English


1月25日、トンネル工事現場を見学しました。 by Mie
先日、夫が探検?に行って珍しい光景を見てきたので、今日はデジタルカメラを持って行こうと車で出掛けました。我が家を出て、国道210号線を走ります。左・大分市中心地、右・竹田市という交差点をまっすぐに走りました。

田尻ニュータウンの西を流れる田尻川を溯り、霊山(りょうぜん)のふもとの上白川地区へ差し掛かると、こんな看板がたくさん出ています。そうです。今日の目的地、上白川トンネル工事現場に着きました。「発破の合図方法」という看板(右写真)にはやはり緊張します。

工事の皆さんの休憩所などの建物のある所から、工事の全景が良く見えます。中央がトンネルの入口、左下は、トンネル内から出た山土を埋めているたんぼです。この道路は、大分県大野町に通じます。くねくねと曲がった危険な山道だったものをトンネルを通して広い道にしようとしているのです。
現場の安全担当の加藤信幸さんです。ヘルメットを貸して下さって、案内をして下さいました。デジタルカメラを見てそこからインターネットの話になり、ナント、コアラ事務局の是永さんを知っているということで、まあなんて世の中は狭いのかと3人で本当にびっくりしました。
トンネルの入口には、スライドセントラルという、大きな機械が置いてあります。この機械が、レールの上をモーターで動いていって、トンネル内のコンクリート工事をしていきます。
トンネル工事で恐いのは、水が出ることだそうです。このトンネルは比較的乾燥しているそうですが、それでも所々、ビニールが貼ってあったり、排水の管を通していたりします。
トンネルの内部は、半径方向に長いボルトがたくさん打ち込まれています。また、入口付近は弱いので、半円状の鉄骨で補強されています。加藤さんの前の方の壁にはその一部が見えます。今からこれを支柱にして天井にも鉄骨をわたします。素人の私たちにも分かるようにとても丁寧に説明して下さいます。
全長143メートルのトンネルを抜けました。ゆるくカーブしているし、7度の登り勾配があるので、工事はやはり大変だったということです。

「トンネルを抜けるとそこは雪国だった、、、、」(川端康成)ではなくて、そこは断崖だった。まだ道が無いのです。竹薮の向こうの山まで、橋になるのか、道路になるのか、まだ分からないとのこと。

こんなものを見つけました。昨年のクリスマスの日に貫通式があったそうです。発破で小さな穴が向こう側に貫通してから2ヶ月後のことだったとか。右はトンネルを出た崖です。上に見えるのは、旧道の名残です。
お忙しい中を丁寧に案内して下さってありがとうございました。そろそろ戻りましょう。未舗装のトンネルに裸電球が灯っています。工事用のスライドコントロールのシルエットが何だかとても素敵に見えます。

トンネル工事の説明図です。なるほど、坂になっているのがよく分かります。トンネルの断面図では、壁に打ち込まれたボルトが4メートルもあることが分かりました。
正午になり、工事の皆さんが休憩室に戻って来られました。大分の方が主体ですが、中には、熊本や長崎からの人もあって、近くに、宿舎もあるそうです。工事期間は1年くらいかかるそうで、本当に皆さん、ご苦労様です。今までも事故はないそうですが、どうぞ最後まで無事故でと思いました。
休憩所の側にはこんな看板もありました。早くこのトンネルや道が開通して、大野町まで、そしてさらにその向こうへと便利になるといいですね。加藤さん、本当にありがとうございました。

Mie Home