6月27日、テイー・セレモニー

朝、10時過ぎにダンさんの家を出てフェニックスのダウンタウンに入りました。パームの木に高いビルが建っている都会です。土曜日ということで道は空いているそうです。
公園の一角に突然飛び込んで来たのがこのお茶室です。友好都市の姫路市から「友好20周年の記念に」と2年前に建てられたお茶室と待ち合いと日本庭園です。ゆくゆくは回遊式の庭園にいくつかのお茶室を配置した一大日本庭園を造る予定で今も基金集めをしているそうです。
お茶室に上がるには、靴を脱いでこのような白いソックスを全員履きます。裏には滑り止めがついています。
お茶は裏千家、立礼です。アリゾナ在住の日本女性がボランテイアでお茶の指導をしておられます。お点前はアメリカ人の男性で、ジーンズの上に和服を着て帯を結んで袱紗を挟んでおられました。左の女性が英語で指導をされています。
いよいよ、私たちがお点前に預かりました。私たちは飛び込みですが、本当のお客様は、、、
ダンさんは月に一度、お茶会の日に、レクチャーのボランテイアをしています。お茶室への入り方をまず説明をして、お点前を受けます。今日は、夏休みに友好都市の姫路へ2週間のホームステーに行く高校生3人とお母様が1人出席、私たちは飛び入りのお相伴です。お点前を終えて日本庭園の説明をしているダンさんです。
お庭にはつくばいもあります。苔に見立てた草がびっしりと植えてありました。苔は3日と持たないカラカラ天気です。松や笹、梅は姫路から持ってきました。やがてお盆の頃には今日の3人の高校生は姫路に、そして姫路からは数人の高校生がアリゾナへやってきます。そうしたらダンさんは彼らをグランド・キャニオンヘまた案内することになっているそうです。こうしたボランテイアの皆さんの地道な努力で日米の市民が理解を深めていきます。素晴らしい働きだと思いました。

リタイヤーハウスを訪ねて

午後はダンさんの日本語の先生の家に連れていって頂きました。ここはスカッツデールから15マイルほど西へ走った山のふもとの町です。標高は2500F、ダンさんの家のあたりより4-5度cは気温が低いといわれています。ここはリタイヤーした人たちが住んでいる住宅です。門をプッシュホーンで開けてもらって中へ入るとこんな雰囲気の住宅が並んでいます。
ダンさんの日本語の先生は68才の日本女性です。50才の時にご主人の転職でアメリカに来て2年前からここで二人暮らし。4軒続きのパテイオハウスに住んでいらっしゃいます。広い広いリビングと寝室、キチン、ゲストルーム、車庫があります。キチンの食堂から外を見た所です。植木鉢の置いてある所はエントランスです。
散歩に出てご主人からいろいろあたりの説明をして頂きました。気温は100度、摂氏では38度です。
道路のように見えるのは滑走路です。元パイロットという方々が多いんだそうでこの住宅地は空港も持っています。格納庫が左の方にあり自家用機が60台位入っているそうです。砂漠の赤茶けた色にマッチした建物は、塀があったり、茶色に塗ってあったり、サンタフェ方式というそうです。塀は所々、隙間があけてあります。コヨーテの通り道だそうです。さそりは家の中にもよくいて箸でつまんで捨てるとか、、、、
左はサグアロ(柱さぼてん)の枯木です。まったく木と同じに見えます。隙間がありますがそこに水を溜めているそうです。右はオコテイロというさぼてんの枯木。こんなオブジェを飾ったり、日本の漆器や能面、書を飾ったりして素敵に暮らしていらっしゃいます。電気専門といわれていたご主人は2台のパソコンを並べ、奥様はアメリカにきて習ったというパッチワークがご趣味とのこと、アリゾナの山と夕焼けが好きとおっしゃっていました。またまた素敵な方とお友達になりました。


私たちが外出をしていたので、お母様がお料理を担当、賑やかに夕食です。私は、お手伝いをしたり、散歩をしたり、プールで遊んだりとても寛いで過ごさせてもらっています。今夜のメニューは、サーモンのバター焼き、とうもろこし、じゃがいも、ブロッコリーの茹でたもの、ベジタリアンのダンさんの大好きな野菜サラダ、そして結婚パーテイーに作ったと言う味付けのライスでした。


常夏の地に生きんとす人静か


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