My inmost thoughts
 ~ユジンへ~④

初雪…
この国の初雪は恋人達にとって意味があると聞いていた。
母の生まれた国…

君と初めて出会ったのは
春川の高校の放送部の部室。

友達同士の婚約式だって言ってたね。
僕の彼女に紹介してもらったけ。
彼女は相変わらず高飛車だったろう…
でも、かわいい僕の彼女。

でも少し場違いだったのかな…
皆、怖い顔してた…



でも…
感激したよ!
君にもう一度会えるとは思えなかった。


「ユジナ…」

君の婚約者はそう言っていたね。

でも、君は僕の顔を見ると、
どうしてそんなに悲しい顔をするの?
気に障ったこと言ったかな?
仕事に対しては厳しいつもりだけど、
初めて会う女性を泣かしたのは初めてだよ。



ユジンさん
君は僕の顔を見てるのかな?
僕の体を通り越して向こうを見てるの?
それとも…

あなたが、涙を流すわけが知りたい。
君はあわてて出て行ったけど…
もう一度会わないと僕は納得できないよ。

契約…、プレゼン…
君が担当じゃないのなら、
僕が条件を出そう。
君に会える条件。

君が嫌でも僕に会わずにはいられない条件。

そう、
ユジンさん…あなたが来ないと駄目だよ。
あなたが僕をその気にさせたんだ。
女として…
いや、違うな!
仕事のパートナーとして…
不思議に僕は気にかかるんだ。
君は僕のこと嫌なのかな。
僕のこと嫌い?

どうして?

僕を人間として知ってほしいんだけど。


ユジンさん…
なぜか不思議に僕は気にかかるんだ。


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