10月4日、今日のランチは南欧料理、by Mie

おいしい香りに誘われて、真っ白い漆喰壁を曲がると、
そこはまぶしい太陽に輝くスペインの風情が漂っている。「レストラン・イビサ」です。

おいしい香りの正体は?焼きあがったばかりのパンでした。石で囲ったパン焼き釜が二つ並んでいます。
内部は有田の耐火煉瓦、外は石で覆ってスペイン風に設えてあるそうです。
燃料は、、、そうです。うづ高く積まれていた薪です。いなせなパン職人の方が、わざわざ炉を開けて見せて下さった。
さあ、早くこのパンが食べたい!

中へ入ると、そこはもうすっかりスペイン。オープンキッチンです。
天井からはおいしそうなハムや、大きなフライパンがぶら下がっていて、大きなフードがピカピカ光っている。

このレストランの名前、イビサというのは、マジョルカ島の側にあるイビサ島からついた名前.
小野さんはこの島に魅せられて、何度も通って、現地で買い付けたタイルや陶器が至る所に
飾られている。イビサ島はヨーロッパ中の貴族の体の弱い子弟が保養を兼ねて住んだという島。
船で運ばれて来る最高の食材を使って、ハムやソーセージの保存食を作り、芸術や文学を語りながら
過ごしたという。スペインでありながら、ヨーロッパ各地の文化が交じり合った独特の雰囲気漂う島だそうです。

そんな貴族(エル・シド)の末裔である画家のチェミーによる幻想的な油絵。


半地下に降りる入り口の壁にはめ込まれた
古い古いイビサ島の四角いタイル。
下には何か面白い壷がありますね。
これはイビサの民家の軒下にあった水入れの壷と台。
一目で気に入った小野さんは、民家のおばさんにお願いして
譲ってもらったのだそうです。素朴な色と形がいいですね。

そんな軒先で、地面をつついて歩き回りそうなこのおんどりさんは
レストランの案内板です。
ホテルにあったトーマス・マックナイトのミコノス島の お対の1枚がここにありました。

2枚並べると広い湾の中央に自分が立っている、そんな感じがする絵です。




二階へ上がる階段です。
イビサのタイルが一段毎に嵌め込まれています。


小野さんにお願いして階段を上がってみました。



2階から下を見ました。 客席が白い壁に囲まれてホッと出来る場所になっているのがよく解りますね。

2階から見下ろしたオープンキッチンがとっても素敵ですね。右の壁にはスペインから小野さんが持ち帰ったと言われる大きなパエリア鍋がぶら下がっています。150人分は作れるんだそうですよ。大きなフードの下にパエリアを作る特性の大きなガスオーブンがあります。レストラン中にスパイスの香りが満ちています。
さあ、私たちも壁際のテーブルに座って、食事です。
まずは地ビールで乾杯!麦酒館の社長さんの小野さんは「飲めないんですよ、」と言われたので、私たちはびっくり。 私たちは失礼をして地ビールを。ああ、待った甲斐があっておいしいこと!

スープ、サラダ、鶏の料理、パエリア、どれも色がきれいで、スパイスが 効いていてとってもおいしかったです。

小野さんのお話を聞いていてスペインのイビサ島へ本当に行きたくなりました。今日は本当にいろいろなお話をありがとうございました。とっても楽しかったです。 by Mie