2010年7月20-23日:生活体験スクール九州部子どもの集まり
20日

今日からは、九州部の子どもの集まりのために、山都町の丸山ハイランドに向かいます。

熊本でヴァイオリンリサイタルに行った後、水前寺の近くのホテルに泊りました。外を路面電車が走っています。電車と平行して車の運転をするのは久し振りだったので、少し怖かったです。
11時前、熊本空港へ東京から来てくださる自由学園の蓑田先生を迎えに行きました。ご一緒にスタッフの待つ萌の里へ行きました。ここで、野菜などの買い物をして山へ入ります。今年は天候の関係か、お野菜の量が本当に少なくて、びっくりしました。
山へ入る前に、先生とスタッフ・委員でランチを食べます。今回もスタッフの1人が見つけた素敵なお店でした。
かぼちゃのスープの後は野菜サラダです。フレッシュなハーブや野菜が一杯盛られています。
パスタはボンゴレと、カルボナーラのどちらかを選びます。私はカルボナーラを頂ました。
デザートは、コーヒーと、フルーツ・アイスの盛り合わせ。この優しい感じは、アメリカのデザートではなかなかお目にかかることが出来ませんでした。おいしかったです。
テラスに出てみました。目の前からゆるやまに谷となり、はるか向こうは海、その向こうに島原普賢岳が見えます。とっても見晴らしの良い丘の上です。
ここは、阿蘇西原村の「ピエール ド ロンサール」というイタリアン創作料理のレストランです。もう少し秋風が吹く頃に、テラスでお茶したいと思いました。




Pierre De Ronsard 定休日木曜日、第3週は木・金
ランチタイム 11:30~13:30(ラストオーダー)
季節の野菜サラダランチコース 2500円
食事が終わって、いよいよ、丸山ハイランドに向かいます。今年もお世話になります。丸山ハイランド「ふれ愛農園」です。
自由学園の先生1名、生徒6名、九州部委員4名、生活体験スクールスタッフ3名で、準備会を持ちました。今年の集まりの願いを話し、明日からの3日間をどうかお守りの中にと、祈りました。

2002年からの全国友の会の那須農場生活体験スクールに九州部から4名が出席することが出来、2004年からここ丸山で開いてきた九州部の生活体験スクールは、今年度で終了します。
最後となる今年は、特に今までを反省し、凧つくりを止めて、子どもたちの自覚の下、学園生に指導を受けながら生活体験を丁寧に行うことをしたいと思いました。
全体会の後は、生徒さんたち、大人と分かれて、準備をしました。
夕食にはここふれ愛農園の郷土料理を頂き、皆で温泉に入りに山を下りました。戻ってきた時は、寒い位の涼風が吹いて星の美しい夜になっていました。

21日、
朝の集まり、準備をし、昼食はお素麺を頂きます。

その後、子どもたちや各地友の会の皆さんがバスで上がってくるのを待ちました。

熊本駅から、大きな荷物を持った子どもや大人を乗せて、無事にバスが二台、着きました。

受付、提出物を出す、そして、開校式です。
子どもたちは緊張して聴いています。大人の参加者も、メモを取りながら緊張です。
生活体験スクールの目当て、そして大事にすることを子ども係が話しました。自由学園の先生、生徒を紹介し、子どもたちのリーダー学園生の井田さんにバトンタッチ、子どもたちの班分けをしました。

班毎に集まって、オリエンテーションです。大人も食堂に移動して、オリエンテーション、話し合い、早速、係りを決めて、おやつの準備に動きます。
大人も子どもも、三日間の過ごし方を話し合いました。

食事係の手際の良い働きで、おいしい夕食が整いました。今日は、ごはんに、熊本の郷土料理のだご汁、そして、鶏の唐揚げです。
食後は、片付けの班が、二組に分かれて、食器洗いをします。総勢65人分の食器を学園生の指導の下、きれいに洗い、拭きあげていきます。山のような食器が本当に短時間できれいに片付けられていきました。
夜の集まりです。

この丸山ふれ愛農園を作られた熊本友の会の中村勝子さんから、そのいきさつを聞くことが出来ました。


多くの方の協力でこの家が建ったこと、これは、山を下った所の町に建っていた150年前の家です。本物です。800mのここに移築されて、町で働き疲れた人が癒されていく家になっています。誰かの役に立ちたいと、体操の先生をしていた中村さんは、パラリンピックの運動を今もされています。
何事も一生懸命にされる中村さんの活力は子どもたちにも響いていったようです。
中村さんやそのお仲間の思いが篭ったこの家でこれから三日間暮らすことが出来るのはとてもうれしいことです。

子どもたちは一日の反省をノートに書いて、寝る支度をします。大人は食堂で、80年を機に出版された「親しき友に」からの学びをしました。大人もここに来たことで、何か感じ、成長して帰れるように、願われます。
続く