My inmost thoughts
 ~愛しき人、ユジンへ~①

バスの中
小さな寝息を立てて、幸せそうな顔をしているね。
僕の肩は君のあたたかい家の
あたたかい体温の篭もった枕なのかな?


「なんてあつかましい奴だ」
僕は最初はそう思ったよ!
でも君の幸せそうな顔を見ていると
「まあ、いいか…」って。

転校生の僕も間抜けだけど、
熟睡している君も間抜け。
あんまり真剣に僕の肩を枕にして眠っている君を
少しいじめたくなった。
頭を少し小突いて睨んでやったら、
睨みかえしただろ!

「なんで起こしてくれなかったんですか?」
それはないだろ!
君はあんなに幸せそうな顔をして眠っていたんだから…
まあ、学校をとおりすぎてそのままバスに乗っていた僕も
間抜けだけど…
君も間抜けだね。

バスの中
学校をサボって湖に出かけた事覚えてる?
僕はあいつにあてつけのつもりだったんだ。
でも…
君の隣に座っていると最初に出会った頃…
そう、君、寝過ごした朝の時と違うね。
君が窓を開けて、風を感じている時、
君の髪の毛が揺れて
僕の顔に触れて、
めちゃくちゃ焦ったよ。
やさしいシャンプーの香りがした…
恋…
いや、違う…

だけど…気になる。
ユジン…

君の事、気になっている。

「あなたには友達が必要ね!」
えらそうに言う君の顔、
なんか憎めない…

君の事、気になっている。

「助け合いだろ」っていって、
君の手を握ったんだ。

ちょっと、ずるいかな。

ユジン…

君の事、気になっているのかな。

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