夏の暑さはまだ続いていますが、頬に触れる風はもう秋の風。
その風に乗って赤とんぼがスーーイスイと群れをなして飛んでいます。
そんな赤とんぼに混じって私たち姉弟は自転車乗りの稽古をして
います。
私たちの自転車は赤いペンキの塗られた小さな小さな自転車です。
それでもリンリンと鳴るベルが光っています。ちゃんとライトも点いて
います。でも、まだ危ないからと補助車がついている。早くこの補助車をとってもらいたくて姉弟交代で一生懸命稽古をしたものでした。
押さえてて、、と叫びながら走る。でもいつのまにか自転車って乗れるようになるものなんですね。
やがて父に補助車も取ってもらって自由に走りまわれるようになったときの
あのうれしさ。一番下の弟はまだ三輪車、それでも負けずに後をついてガラガラと走ってくる、父や母が乗れた乗れたと手を叩いてくれている。。
赤とんぼの群れを見ると思い出す光景です。
1997年9月 : 日本の遊び ・ 自転車と三輪車
永野美恵子 : 大分市
