My inmost thoughts
 ~ユジンへ~⑧

車の中で君の事を思っていた。

君を、疑った事。
君を、ののしった事。
君が、わからなかった事。
そして…今、
君に会って話したいと思った…

僕は君がどうして時折僕を見て悲しそうな顔をするのか、
どうして涙をながしたのか…

すべてわかったから…
僕は君に対する非礼に対して、
君にわびたいと思った。
いや…
それだけだろうか…

僕の中のもう一人の僕の言葉が
少し感じ取れたような気がした…
ユジンさん…

君に会いたい…と。


でも…ホテルにもどって、君に会えると思った時
君はひとりじゃなかったね。
そう…君は婚約していたんだね…
君のとなりにはフィアンセがいた。
そんな事ぜんぜん不思議じゃないことなのに…
そんな事、前からわかっていた事なのに…
僕の胸の奧の方でぎゅっとした切ない気持ちになった…

君が僕の身代わりになって怪我をした時、
僕は自分の身に起きた事が整理できずにいた。

ただ、君が今僕を救ってくれた…
それだけで僕は胸が熱くなっていたのかもしれない。

それはたとえ、君がずっと心にとどめて思い続けた人…
ただ、その人に僕が似ているからだとわかっていても…
僕は胸が熱くなっていたのかもしれない。

そして、君に対してすまないと…


不思議なものだ…
僕の彼女に対する怒りの心の動きよりも
ただ、君に会って、わびたいという気持ちが大きかった…

ユジンさん…
君に会いたかったよ。

僕が今までの非礼に対して、わびた時

「誤解は許すものじゃありませんよ」


そう言って微笑む君。
ユジンさん…
やっぱり君は
僕が最初に出会った頃の

天使のような人だった…

最初へ  続く


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