2010年6月16~30日:マンハッタンの風に吹かれて・・・・その2
6月17日

気持ちの良い朝です。昨夜、買っておいたパンやお野菜フルーツで朝食を食べました。今日はこの辺りを探検しようと、先ずは歩いてすぐのハドソン川に浮かぶ「インテルピット博物館」へ行きました。
空母インテルピットがハドソン川に浮いています。甲板上にはたくさんの戦闘機が展示してあります。
軍用機の滑走路になる甲板はとても広く長いです。そして、まるで大樹のような艦橋部分が突き出ている。
ここに常時3300人の兵士が居住していたという。兵士と言っても、パンやさん、歯医者さん、クリーニング屋さんとあらゆる職種があり、街そのもだと思った。
ここは、船長の指揮室の入り口。中へ入って立って見ると、大きな船だということが良く分かる。この巨船の指揮を執るとは物凄いことだと思った。
ここは、飛行機の格納庫へ通じる昇降機です。赤い飛行機と一緒に私たちも今、降下しています。(甲板から見下ろしている人がたくさんいます)甲板下の修理工場や格納庫へ飛行機を甲板から降ろす時に使います。
今、その格納庫は、展示室になっています。劇場もあります。そこでは、この「インテルピット」の歴史をドキュメントで上映していました。日本軍のパールハーバー襲撃の後、造船されたこのインテルピットは沖縄戦で神風特攻隊の襲撃に会い、多くの戦死者と船も被害を受けましたが、沈むことなく、戦後はベトナムにも行きました。しかし、今は、宇宙開発の手伝いをしたり、平和活動を盛んにしているとの説明。そして日本軍の元特攻兵士、アメリカの元海軍兵士が共に、祖国の人々をただ護りたかったのだと、涙を流して話していました。戦争は国と国との難しい事情から興りますが、もっと話し合えば、案外、戦う必要は無いのではと思いました。
救護ヘリコプターの操縦室に座って、記念撮影をしてる親子。Gショックの体験が出来るブースや、飛行機の飛ぶ原理が分かる仕組みや、様々な施設があり、家族連れがたくさん訪れていました。
すぐ側には、潜水艦やコンコルドも展示されていて、実際に中へ入ることが出来た。
右は潜水艦のハッチを潜り抜けている所です。

入艦前にはこの大きさの穴を通るテストがあり、通過できた人だけが、潜水艦の見学が出来ます。
たくさんの展示を見て周り、すっかり疲れました。インテルピットを降りてハドソン川の側を歩きます。実際に空母の前に立ってみるとその巨大さが分かります。
3300人の兵士と100機以上の飛行機を積んで海に浮かぶ巨大な街のような戦艦に驚きです。実際に役立たないことを祈るのみです。
あ~あ、摩天楼の先の青い空、この景色が見たくて、ニューヨークにやってきました。
こんなに細くて高いビル、よく建っているなと思いますが、地震の無い国なので安心なんですね。
大きな空母の中を歩き廻って、すっかりお腹が減りました。12時もとっくに廻っています。歩いていたら、何だかおいしそうな匂いが・・・・道路に張り出した椅子席で、バーガーセット一人前を2人でおいしく頂きました。
さあ、元気が出てきました。また歩きます。タイムズスクエアにやってきました。大勢の人で、ごった返しています。色々な国の人が居て、世界の観光地です。
今度は地下鉄にチャレンジです。来る度に、地下鉄も美しくなっています。66thSTで降りました。
リンカーンセンターにやってきました。ここはオペラの殿堂メトロポリタンオペラハウスがあります。
通称METO,オフシーズンに入り、演目が限られていますが、バレーを見る予定にしています。
METOの横の白い長い建物は、ジュリーアド音楽院です。たくさんの音楽家が誕生する所ですね。
この風景を眺める素敵な公園があります。たくさんの椅子が置いてあり多くの人が木陰を楽しんでいました。
リンカーンセンターを出て、アパート群を出るとセントラルパークです。丁度、このアパート群の中の一つを借りて滞在したことを懐かしく思い出します。12年前のことになります。
広い芝生は大勢の人が思い思いの姿で居ます。赤ちゃんを連れたママさんのグループ、恋人同士、友達同士、本当にのんびりと初夏の午後を楽しんでいます。
家に帰り、シャワーを浴び着替えて夕食に出ました。何だか疲れてしまって、家でお茶漬けでも食べたい感じ。しかし、食べるものの用意が何も無いので、仕方ありません。
おおきなお皿にご馳走が出てきます。私はリゾット、夫はサーモンステーキです。
最後にデザートがまたまた大きくて、これは実際にどうしたものかと思案顔になってしまいました。

やっぱり、何か食べる物を調達しておいて、家でも料理しないといけないなと、買出しをして帰りました。
続く