My inmost thoughts
~ユジンへ~⑥

君のドレス姿は美しかったよ。
透き通るような肌に黒のドレスは…
きれいだった…

天使のような君に僕は何を着ても似合うと思ってたよ。
本当なら…ね。


君は彼女の言うように男を引っ掛けるためなら、
友達のものを着てしまうのかい?

なんか少し僕が君に描いていたものは
こんな気持ちじゃなかったけど…

「好きな人に似てるんです…」

彼女が言ってたけど、これが男を引っ掛ける手口?
ねぇ、ユジンさん…
本当に君はそんな人だったの?

君が撮った写真の中に、
僕ばかりが写っているのが何枚もあったけど…

ユジンさん…
あの時、僕のこと確か悲しい目で見ていたね。

お酒の席で酔いつぶれてた君は
僕のこと誘惑しようと思った?

「会ってはいけない人と会うことを我慢できますか?」

君の目は僕の事を見ていたの?
本当に僕を見ていたの?

「会わない!」
僕は君を軽蔑しながらそう言った。

君はまた悲しそうな顔をしたね。
「顔は似てるのに、全然違う…」って。
誰に似てるの?
僕を誘惑するためにそう言ったの?

ユジンさん…
本当の事言って!

君の誘惑…
僕の彼女が言うように、
僕を引っ掛ける為だったの?
そんな人には見えないけど…

僕は酔った君に、顔を近づけ

「この続きは続けますか?」
って冷たく言った…
君は悲しそうに僕を見つめて出て行ったね。

僕を誘惑するつもりだった?
本当の僕ならあなたの事
つまらない女だと切り捨てたかもしれない。
でも…

ユジンさん…
僕はなんだかあなたに「誰かに似ている…」って
言われて心がひやっとするのはなぜなんだろう。
心に冷たいしずくを落とされたような…

ねぇ、ユジンさん…
僕は…君がわからないよ…


最初へ  続く


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