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もともとは、災いを人型に移して川に流して、元気に子供が育つように祈った素朴なものでしたが、江戸時代くらいから、その人型が、きらびやかな宮廷を模した、内裏雛にとなりました。
内裏雛の伝統は今も受け継がれていて、女の子が生まれると、お雛様を飾って健やかな成長と幸せを祈る、この親の願いは昔も今も変わりません。
丁度、この雛の祭りの頃には桃の花が美しく咲く頃なので、「桃の節句」とも呼ばれています。男の子の無事な成長を願うお祭りは5月5日の端午の節句がありますが、今は子供の日として国民の祝日となっています。
私も両親や祖母がいつもひな祭りを大事に家族の行事として守ってくれました。お座敷の床の間に内裏雛、三人官女、5人囃子、衛士などの人形の段飾りを置きその周りには大事にしている人形をいろいろ飾り、桃の花を生けて、白酒、雛あられを供えておまつりをしました。
私たちには、女の子が生まれませんでしたので現在は、大きな雛人形はありませんが、それでも、かわいい土の雛人形や、布の人形、卵で作った雛人形、こけしといろいろ飾ります。3月3日には 散らし寿司、潮汁を作ってささやかなお祝いをします。幾つになってもうれしいひな祭りです。