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1998年2月17日:七瀬川自然公園(建設中)に行きました
by Mie
今日は朝からポカポカ天気、お昼には気温も3月中旬並になりました。かねてから気になっていた建設中の「七瀬川自然公園」を歩いて見に行くことにしました。七瀬川は大分市の南西部を流れている川で、我が家の近くで大分川に合流しています。数年前から洪水防止の目的で蛇行部分を直線でつなぎ、もとの三日月型の流れの部分を河川公園として整備しているものです。これは新しく作った直線部分の川底です、蛍も住めるように、石ころが敷いてあります。
前方に見える山は、霊山(りょうぜん442m)という大分市の南に位置する有名な山です。ホワイトロードから公園へ通じる道と「印にゃく橋」という橋が新しく出来ました。橋を渡るとこの四月にオープンする「七瀬川自然公園」です。工事も追いこみ段階でいろいろな工事用機材や車両が忙しく動いています。
まず目に入るのが、展望台、公園の北には直線化された新しい川がありますが、その堤防の高台に作られています。右側は野外ステージが作られています。
展望台から野外ステージを望む、階段状の観客席です。早春の陽気に誘われて気の早い家族連れがもうここでお弁当を広げています。ベンチや手すりはちょっと見ると木製のようですが、実際はコンクリートです。最近はコンクリート製品の製造技術も進み、外観も質感もほんものの木と区別のつきにくいものが増えてきています。
山小屋のように見えるのは、川の流れを調整する水門です。この水辺の公園にマッチするような建物になっています。建物の下はゲートが2門見えます、これと同様の水門が400メートル上流にも作られています。階段には七瀬川のシンボルの蛍が描いてあります。
公園の南側の自然の川をまたぐ素敵な橋が出来ました。「あやとり橋」といいます。ワイヤーが美しいカーブを描いています。ここはきっと若い家族連れに大人気の場所になると思います。
あやとり橋を渡るとこんな面白い橋も出来ていました。これで公園の南の端にきたことになります。このあたりは大分市高瀬といいます。ここには、高瀬石仏という古い史跡があります。凝灰岩の低い崖を掘り込んだ中に可愛い石仏が7体ほど並んでいます。作られたのは12世紀、平安時代後半の頃と言われています。左が大威徳明王、右が胎蔵界大日如来です。900年近くを経た今でも朱色や金色の装飾が鮮やかに残っています。
公園と別れて、「露(あらわし)」という集落に来ました。集落の中の小道に石塔が5-6基並んでいました。「大乗法典」と書かれていたり、灯篭のような形をしていたり、周りには水仙がたくさん植えられて集落の皆さんに大事に守られているのがよく分かります。
私たちは露橋の上からしばらく川の流れを見ていました。キラキラと水が輝いて、魚がたくさん泳いでいます。そこへ鴨の親子もやってきました。水温む春ももう目の前です。
今日の散歩もおしまいです。霊山を背に広い広い田んぼのあぜ道を通って帰りました。あちこちで、ピューピューと揚げ雲雀の声が聞かれる本当にのどかなあたたかい2月の午後でした。

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