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2001年アメリカ・ドイツ旅行の記録
2001年10月8-9日:ワシントンDCからドイツへ

いよいよ今日の夕方はドイツへ発ちます.午前中は洗濯,お借りしている塚本氏のアパートの掃除,ごみ捨てなどしてドイツ行きのためのトランク荷造りをしました.ドイツで不要なものは置いて行けるので有り難いです.ホームページも今までのものを整理してアップしました.


アフガンへのテロ撲滅の攻撃も始まり空港のチェックはいよいよ厳しくなっているだろうということでゆとりを持って出ました.メイフラワーホテルからピックアップしてもらいます.私たちが22年前に泊まったことがある懐かしいホテルで「由緒ある歴史的ホテル」と入り口に書いてあります.ホテル内の「ピンク」というお店がとてもきれいでした.紳士服の店でこれはネクタイ売り場です.


ホテルを1時半に出発,ワシントンのダラス空港に30分ほどで着きました.アフガン空爆で旅行者が減ったと聞いていましたがそれでもたくさんの人がチェックインで並んでいます.私たちの大きなトランクを預け終えるのに50分かかっていました.


それからボディチェックと手荷物検査です.ここでナント私の機内持ち込みのキャリーバッグが反応しました.無言の係官がバッグを開けて中から取り出したのは小さな化粧ポーチの中の爪切りでした.今回は旅行用の円い小さな爪切りを持ってこなかったのでワシントンで買ったもので中にヤスリが付いておりそれが凶器になるとのこと.気がつくとまわりに二人もライフルを持った兵士がそれとなく立っています.爪切りはどうぞ!と係官に渡してきましたが,何だかちょっと恐かった,でもチェック機能は完璧とわかり安心ではありましたが.
搭乗口でパスポート照合だけでフランクフルト行きUA機に乗ることが出来ました.飛行機は30分ほど遅れて6時ごろに飛び立ちました.


飛行機が飛び立ち水平飛行に入る頃,窓の下に見えたのはニューヨークでした.夕暮れで薄曇がかかりはっきりと見えないのですが,確かニューヨークのはず,目印のワールドトレードセンタービルが無いのですからとても分かりにくい,何となくそのあたり(黄色い光の左)が穴蔵のように見えるのはきっとテロの惨状を毎日のようにテレビ画面や新聞で見ているからかでしょう.


やがて大きな太陽が沈むのが見えました.穏やかな光の広がりはボストンのあたりでしょうか.


やがてディナーです.暫く飲み納めにになるアメリカのビールをもらいおいしいビーフの機内食を頂きました.UAではナイフのみがプラスティック製になっていました.乗客は4割位,座席を伸ばして寝ることが出来ました.


10月10日です,始めて飛ぶ大西洋,そして初めてのヨーロッパ,3時間ほどで目が覚めてしまいました.座席のテレビで見るとイギリスの上を飛んでいます.やがて朝食が出てまだ真っ暗な中,アウトバーンを飛ばす車の光の列が見えたと思うと機は無事にフランクフルト空港に着きました.朝の7時,気温10度,薄暗いです.時計を6時間進めました.所要時間約7時間.


この大きなカートはとても便利でした.いかにもドイツらしく頑丈に出来ています.そしてエスカレーターの上り下りでもしっかりブレーキがかかるので安心して一緒に乗ることが出来ます,とうとうフランクフルト空港に隣接している鉄道の駅まで持ち込み,列車に乗るホームに置いてきましたので大きなトランクも全く心配なく運ぶことが出来ました.


ドイツ入国も難なく無事に過ぎ,いよいよドイツ語の世界です.それでも英語もまず通じますので二人でも何とかなりそう.まず円をマルクに変えいよいよ,インターネットフレンドのクラウスさんとその友達の佳英子さんの待つ町まで列車の旅です.何とか夫はチケットと電話カードを購入,公衆電話で佳英子さんに連絡を取ることが出来ました.左の写真は空港から鉄道駅への連絡橋からみたフランクフルト空港.


ホームには赤いベレーの係員があちこちにいて親切に応対してくれます.とても気さくだった係官と夫は意気投合,記念写真をとりました.右の写真はホームのごみ箱です.トイツのごみの分別は徹底しているとかねてより聞いていました.左から黄色,青,赤,緑と色分けしてあり,紙,ガラス,リサイクルゴミ,可燃ゴミなどと分かれています.


やがて定刻の8時57分ベルリン行きのICE(インターシティエクスプレス)特急が入ってきました.車内は自由席で私たちはゆったりとしたテーブルを挟んで4人掛けに座りました.通路を挟んで1人掛けの席です.車内中央にはカガミ付きのコート入れがついています.また他の車両は左右2人席だったりコンパートメントもありました.


しばらくして静かに列車は走り出しました.すぐに時速は200キロ近くまで上がります.最大速度230キロを出す特急列車はライン川に沿って走ります.小高い山があるとその上にはお城があり,家々の固まりがあると中心には高く細く天にそびえる教会の尖塔が見えカメラは大忙しですが何しろ速度が速いのでうまく写りません.


この写真もぶれていますが,ぶどう畑です.たくさんぶどう園があります.ワインもたくさん出来る所です.また原子炉もありました.


食堂車が満席になっていたのでビュッフェでドイツ最初のビールを飲みました.ピルスナーでほろ苦いホップの味がします.立っているとよく揺れるしたばこを吸う人がいたので自席に帰ってゆっくり飲みました.


旧西ドイツの首都だったボンに着きました.首都だったというイメージの割にはあっという間に家並みがなくなりました.


細い尖塔が見えてきたと思うとケルン駅に着きました.10分停車です.ホームで写真をと思っていたら通りかかりの人が写してくれました.


ケルン駅は大きな駅です.映画で見たヨーロッパの駅だなとうれしくなりました.左後ろに写っている四角い箱のような売店で大きなソーセージを買いました.席につくまでに一口かじってますが, 手の大きさと比べて見て下さい.


ケルン駅を出るとすぐにケルンの大聖堂が見えました.とてもきれいです.


それからまた暫く走ってBielefeld の駅に着きました.予定より10数分遅れ13時20分でした.ホームではクラウスさんと佳英子さんが待って下さっていて初対面の挨拶をしました. すぐにクラウスさんの車に乗って今夜の宿のあるHerfordの町の観光に行きました.クラウスさんから頂いたバラを持って記念写真です.後ろの黄色い壁の建物は市庁舎,ここのレストランでビールと温かいスープを飲みました.
クラウスさんはとても優しそうな方,そして旅行会社に席を置かれる佳英子さんは私たちのドイツ旅行の頼もしいプロジューサーです.


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