2010年2月20-23日:弟の住む北海道へ・・・・網走から帯広へ
2月22日、

今朝も良い天気でした。窓外の雪を見て、ああ、網走に来ているのだと、感慨深いものがありました。
朝食レストランの窓から、リスが見えたとのこと。暖かい部屋で、バイキング朝食でした。
ホテル前で、記念写真を写していただいて、早速出発です。

流氷を見る船に乗りますが、乗り場が変更になっていて、あやうく乗り遅れる所で、慌てました。
乗り場に着いた時には、先の船が出港したところでした。
すぐに「オーロラ2号」に乗り込むことが出来ました。室内はソファーの快適な椅子ですが、風に当たりながら流氷をみました。沖に行くに従って、氷が増えてきます。
まだまだ薄い氷で、船の波が当たると折れていますが時々は盛り上がるように分厚い氷も浮いています。流氷を見ているなんて、信じられない気持ちで感動します。
観光客は中国からの人が多いようです。船尾で記念写真を写して頂きました。「謝謝」とお礼を言いました。
遠くに鷲が居ました。双眼鏡で見ましたが、帰路には、肉眼ではっきり確認できる近さで鷲を見ることが出来ました。胸を張って、氷の上に止まっている姿は、鳥の王者の風格です。
一度は見たいと思っていた流氷を見られて本当に感激しました。
また車に乗って、網走の町を走ります。ここは網走駅です。縦書きの駅名は珍しいとのことです。
次にやってきたのは、博物館「網走監獄」です。今から120年前、極悪犯、政治犯などの受刑者を北海道開拓のために労働者として使うことを目的に出来た刑務所。
明治42年の火災で焼失した並列獄舎に代わって、45年に再建された五翼放射状平屋舎房、鉄筋コンクリート建てに変わる昭和59年まで使われた。
五翼の中央に監視所がある。
五翼の建物は雑居房になっている。廊下側の壁はブラインドのように「斜め格子で作られている。
いろいろ、当時の様子を想像していたら、少し気分が悪くなりました。寒い地での生活は大変だったろうなと思いました。
駐車場に戻ってくると、そこに北見のパソコン通信仲間の佐藤さんが待って下さっていました。出発直前に、網走に行くことを伝えましたが、まさか会えるとは思ってもいなかったので本当に驚きました。
94/01/12 インターネット・メールが国内との交流可能になり、先進的な地域が結び合って、交流をしていた時期がありました。その頃、北海道のオーロラネットの佐藤さんと知り合いました。それ以来のネット仲間です。一度、「ルーツを訪ねて大分へ」来られてお会いしました。15年前のことでお会いするのはその時以来です。
佐藤さんからいつも聞かされていたオホーツク海の流氷を見て、佐藤さんに会えて、本当にうれしいオホーツクの旅になりました。帯広への帰途は阿寒湖経由です。
一面、氷の湖です。-15度の表示に、寒いはず!シカゴ在住以来の寒さです。
氷のベンチが作ってあり、記念写真を写しました。右には、氷花が作ってありました。
氷や雪を積み上げて、家が作ってありました。中にたくさん雪だるまが居ました。阿寒湖の氷は70センチほどの厚みがあるそうですが、年々薄くなっていると地元の青年の言葉でした。
このたくさんのカラフルなテントは、公魚釣りのテントです。中はどうなっているかというと・・・・
氷に穴があけてあります。そこへ釣り糸を垂れると公魚がひっかかるという仕組みです。風除けのテントですが、やっぱり寒いでしょうね。吊り上げた途端に、冷凍ワカサギになるようです。
スノーモービルなど、体験も出来ますが、寒さには勝てません。
阿寒湖温泉街のアイヌの方々のお土産やさんが並んでいる通りへきました。入り口には立派な木彫りの大鷲と、ふくろうが迎えてくれます。
アイヌの彫刻というと、昔は熊でしたが、今はふくろうが好まれているそうです。ふくろう彫りが忙しくて熊を作る人は今は居ないとのこと。フクロウは魔除けだったり、学問の神様だったり、人気者だそうです。
阿寒湖を後にして林の中の道をまた走ります。この辺りでは動物が見られるよ、と弟が言ったとたんに、鹿を見つけました。Uターンして見に行きましたら、まだ仲良く二匹が雪の中に居ました。カメラを向けても逃げることなく、とても可愛い、まだ角の無いエゾシカです。
可愛いエゾシカを見てちょっと興奮しました。続いて、除雪も余りされていない道路に曲がりました。オンネトーに通じる道です。
オコタンペ湖、東雲湖とともに北海道三大秘湖の一つとされているオンネトー湖に至る道ですが、そこまでは行けませんでしたが、見事な雌阿寒岳の雄姿を見ることが出来、大満足でした。危ない道を走ってくれてありがとう!
旧足寄駅舎を活用した道の駅、中は、歌手松山千春の記念館になっていました。足寄の名物の大きなラワン蕗を政子さんが買ってくれました。

「日本一大きなフキ」として全国的にも有名な「螺湾ブキ」螺湾地区の沢沿いに群生するフキは、草丈2~3m、茎の直径が10cmにもなるそうです。
足寄から一路、帯広へ、和彦さんは車を走らせます。7時前に帰り着きました。今夜の夕食は鶏料理屋さんで、食べることにしました。湯豆腐、焼き鳥など、二日間雪道を運転してあちこち案内してくれたお2人に感謝しつつ、おいしく頂きました。

とうとう、北海道最後の日となりました。今日は会社を休んでくれた和彦さん、ありがとう。
続く