My inmost thoughts
 ~ユジンへ~⑪

気がつけば…
君の事ばかりをいつも考えている…
仕事をいっしょにしている時も…
ソウルの事務所に居る時も
つい君の声を聞きたいと受話器を見つめる…

ユジンさん…
君の事で時々胸がいっぱいになるよ…

僕はどうかしているのかな…

君に好きといって本当はすっきりしたはずなのに…
こんなに切なくなるなんて…
寂しくなるなんて…


君がフィアンセといっしよに居るところ…
その彼と手をつないで居るところ…

こんな事わかりきっているのに…
見たくないと僕の心が叫んでいる…

ユジンさん…
こんな僕の気持ち…わかりますか?

君がフィアンセに会いにいった夜も
つい携帯ボタンを押していた…

彼が出てきた時…
君といっしょにいるとわかりきっているのに…
そんなことすれば
僕自身がつらくなるだけなのに…

僕は君に何のサインを送っているんだろう…
僕ひとりの自己満足の為…

ユジンさん…
かすかに携帯から聞こえた君の声は
君と彼の間で何かがあったのかと思ってしまった…

僕は益々熱くなる心を冷ますために雪をみた…
もう一度…
もう一度だけ…

君のかすれるような涙に濡れる声が…

僕の心を締め付けた…

「僕が必ず迎えに行きますから…そこを動かないで!」
 
場所なんてわからなくたって…
どんなに遠くったって…
僕は君のところへ必ずいくから…

ユジンさん…

待っていて…


君が悲しみのために小さくなっていた…

ユジンさん…

僕を見つめる悲しい瞳は…
まだ、君が心にとどめて思い続けた人を見ていますか?…

もう…それでもいい…

僕はそんな君の心ごと
強く抱きしめた…
強く強く…君の体温を感じていたかったから…
君の悲しさを感じていたかったから…


泣き疲れて眠る君を助手席に乗せて…
ユジンさん…
君が僕の事を好きだと信じたい…

「信じていいですか…」

僕は眠る君の髪の毛に少しだけ触れた…
寂しいと感じたよ…

「人を好きになると寂しい…」
この事だったんだ…


君が寂しいと思って居る時…
君が悲しいと思って居る時…

僕はいつでも飛んでいける…

ユジンさん…
君が自分で決めなくてはいけないことも
応援するよ…

でも…
君の手を強く握って…
「掴まれた方に行くのもいいですよ…」
もう一度…
もう一度だけ…

僕は笑顔で二度目の告白をした…







最初へ  続く

目次へ