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2005年11月11日:「九州・ラトビア・雪の会」
No.8詩の朗読会
雪の博士として有名な故・中谷宇吉郎氏の甥にあたる中谷健太郎氏からお誘いを受けて、ラトビアの首都リガの国立自然史博物館で開かれる「雪と氷との対話」展に行くことになりました。
リガ最後の朝は雨でした。バスで旧市街へ行きます。
世界遺産になっている旧市街は車で走れません、広場の手前でバスをおりました。幸い雨は上がりました。
今日は午前中は自由時間です、私たちは、リガのセントラルステーションに行ってみました。四方に線路が延びていて乗って行きたくなりました。
旧市街へ散歩しながら戻りました。歩道に素敵な紳士が休憩していました。
18日の独立記念日に向けて国旗が飾られています。
一昨日、バレーを鑑賞した国立オペラハウスです。
リガの街を歩く時は、上を向いて歩きましょうとアドバイスを受けました。建物の装飾が美しいんです。アールヌーボーの装飾を至る所で見ることが出来ます。
石畳の広場はいかにもヨーロッパです。
昼食は皆で集まりました。珍しい中華料理を食べました。あまりおいしいとは言えなくて残念
旅行にきて初めての青空です。何だかうれしくて皆がカメラを構えました。
午後は写真博物館に行ってみました。古いカメラ、古い写真、昔のラトビアの風景など見られました。
外へ出ると、明るいのに、影が長くてびっくり。午後の2時前です。
写真の色々を見てきたら、何だか芸術写真を写したくなりました。なかなか良い雰囲気が出ていると思いませんか?
午後2時、日本代理大使公邸にご招待を受けていたので、皆さんで出かけました。このあたりは、各国の大使館が多くある地域です。建物が本当に美しい!
日本の大使公邸の入っている建物です。
玄関を入ると浮世絵が飾ってあり、日本国旗が置かれています。
部屋へ案内されました。テーブルは美しくお花とお菓子とカップが置かれていて、どれでもお好きなものを持って、お部屋へ、と案内されます。
田中臨時代理大使がラトビアの歴史、日本との関係、これからの両国の協力体制などについて、詳しくお話をして下さり、時間のたつのも忘れるほどでした。

(戦前はこのラトビアに世界一の日本大使館があり、閉鎖の直前にリトアニア駐在の杉原千畝領事が多くのユダヤ人を救うためにサインをし続けたことは有名です。ラトビアは2500年前程からの歴史があるバルト海に面した国、琥珀の道で有名、7~15世紀にはバイキングが活躍した。大自然信仰の熱い国、そして民謡の宝庫「百万本のバラ」でも有名、独立間もないラトビアとは、直接投資(工場など)観光、文化による交流を日本と望んでいる)
約束の時間があっというまにやってきました。

バスに乗ってまた旧市街へ戻ります。大使館からすぐのビルの上に日の丸が上がっていました、日本大使館です。(写真を見ると日章旗が写っていません、旗の棒だけ写ってます)
午後6時、自然史博物館です。今夜は「詩の朗読会」です。まずは高橋睦郎さんの挨拶と詩の朗読。
白石和子さんの詩は25万年前の氷を見せられた印象を詠われた作品でした。
今度はラトビアから3人の詩人が雪と氷にまつわる詩を朗読して下さいました。初雪は胸がときめく、雪に半年閉ざされる国でも、やはり初雪は一種独特の感慨があるのだと思いました。

研ぎ澄まされた言葉の世界、改めて日本語の美しさも感じることが出来ました。
ワインを飲みながらの交流会です。こうして私たちの参加する公式行事は終わりました。
バスに乗って郊外の大きなレストランに行きました。ラトビア最後の夜の食事です。
大きなクリスマスツリーが飾られ、かわいい動物の人形もライトアップされている子どもも、大人も楽しめる店のようです。
リガでの4日間、お世話になったイェバさんにも皆で感謝の言葉を伝えました。
お料理はバイキング形式、歌のライブ演奏があり、大勢でダンスも楽しみました。
寒くて長い冬もこうして陽気に過ごすのでしょうか。新緑の美しい頃にまた来て見たいと思ったリガでした。
最後にリガではおまけがありました。レストランからホテルに帰ると、何となくあたりが暗い、ホテルも薄暗い、部屋に入ると真っ暗、なんと停電でした。結局翌日の出発の直前まで停電のまま、真っ暗の中で、トランク詰めをしました。
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