My inmost thoughts
~ユジンへ~⑭
君と会えなくなってから
僕は以前の僕とは変わってしまったみたいだ…
僕が納得して君を彼の元へ行かせたのに…
君が去ったあと、僕の体は
抜け殻のようになってしまった…
気がつけば、携帯電話の発信ボタンを押し
話せるはずのないユジンさんの声を待っている…
惨めなものだ…
君と別れるという事がこんなにつらいものなのか…
仕事をしていても…
雪を見ていても…
ユジンさん
君の笑顔と声が聞こえる…
「チュンサン…」
この名前が恨めしく思う…
僕とユジンさんをつないだものは
この名前だけだったのだろうかと思うと…
そんな事はなかったよね…ユジンさん…
子供の頃、川で溺れたこと…
母があわててカップをひっくりかえした事…
アメリカで育った事…
すべて「チュンサン」にまつわる話をした時…
僕は何かを信じられなくなっていた…
僕自身がチュンサンなのでは…
そんな風に思ってしまいたい…
「チュンサンになりたいほど、ユジンが好きなの!」
彼女の言う事はあたっているのかもしれない…
ユジンさん…
僕は君の住んでいるアパートの前まで来てしまった…
まるでストーカーだ…
君の笑顔の隣には婚約者の彼がいるのに…
その笑顔はもう、僕には向けられないのに…
執着…
そうなのかもしれない…
君から連絡をもらった時、
素直にうれしいと思った…
もう一度、君の笑顔に会えるから…
もう一度、君のやさしい声が聞けるから…
それがたとえ、僕に対する君の想いからでなくても…
今の僕には十分の幸せ…
ユジンさん…
でも君はそんな僕の想いをわかってくれたんですね。
だから、君はすぐにポラリスを僕に返した…
僕が君との思い出に浸る前に…
君は僕のあふれる想いにストップをかけた…
これが現実…
Don't stop me my inmost thoughts for you, Yujine?
壊れた信号機の前で君はその道を走り去ってしまった…
「回り道をすると、迷ってしまったり、つらくなったりするから…」
っと…
僕は壊れた信号機そのもの…
君においていかれてしまった。
つづく(>_<)…
最初へ 続く