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2005年11月14日:「九州・ラトビア・雪の会」
No.10,サンクトペテルブルク
雪の博士として有名な故・中谷宇吉郎氏の甥にあたる中谷健太郎氏からお誘いを受けて、ラトビアの首都リガの国立自然史博物館で開かれる「雪と氷との対話」展に行くことになりました。
今日は朝の出発が早いので、ホテルの朝食は簡単なものになりました。
ヘルシンキ空港にやってきました。手続きを済ませて免税店を散歩です。
大きなトナカイが迎えてくれました。そろそろクリスマスシーズンでかわいいサンタ人形なども売られていました。
9時50分ヘルシンキからサンクトペテルブルグに向けて飛行機は飛び立ちます。
正午前、ロシアのサンクトペテルブルグの国際空港に着きました。後ろの座席に乗っていた子どもたちの団体がその瞬間一斉に手を叩いて喜んだので、びっくりしました。
ロシアの入国手続きを終えました。ビザと書類が必要で、ちょっと緊張しました。
流暢な日本語を話すガイドさんが迎えてくれました。アレキサンドルさんというサンクトペテルブルグ国立大学の助教授で近世日本史が専門とか。一人が3つも4つも仕事をしているとも話していました。
小雨が降っています、これはサンクトペテルブルグらしいお天気なんだそうです。
空港から30分くらい走るとサンクトペテルブルグの町並みに入ってきます。
大きなネバ川と運河の開けた街です。500万人が住むロシア第二の大都会、
345の橋があるとか、水と建物がとても美しい景色を作っています。ピョートル一世(大帝)により1703年に建都されました。1712年首都となる、1914年第一次世界大戦と共に、名前はペトログラードとなる。
1918年ロシア革命の翌年、また首都はモスクワに移る。1924年レーニンの死後、レニングラードと改名、ソ連邦の解体前夜、1991年9月には、住民投票によって再びペテルブルクとなりました。
文豪プーシキン、ドストエフスキーなどゆかりの場所も多くロシア文学愛好家は必見の地だとか。また、 2000年5月に就任したプーチン大統領もここの出身です。「北のベネチア」と称えられるように運河と橋と建物の景観がとても素晴らしいです。
昼食はロシアの家庭料理のお店。炭酸の含まれた水をもらい、夫の注文したウオッカを少し飲んでみました。
ビーフストロガノフです、ライスの中の豆がとても香りよくておいしかった。スパイスやハーブの扱いがうまいなと思いました。
夜皆さんがバレーを見に行かれたマリンスキー劇場。
今回のもう一つの旅の目的でもあった、エルミタージュ美術館見学です。冬の宮殿と言われる美しい建物です。
入り口近くには白と黒の馬車が置いてありました。これで街の見学もできるのでしょうか。この付近は色々トラブルも多い所とか、貴重品にはくれぐれも注意するようにとのことです。
白い柱に緑の壁、アクセントはふんだんに使われた金、なんともいえない豪華な建物です。カメラは、許可制になっています。
本当に全てを見学するには何日もかかります。ガイドのアレクサンドルさんが手際良く見所へ連れて行ってくれます。ここはマチスの間です。
絵画だけでなく、建物そのものが美しく豪華です。壁も床も天井も美しい。
見学終了の時間になりました。ここは、クロークコーナーです。コート帽子を預けて見学しましたので、引き取りに行きました。本当にたくさんの人が来ていますが、今は閑散期ですから、ハイシーズンは大変な人になるそうです。
外に出るともう暗くなり照明に浮かんだエルミタージュもまた見事でした。ホテルに帰る道すがら、運河の波がキラキラと美しい街でした。
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