのに、と祈る思いでした。
「ロータス」という名前のホテルのレストランでランチです。ロビーには、大きな水盤に浮かんだロータスが作られていました。、
BACK 続く