2008年9月30日~10月14日:秋のヨーロッパ旅行の記録~12~
10月13日

いよいよロンドンともお別れ、日本へ帰る朝です。まだまだ、見ていない所ばかりの中欧にロンドン、また来たいな~と思います。

朝食レストランから出てくると、ロビーのお花が新しくなっていました。
ホテルの前の駅から地下鉄に乗って、ヒースロー空港へきました。外の黄葉が美しい。
少し早いですが、軽くランチです。イギリスのビールもおしまいです。
いよいよ帰国の便に乗りに行きます。
飛行機はルフトハンザ航空機、ミュンヘン経由です。
つばさの上にまん丸のお月さんが出ています。
機内ではウトウトとして目を覚ますと映画をしていました。
何となく、行って来たエディンバラの古城のような所が舞台だったので、惹き込まれ見ていました。「ナルニア国物語」ロンドンの地下鉄の駅からナルニア国へとタイムトラベルしての活劇冒険物語。
面白くて見てしまいました。
10月14日

機内で2度、食事をし、映画を見たり、本を読んだりしているうちに成田空港に着きました。

成田からリムジンで羽田へ、羽田から福岡空港へ、そして地下鉄、高速バスと乗り継いで大分へ。
飛行機の中から見たお月さんと同じような真ん丸いお月さんが出ていました。

夜になって我が家に帰り着きました。
10月19日

今回のおみやげは、ロンドンで買いました。写真を写すのも忘れていて、気付いた時は、これだけに・・・・

ティータイムに、ビスケットとチョコ板がお気に入り。このMcvitiesのRich Tea とっても素朴でおいしいです。紅茶友達が、これでなくちゃよ、とアドバイスしてくれて、でも、探し回って買いました。

プラハのミュシャ美術館で買ったコースター、殆どはお友達の所へお嫁入りしました。
その後の出来事
10月20日

宅急便が届きました。イソイソと夫が箱を抱えてきました。
中から出てきたのは、ベルギーで夫が一番おいしいと言ったビールのセットでした。
トラピスト修道院製のビール「CHIMAY」白、赤、青と専用のグラス。
早速、試飲です。ウンおいしい!
この2年近く、はアルコールは止めていた夫ですが、これからはおいしいビールを少しは飲みたいとか。

10月30日、またまた宅急便が届きました。中からザクザク?と「CHIMAY」の青が出てきました・・・・
当分は旅行の余韻に浸って過せそうです。

私が美術館系で昔から興味を持っていたことが、「ケルト文様とアール・ヌーヴォー」です。そして、まさしくそのままがタイトルになった分厚な本をとても大切にしています。今回の旅行は、殆ど、前準備と言うものが出来ませんでしたが、行き先が中欧と英国・スコットランドということで、この本は読み返して行きました。中でもケルト文明の日本での第一人者と言われている鶴岡真弓さんの書かれた箇所が気になりました。

アールヌーボーの真髄たる曲線や螺旋の不定形のフォルムは近代になって現れたものではなく、ヨーロッパ美術黎明期の遠い古代と中世に見ることが出来る。つまり「ケルト美術」の文様です、というようなことが書いてある。
ケルト文様は紀元前1000年ごろにドナウ川流域に現れた。そして、ギリシャ・ローマと接しながら、西へ西へ。アイルランドに到達したケルト人の生み出したもの。

大袈裟に言えば今回の旅行はその発祥の地と、到達地を訪ねる旅のような気がしてとてもうれしかった。

古代のケルトには、言葉に呪力を発見し、詩を吟じる司祭がいた。それはまた王や集団の運命を占う預言者でもあった、「霊魂不滅」の思想で影響を及ぼしていった。それが文様に反映されていったのが、渦巻き、組紐、動物などの文様である。アールヌーボーの花と称えられるミュシャのポスターにそれらの文様が際立つ。

この解説を読んだ時、ケルトとアールヌーヴォーの繋がりがはっきりとわかり、とてもうれしかった。


エディンバラの空港で買ったアクセサリー
左はケルトの組紐文様のおもちゃの指輪、そして
ブローチはスコットランドの国花・野あざみ、お花の茎が組紐文様です、
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