2009年2月17日~20日:全国友の会農村・愛土生活研究会
ホテルでバイキングの朝食です。厚手のカップに一杯注がれたコーンスープがとってもおいしかったです。
皆さんと一緒に会場の大阪友の家に行きました。初めての訪問です。会場に入ると、早速、展示の準備をしました。

これは福岡友の会の展示です。芥屋カブの栽培をしている東さんの、地産地消の実践の展示です。
佐賀は川崎さんが大豆の展示と試食、鹿児島の展示は、井料さん、迫さんの農作物のピーマン、みつば、大きなサワーポメロ(大きなおみかんのようなもの)の展示そして、井料さんが農作業の合間に作る楽しみの小物や、衣類も展示しました。
そしてサプライズは、鹿児島の松村さん栽培の桜島大根です。これでも、昨秋の日照不足で小ぶりの出来とか。
小ぶりといっても種に対して27000倍に育っています。甘くて型崩れしにくいので、煮物や、甘酢漬け、切干大根と活用されます。
皆さん、とても興味深くご覧になっていました。
大阪友の会は大きな友の会です。このホールで全国から200人ほどが集まっての会議です。
午前中の熱心な話し合いの後、大阪友の会員の皆さんが作ってくださった心の篭った昼食を頂きました。
浪速の伝統野菜の菊菜のサラダも珍しくうれしい食事でした。
テーブルにはミモザの一枝。雪の北海道から来られた方々もあり、大阪の春に驚いていました。
昼食後は各地の展示も見せていただく。
これは、ご自分で収穫された種をきれいに整理して翌年に備えている様子を見せていただく。
北海道の展示。
農薬も化学肥料も使わずに生産したくらかめ豆、青大豆です。良質のたんぱく質、ビタミンを豊富に含んだ豆です。また農場の喫茶で販売する黒糖を使ったアンパンも展示してありました。
中国部の展示です。日本の食事情を調べていました。
日本の食料自給率は40%を切りました。農業従事者の高齢化、地球温暖化の影響、日本人の食事の変化などが原因です。おコメをもっと食べましょう。そして、家族揃ってお野菜もたくさん添えられたバランスの良い食事をしましょう。
午後は、北海道で農場をされているご夫婦のお話、そして、浪速の伝統野菜を作っておられる方のお話を聞きました。これは田辺大根の紹介です。大阪の地形に合った、地元の水と土に適した伝統野菜の見直しをと、栽培されているお話はとても示唆に富んだものでした。
2月18日
会議二日目です。 昨夜は分科会があり、その報告をさせて頂きました。その後、また熱心な話し合いが続きました。
二日目のお弁当も、大阪友の会の会員さんが200人分作ってくださいました。どれも味が優しくて、とてもおいしいです。
窓辺に置かれたかわいい寄せ植え。本当に春がきたことを感じることが出来ました。
会議終了後は、偶然参加されていた同郷の農家会員さんと一緒になり、農業のお話をたくさん聞きました。そして私は途中下車で実家に寄りました。
お天気も雨になり、とても寒いですが、梅も椿も咲いていました。そして、90才になる母が元気でとてもうれしかったです。
2月20日、母に見送られて、私は帰りました。
タクシーから見返ると、鶏籠山と揖保川、いつも変わらぬふるさとの景色です。
ここは薄口醤油の工場です。この前に、祖母の家があったので、ここもとても懐かしい場所です。

大きな病院が取り壊されていたり、私たちの生まれ育った家は、道路になっていたりと、どんどん変わるふるさとですが、母が健在でうれしいことです。
新幹線に乗って、小倉で下車、日豊線に乗り換えです。駅のおみやげ売り場で、お友達の家のヒレ酒がたくさん並んでいるのが、とてもうれしかったです。
小倉からは日豊線に乗って、大分に帰りました。久しぶりの列車で長距離の旅となりました。

日本の農を考える時間がたくさん持てました。先ず今の私たちに出来ることは、おいしい日本のお米をもっと食べることだと思いました。

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