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2003年8月5日:野外でいろいろ体験しました。
今日は私たち1班が食事当番です。

朝、5時40分には台所に入り、110人分の朝食準備をしました。

献立はパンにバター、那須友の会のイチゴジャム、農場の牛乳、紅茶(大人のみ)スクランブルエッグ、温かぼちゃ、トマト、キーウイです。
朝食片付けの後は、礼拝がありました。礼拝って何でしょう、という学園生のお兄さんの問いかけに真剣に子ども達は応えていました。
その後は、自然観察について先生のお話がありました。皆の目がキラキラ輝いています。
班に一つずつ捕虫網と水槽をもらって、建物の外へ飛び出しました。
池を覗いたり、茂みを掻き分けたり、草地に寝転んだり、「ヨクミル」をしています。

食事片付けの終わった私たちも外へ出ました。
放牧地でのんびりと牛が草を食んで居ます。
一木一草が、いとおしく感じられる農場です。
山葡萄の実が赤くなっていました。
子ども達は部屋に帰ってきて、それぞれに、見つけてきた虫やトンボ、かえる、木の葉などの観察、スケッチをしています。
このホールの正面には、羽仁吉一先生の書かれた「晴耕雨読」の書がかかっています。
私たちはまた昼食準備に台所に入りました。大きな大きなお鍋でたくさんの野菜を炒めています。
子ども達は、お昼ご飯を薪で炊きます。池の側に石で窯を築き、火をつけます。
薪は、朝、子ども達が集めてきたものを使っています。
献立はカレーです。材料を計って持ってきて、皆で協力して作ります。
ようやく薪に火がついて、飯盒でご飯が焚けます。
ごはんが炊け、カレーも出来て、思い思いに座って昼食です。
とたんに空が暗くなり、大雨になりました。たちまち庭は川のようになりました。大急ぎで部屋に入ります。
思わぬハプニングはありましたが、大雨の後は、随分涼しい風が吹くようになり、大鍋の湯を扱う台所も救われています。
今日のおやつは、那須で今朝採れたとうもろこし、とっても甘い。それとヨーグルトにいちごジャム。
おやつの後は、子ども達は、食材の買い物に行きました。帰ってきてから、当座帳に記入します。
小学生も、必要な買い物をして小遣い帳で管理する、とても大切なことです。
皆で、今回の食費を計算しました。そして大人のお話を聞いて、小遣い帳をつけていない人も、これを機会につけましょうと皆で話しました。
私たちは夕食作り、今夜は鮭のサラサ焼き、野菜をマヨネーズで和えてトッピングにしてオーブンで焼く、簡単だけれどきれいでおいしいお料理です。
しかし、100人分ともなると、野菜も人参・ネギが各1Kg、ピーマン500gとなり、その全てを千切り。大仕事です。
 夕べの集まりでは、午前の自然観察の報告会がありました。班の代表が、何を発見して絵に描いたかを報告しました。
「ヨクミル」と思いがけない発見があって、興味が深まることがよくわかりました。
今日の感想を学園生のお兄さんが話しました。何かを集中してやると、次のこともパッと出来ると思いませんか?

部屋の後ろには、今回の体験学習に参加している人たちがそれぞれの家の所にマーキングした日本地図が貼ってあります。
緑は子ども達、オレンジは学園生と大人です。北海道から九州まで日本各地から出席しています。
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