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2000年3月13日、春の海、  by Mie
亡父の法要で集まっていた、姉弟、その息子達が夫々、高知県、北海道、東京、千葉、山口と帰って行きました。私達夫婦だけが今夜のフェリーに乗るので残りました。

お天気も良いので、少しドライブに行くことにしました。龍野の町並みを過ぎてすぐにお稲荷さんがありましたのでお参りに寄りました。
偶然にお参りしましたが、今日は初午とのことで、お赤飯の御ふるまいがありました。父が亡くなって寂しい今年ですが、これからは何かいいことがあるでしょうか。そんな気がしてきた母と私でした。
赤いよだれかけの愛嬌のある顔をした狐さんが両側に並んでいましたので、思わず記念写真を撮りました。
たんぼの中にこんもりとした森、いかにも鎮守の森という言葉が似合います。

昔から商売繁盛で賑わった祝田神社だそうですが、私ははじめてお参りをしました。
そのすぐ側に播磨十水の一つに数えられる「小柳の清水」という所がありました。
播磨風土記の時代にはこのあたりは出水の里と呼ばれていた、そして室町時代に名水に選ばれた所なんだそうです。
次の目的地へ向かって車を走らせていた夫が、あれっ?と大きな声を出しました。車の走行メーターが10万キロを越えたんだそうです。
思わずカメラに納めました。よく走ってくれる愛車です。
相生市を通り抜けて、御津町に入ってきました。瀬戸内海を見ながらの素晴らしい海岸の道です。くねくねと七曲という名前の通りに曲がった道です。

その先にあるのが、私たちが行きたいと思っている室津です。
正面に室津を眺める柏公園で一休みです。目の前には万葉集にも詠われた唐荷島が見えます。
   
室津は天然の良港、昔から栄えた港町です。今も残る、古い家並みです。右は、名物「友君羊羹」を売るお店です。
   
承元元年(1207)室津から讃岐へ渡る法然上人に、舟で漕ぎ出した友君(木曽義仲の夫人山吹御前)という遊女が説法を聞き得度し、念仏往生を遂げたと伝えられる室津です。そしてその名前をとった名物「友君羊羹」が生まれています。一つ一つ手作りで舟底の形をしている素朴な味の羊羹は、写真右の女性によって昔からの味が守られています。
室津は昔から梅の名所で有名でした。
入り組んだ岬の町のあちこちに植えられた梅はひかえめでしかし香り高く美しく咲いていました。

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