2010年2月20-23日:弟の住む北海道へ・・・・帯広から網走へ

2月21日、朝の7時です、アパートの3階の窓から朝日を受けた日高山脈が輝いていました。

朝の外を散歩してみました。空気がピリリと冷たいです。日の出は、九州に比べると相当に早く、青空がとても美しい朝です。
歩道は、粉雪の下が凍っていて、油断をすると滑りそうです。
アパートの入り口には、雪かきの道具が置いてあります。
弟がパソコンで、流氷の様子を見ています。20日の情報ですが、網走沿岸にたくさんの流氷が押し寄せているのが、判ります。
今日は、網走までドライブです。途中にも色々と珍しい見所があるようで、とても楽しみです。
十勝川にかかる立派な橋です。十勝川温泉があります。
川に、白鳥が居るのが見えました。早速、川原に車を回して、白鳥見学です。
たくさん観光バスが来て、多くの人が白鳥を見て写真を写しています。殆どが中国からの観光客のようでした。
優雅な白鳥を見た後は、池田町へと走ります。雪の上に整然と並んでいる植物。葡萄です、ワインを作る葡萄です。今はまだ釣るも延びていない、冬の姿です。
十勝ワインのふるさとへやってきました。

1952年の十勝沖地震、冷害で、町の財政が逼迫、何とかしたいと池田町長丸谷金保氏は自生していた山葡萄から、ワイン醸造を考え出した。しかし、当初はうまく行かなかった。
町の職員をドイツへワイン修行に派遣したり、耐寒性の強い葡萄に品種をかえ、1975年、ようやく商品化に成功、町民還元ワインとして今に至る。
これはワイン城と言われている、1974年に完成。
ワイン醸造行程の見学が出来たり、ワインの試飲も出来る。そして、ワインやワインに関するものを購入することが出来る。
「清見の丘ワイン白」を試飲します。とてもおいしい!ここは清見
続いては釧路の方へ車は走ります。太平洋が見えました。何だか感動です。
やがてやってきたのは、ラムサール条約で有名な釧路湿原です。広大です。しかし、この時期、雪に覆われていて、余りその様子を実感することは難しいです。
昭和59年1月に完成したという「釧路市湿原展望台」にやってきました。ここは、建築設計家「毛綱毅曠」の設計による、湿原に群生する「ヤチボウズ」をモチーフとした古風な西欧の城をおもわせる建物です。ヤチボウズを見たかったですが、この時期は無理のようです。でも、館内の双眼鏡から釧路湿原を眺めることが出来ました。
さあ、まだまだ北へ向かいます。先ずは、丹頂鶴を見に行きます。

鶴居村伊藤タンチョウサンクチュアリです。
本当に丹頂鶴がたくさんたくさん、雪原に乱舞していました。
行ってみたいけれど、無理だろうと思っていた摩周湖にも行くことが出来ました。
阿寒国立公園の摩周湖は、日本でもっとも透明度の高い湖の一つで、世界ではバイカル湖についで第2位と言われています。

周囲は海抜600m前後の切り立ったカルデラ壁となっており、
南東端に「カムイヌプリ(神の山)」(摩周岳・標高858m)がそびえています。
湖の周辺から凍っていて、最深部は、摩周ブルーと言われる深い藍色をした水が見えている。
この風景には感動しました。
大きな感動を与えてくれた摩周湖・摩周岳を背景に観光客の方に記念写真を写していただきました。
その後は一路、今夜の宿に決めている網走へ向けて走ります。青い空がとても美しくて、針葉樹の防風林と雪が北海道らしい景色だとうれしくなっている私です。
道路の上の紅白の矢印は、車道の端を示しています。吹雪く時はこの矢印のみが道しるべになるそうです。今日は本当に穏やかな天気で恵まれました。
オホーツク海にたどり着きました。「さいはての地・オホーツク」という言葉が実感として響きます。
夕闇が迫りだはじめたオホーツクの海です。白く流氷が寄せているのが判り、とてもうれしくなりました。明日は、この海に乗り出します。ワクワクします。
網走の町を、あちこち走り回り、迷いつつ、やっと今夜の宿「網走観光ホテル」に到着しました。ホテルの窓から網走湖を見下ろします。湖前面が真っ白に凍っています。
温泉に入ったあと、レストランに準備されたご馳走を頂きました。北の海の幸が一杯いっぱいで、本当においしく頂きました。
やっぱり本場で頂くカニはおいしかった、ホタテも、ちょっと私には珍しかったキンキ?金目鯛のおさしみ、サケ、鯨とどれもおいしかったです。
北海道限定。麦芽100%のうまさと爽やかさの「サッポロクラシック」など、北海道らしいラベルのビールを飲みました。ちょっと不思議な味のビールもありましたが、そこは旅のご愛嬌ということです。
ロビーには、大きな面白い形のストーブがありました。マキがパチパチと燃えています。外は厳しい寒さですが、室内は本当にほっとする暖かさです。
部屋に戻ってまた夜の網走湖を見ました。湖の中央に緑のツリー、そして、周りにはかわいいライトがたくさん灯り、幻想的な光景になっていました。
続く