1998年2月 : 普段着の私

「私の台所」

永野美恵子 : 大分市

の大事な台所をご紹介しましょう。

小さな我が家の北東の部屋が台所です。朝、一番に朝日が射す明るい部屋です。そのお陰で北側というのに寒々とした感じがしないのはうれしいことです。 そして大きなテーブルの前に座った時、北の窓には青空の下にさわさわと竹薮の緑が広がっています。いつもレースのカーテンも開け放って小鳥のさえずりを聞いたりしています。

今から22年前、この家を造る時にどの部屋も大事だけれど、主婦が一番長くいる所、台所っていうのをとっても考えました。いつでも家族が集まってこれる、台所で調理をしながら子供のことも見られて、私も何か仕事が出来る部屋、そんなことを思いました。主婦の調理の動きも無駄が無い様に、食品庫も造りました。とっても重宝しています。今から8年前、家のリホームの時に、気分転換、どこかへ台所の場所を移そうかと考えましたが結局、前と同じ所に落ち着きました。

My kitchin

私の台所、明るいピンクに、大きなオーブン、食器乾燥機、大きなお鍋の入る引き出し、これが欲しいなと思ったこと。根気強く捜して素敵な台所になりました。キッチンセットに併せて、壁も淡い淡いピンク、カーテンも落ち着いたピンク、流しの前には渋いピンクのロールスクリーン、お客様の時にはこのスクリーンで落ち着きます。

大きなオーブンでは時々お菓子やさんのようにクッキーやケーキを焼きます。お菓子の材料や器具は食品庫に入っているので、すぐ取り掛かれます。お友達の喫茶店に持って行ったりしていましたが今はお友達に差し上げたり、バザーに出したり、我が家のお客様と頂いたり主人の誕生日にとそんなシーンを思いながらの楽しいお菓子作りの時間です。

このかわいいダイニングキッチンには、勝手口があります。とっても便利な入り口です。子供の小さい頃は、ここからいつも子供は出入りしていました。そこから走って帰ってきて、キッチンの隣の自分の部屋へ飛び込んで行く。また夕食時には、我が家にいた柴犬のコロがちょこんと狭いたたきに座ってお兄ちゃんの食事を見ていたものです。前足をちょっと出してはお兄ちゃんに駄目!と言われてはまたお座り、とってもかしこいコロでした。

子供も大きくなって新家庭を作りました。そんな今でも時々、ふっと子供の足音がしたり、コロのキュンキュンと甘えたなき声が聞こえたり、そんな気のする台所です。

1月の「普段着の私:豊の国・大分」

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