タイ・カンボジア旅行記録その3:2009年12月8日:バンコク~カンボジヤのシェムリアップへ |
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今朝はカンボジアのシェリムアップへ移動のため早朝にチェクアウトです、Sさんはタイにいらっしゃる娘さんご一家に会いに行かれるので、ここでお別れです。5時15分出発とのこと、ガイドさんが迎えにきました。 | |
タイを出国するので、早め早めにと最初は4時出発と言われてびっくり。何とか5時15分に変えてもらいましたが、空港への高速道路はもうたくさんの車が走りまわり、既に一日の活動が始まっています。 空港税を払った払ってないで、一悶着があり、とてもカウンターで時間がかかりました。やっと、出国ができました。タイのスクウンピッド空港も多くの人で賑わっていました。 |
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今度はタイ国内航空のプロペラ機です。ホテルで朝食のボックスをもらっていましたが、乗るとすぐに朝食が出てきました。赤、緑、黄色とフルーツがおいしかったです。 | |
1時間でカンボジアのシェリムアップ空港に到着しました。トコトコと歩いて行きます。 | |
この赤い屋根が空港ビルです。建物に入る前に、健康カードを書いてチェックがありました。入国にはビザが必要です。 | |
空港の建物を出ると、そこにこれからカンボジアでお世話になるガイドさんが待っていました。 早速、アンコールトムへと出発です。池に睡蓮が美しく咲いています。アンコールは、サンスクリット語で『都市』トムは、クメール語で『大きい』の意味。 |
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先ずは、アンコール遺跡群見学のためのパスポート作りから始まりました。 チケット売り場のような所へ一人ずつ行き、こちらを向いて、と写真を写します。 すると、すぐにこんなパスポートが出来ました。 この写真つきのパスを首からさげて遺跡に近くなると、係員が出てきて、パスのチェックをします。 いちいちお金を出さなくても入場することが出来るので、このシステムは便利ですね。 |
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先ずはジャヤヴァルマン7世の時代(12世紀後半)のアンコール・トム遺跡です。 アンコール・トムはアンコールワット寺院の北に位置し、一辺約3Kmの環濠と、ラテライトで作られた8mの高さの城壁で四方が囲まれた城砦都市遺跡。 アンコールワットとアンコールトムは、1860年にフランス人博物学者アンリ・ムオーが再発見するまで、密林の中に埋もれていた。 ここは南大門(アンコール・トムの表玄関)です。 |
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綱引きをする神々像です。綱引きの頭(左端)は、蛇の頭(ナーガ)そして、綱は蛇の身体です。 | |
こちらは同じく綱引きをする阿修羅像です。これは環濠にかかる橋の欄干です。 | |
南大門をバックに橋の上で記念写真です。この門を入るとバイヨン寺院をはじめバプーオン神殿、王宮跡、象のテラスなど数々の遺跡があります。 |
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南大門です。塔には王の最も崇拝した観世音菩薩の巨大な四面像が彫られています。1面の大きさが約3m、地上20mの高さ。 | |
近くに寄ると、迫力があります。これで驚いてはいけませんでした。この観世音菩薩の面は全部で196面あり中心塔の高さは45mに達するという。後世にヒンドゥー教に変えられ仏陀像は破壊されているものも多い。 | |
三面の大きな象が刻まれています。長いのは、象の鼻。 | |
バイヨン寺院東表参道、塔のふくらみには、菩薩の巨大なお顔が刻まれています。このような四面像は第二層テラスに49、5つの塔門を入れて全部で54あるとか。 | |
回廊越しに、菩薩四面像を見上げます。青い空に聳える像は、不思議な空間です。 | |
第一回廊、第二回廊の壁面には、レリーフが施されている。12世紀後半の人々の生活の色々な場面やクメール行軍の様子が窺え、興味深い。ここバイヨンでは、日常的な庶民や貴族の暮らしが描かれて見ていてとても楽しい。左は(敵軍チャンバと戦う図)右は(従軍の家族像の図) | |
今も修復が行われています。崩れた石材などが、あちこちに無造作においてあります。 | |
回廊の階段を登って、バイヨン寺院の中心へと入っていきます。 | |
ここからとても良い写真が取れますよ、と、ガイドのBUNYIさんが教えてくれます。狭い足場です、交代でカメラを構えました。この場所からは、3面の菩薩のお顔を写すことが出来ます。↓ |
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口元に微笑を湛えた表情には大乗仏教の仏陀による人々の救済という宇宙観が示されているという、「クメールの微笑み」と言われる。しかし、この巨大さは圧巻です。 | |
そして、「クメールの微笑み菩薩像」と一緒に写してもらいました。 | |
どうしてこのような造形を思いついたのか、昔のクメール人に聞いてみたいような気がします。 写真などで見るたびに、実際にこの目で見てみたいなと思っていた私、ここに立てて、本当に夢のようです。 |
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バイヨン寺院を通り過ぎて、「象のテラス」に来ました。ここは象の彫像がたくさんあるので、そう呼ばれています。この広場では、東の門から凱旋してきた兵士が王の謁見を受けました。 | |
ここは「ガルーダの回廊」と呼ばれています。インドネシアガルーダ航空のシンボルになっている神鳥です。 | |
王宮の中心にはピラミッド状の三層の遺跡ピミアナカス(「天上の宮殿」・「空中楼閣」)があります。この側にあったという王宮自体は木造であったため、現在は朽ち果てて何も残っていません。 | |
ピミアナカスの北側には王妃の沐浴場、写真の奥の方には、もっと広い、王の沐浴場があります。 | |
タ・プロム寺院にきました。1186年ジャヤヴァルマン七世により仏教寺院として建立、後にヒンドゥー教寺院に改修される。 意図的に修復せず発見された時の状態のままにしています。自然の中に放り出された寺院がどうなっていくか、目の当たりにすることが出来ます。 |
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東西1Km南北600mの敷地内に巡らされた30の回廊は、永い年月のうちに、巨大なスポアンの木(ガジュマルの仲間)の根が遺跡に絡みつき、押しつぶしていきます。 | |
300~400年を経たガジュマルの根っこが、どんどん延びて石組みを圧迫していきます。遺跡のあちこちに、木々や草の芽が出てきます。3ヶ月に一度、それらを引き抜く作業が行われているそうです。 | |
中にはこんな造形も見られます。仏様の顔が根っこの隙間から見えています。自然にこうなったのか、それとも・・・・ | |
記念写真を撮りましたが、また数年経つと、景観は変わっているかもしれないです。 | |
あちこちに崩れ落ちた石材が転がっています。少しずつ修復をしているようですが、まるでパズル、この大きな重いジグソーパズルはいつ完成するでしょうか。 | |
カンボジアの自然の力に圧倒されながらの遺跡見物がひとまず終わりました。今日のランチを頂くために、シェリムアップの街へきました。多くの人たちで賑わっています。 | |
美しい庭の広がるレストランで、さっぱりとしたカンボジア料理(クメール料理)を頂きました。タイ料理と似ているようですが、優しい味です。右下は有名な米粉の麺料理です。 | |
ニューバイヨンという名前のクメール料理のレストランでした。ブーゲンビリアの大木が美しく花を咲かせていました。 | |
昼食後、ホテルへチェックインしました。ホテルはANGKOR
CENYURY HOTEL 玄関を入る時、一人一人に、スカーフを巻いてくれました。このスカーフはその後の観光にとても役立ちました。良い記念品になっています。 |
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ホテルの窓から、庭を見ました。やはり、まるきり南国の風景です。 暫く午睡の後、2時半にホテルを出発していよいよアンコールワットへ向かいます。 |
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BACK | 続く |