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5月30日、ゆふいん文化・記録映画祭に行きました。  by Mie

今年で第二回目の「ゆふいん文化・記録映画祭の案内を頂いていました。プログラムの中で、是非、見たいと思った映画が「在日」でした。

穏やかな天気の日曜の午後、ゆふいんへやってきました。私は、JR南ゆふ駅のあたりから見える由布岳が大好きです。
  

映画祭の会場は、湯布院町中央公民館です。受付で、チケットを購入しました。映画祭は5月28日から行われていて、13本の映画が上映されます。そして今から私たちが見る映画、これが最後のプログラムです。
ロビーには喫茶や売店も作ってあって、ボランテイアの皆さんが、お世話をなさっています。
   

ロビーの壁には、今回の映画祭のポスターや各地の記録映画上映のチラシなどが張り出してありました。(左の写真)また、ゆふいんの皆さんが長い布に描かれた今回の映画のイメージ画がとても素敵でした。(右の写真)
会場は映画好きの皆さんで一杯です。単発プログラムチケットは700円、フリーパス券は3200円で、IDカードを首からぶら下げるようになっています。
私たちの今から見る映画は、戦後在日50年史「在日」という4時間15分の大作です。疲れるといけないので、入り口で座布団を貸して下さいました。
映画は、第1部は在日韓国人、朝鮮人の戦後の歴史を綴ったもの、しかし、これは、私たちの育ってきた日本の戦後の歴史そのもので、でも知らないこと、知らされなかったことも多く、大変勉強になりました。そして第2部は、人間編ともいうべき、「在日」を代表する方々をドキュメントした内容で構成されていました。
一世の女性は、戦後の厳しい時代を必死に生きて子供を育てたという方、二世の男性は、貧困と差別の少年時代を経て、両親のふるさと朝鮮半島を訪れて、やっとふるさと、家族の血というものを感じ、またそのことを子供や孫に語って行きたいと思うようになられた、そんな人でした。三世は、日本の中で、真の国際人として自分の夢を目指して希望に溢れて生きている、そんな素晴らしい人たちでした。
私自身、知らなかった歴史も多く、この映画はたくさんの人に見てもらいたいと思いました。           

映画の後では、ステージにこの映画を作られた、呉徳沫監督(左)が上がられて、会場の人の質問も受けながら、映画の話をされました。ご自身、在日2世、戦後に受けた民主教育の素晴らしさに感動していたら、自分とは全然関係の無い日本人だけの話だった、ということから、戦後の在日の人々の歴史をきちんと描いておきたいと思われた。それはまた日本人の歴史でもある、と話された。対談のお相手は、同じくドキュメンタリー映画監督の西山氏。
私たちには、韓国にも何人か友達がいますので、韓国と日本の歴史というものも出来るだけきちんと知っておきたいといつも思っていました。今日は本当にそういう意味で素晴らしい記録映画を見ることが出来たと喜んでいます。
この映画祭ではまだまだ貴重な記録映画がたくさん用意されていました。始めて参加しましたが、また来年も楽しみにしたいと思いました。

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