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2004年3月4日:地域文化道場アウトリーチコンサート
今日はゆふいん音楽祭がご縁で親しくして頂いているヴァイオリニストの大森潤子さんから大分で演奏をするので、聞きに来てください、との案内をもらいました。

プチフラワーを持って出かけます。
大分の3月としては珍しく雪の舞う寒い日になりました。会場のオアシス広場に行くと、大森さんが走ってきて下さった。とってもうれしかった。
大事なリハーサルの最中でした。建物の中とはいえ、大分県立総合文化センターの1階アトリウムは時折風が吹き抜ける少々寒い場所です。
主催の大分県文化振興課の皆さんもいろいろ気配りです。反射板を立ててあり、植木を置くと少しは良いかもしれないと大きな鉢を抱えてきて置きました。
ステージの助言は「ゆふいん音楽祭」の加藤氏、今はホールの噴水やエレベーターのベルの音がしていますが本番は止めると静になるでしょうか。ピアノの中島さんたちと打ち合わせ、そしてリハーサルは終了です。
休憩時間はピアノの調律です。マイクの用意も出来て、差し上げたお花を飾って下さった。
地下の映像小ホールでは、「ホールが抱える問題、今後のホールにもとめられること、アウトリーチ活動の実際」というレクチャーが行われていました。
アウトリーチ活動とは、「手を伸ばすこと」という意味から(公的機関や奉仕団体の)出張サービスという意味が篭っている言葉。

実際の活動をビデオで紹介です、写っているのは、今日の演奏者の大森さんと中島さん。大森さんも前に出て、講師の吉本光宏氏と共に解説をしてくださる。
いよいよ実際のアウトリーチコンサートの体験です。地域文化道場の受講者は大分県下から参加されている方々です。
色々な人が通路としても利用しているこのようなエントランスホールでするのはとても難しい、と講師の吉本氏。
それでも様々な所でのアウトリーチコンサートの要望もあります。出来る限りの努力をしてすることが大事です。と話されます。それにしてもますます寒くなりました。
華やかなステージ衣装の大森さんと中島さんの演奏が始まります。曲目の解説がわかり易くとても演奏が楽しみです。
バックスタイルも素敵なドレスでした。
ヴァイオリンの特殊な奏法について説明をしながら、音を聞かせて下さる、こういうお話と演奏を聞くと、クラシック音楽にあまり興味を持たなかった人たちも、演奏会場に足を運んで下さるようになるでしょう。
有名な作曲家の有名な小曲をたくさん演奏して下さったお二人に、花束の贈呈がありました。
ピアノの中島由紀さんのご挨拶です。自由に人が憩えるこういう場所のある大分が素敵です、音は聞こえて消えていく、それと同じようにここは人が来て、また去っていく場所、太陽光が降り注ぎ、夕方になると、翳っていく、そういう自然のままの姿を持った場所、音楽にも、自然に向き合いたい。と素敵な話をされました。
この後、地域文化道場の受講生の皆さんとの懇親会に向かわれる大森さん、中島さん、加藤氏です。また大分に来て演奏をして下さい、とお別れしました。

素敵な演奏とお話をありがとうございました。(写真をクリックすると大きくみえます)
アトリウムコンサート
会場:大分県立総合文化センター1階アトリウム
出演 ヴァイオリン:大森潤子
    ピアノ:中島由紀