Victoria & Albert Museum が(スタッフで竹工芸家の)野々下一幸の作品を永久保存で買い上げたことを祝う会

日時 / 1996年12月11日(金)18時30分開演
会場 / 玉の湯
呼びかけ人 / 中谷健太郎 溝口薫平 時松辰夫 秋永祥治 田井修二 桑野和泉

第1部 ハンマー・ダルシマとアコーデイオンの演奏会

ピアノの前身といわれる、ハンマー・ダルシマ、初めて見る楽器でした。 アメリカ在住のDave Neimanさんが様々なステイックをつかいこなしてアイルランド民謡、アメリカのフォークソング、それにクリスマスソングのメドレーからバッハまで素朴な音色で奏でて下さいました。

代わって真っ赤なパンツに洒落たベストを小粋に着こなした伊藤浩子さんのアコーデイオン演奏、アコーデイオンも真っ赤でした。たちまちフランスの香りが立ち込める、シャンソン、マドモアゼルパリ、枯れ葉、パリの空の下セーヌは流れる、などなど。

最後はお二人による演奏、これが何とDave Neimanさんにとっては初見でといってもいい初演、「旅愁の寅さん」伊藤浩子アレンジでした。旅愁はもちろんスコットランド民謡、寅さんは渥美清さん扮する寅さんのテーマソング。この2曲が絡み合ってそれは哀愁を帯びたそれでいて懐かしい曲に、、拍手喝采でした。

第2部 お祝いの会

ホールの下の大広間が会場。大きな机の上には見事な竹ざるに椎の葉を散らして前菜が飾られている、

この大きな竹ざるは勿論ノンちゃんの作品です。大分の小鹿田焼きの器に盛られたご馳走の数々、

土鍋にはボルシチが煮えている、 勿論豊後牛の串焼きも、地鶏のフライも、、おにぎりも、、

いつもは音楽祭のTシャツを無造作に着ているノンちゃんも今日は濃紺のダブルのスーツ、胸には真っ赤な蝶ネクタイ、、と思いきや先ほどノンちゃんが和紙で作ったんですって。さっきまで糊でまだ濡れていた、、ってさわらせて下さった、バリバリに糊が乾いてホント紙製でした。やっぱり気さくなノンちゃんだ。。

Victoria & Albert Museumから戴いかれた納入価格金は湯布院の町の静けさを守る運動をしている団体に寄付をされました。

カンパと言いますと言って、「寒波」と書かれています。事務所の灯油代にして下さいとのこと、

今日の集まりのメンバーからはノンちゃんに砥石をプレゼント、竹工芸の刃物は買えないけれどそれを磨く道具をということです。

ノンちゃんは本当は買い上げ金で記念に砥石を買おうと思ったんですって、でもうれしい気持ちを皆さんに、、ということでカンパをしたら、皆さんから砥石を貰ったと言って本当に喜んで下さった。

納入されたと同じ竹ざるを見せて下さった。幅広い竹でがっちりと編まれたかご、

亀甲編みというそうです。直径50センチ位ありそうです。

イギリスへ見に行くのですかとの質問に行きたいですね、音楽祭のある時に合わせて行ってみたいとは音楽好きのノンちゃんらしいことです。奥様もニコニコと側で笑ってらした。

シャンペンで乾杯、ワインやお酒、おしゃべりの楽しい会は飲み仲間という小野さんの一本〆でお開きとなりました。

A celebration party for Mr. Kazuyuki Nonoshita whose artcraft was adopted to the permanent display at famous Victoria & Albert Museum, UK. Date : 11 Decenber, 1996 (Fri) 6:30 p.m. Place : Tamanoyu Hotel in Yufuin Caller: Kentaro Nakaya, Kunpei Mizoguchi, Tatsuo Tokimatsu, Shouji Akinaga,Shuji Tai, Izumu Kuwano Part One A mini-concert of Hammer Dalcima and Accordion: I saw for the first time ever the rare musical instrument called Dalcima, the predessesor of piano. Mr. Dave Neiman, a young American, played wonderful music using various kind of "sticks." Included were Ireland folkrole, American folksong, Christmas songs medree, and Bach. The sound was simple but beautiful, indeed. The next performer was Ms. Hiroko Itoh who dressed up scarlet pants and pretty vest. She played many French songs by the even red colored accordion. The sound brought in the air of France along with familiar Chansons like ,,,,. The final music was, surprisingly, an arranged music of the Japanese version of the famous Scotish folkrole of "Melancoly of Travel" and Torasan theme song. The latter is very popular screen music by the late actor Kiyoshi Atsumi.