2021年3月27日:豊後国分寺史跡公園の桜
 我が家の近くには歴史資料館があります。そこは、飛鳥時代に聖武天皇の命で日本中に国分寺というのが建てられここは豊後の国の国分寺があった所です。七重の塔や金堂、講堂、などたくさんの伽藍が建っていた場所が史跡公園となっています。
 資料館の大きな建物と、広大な史跡公園との境には今を盛りと色づいているベニカナメの生垣がそびえています。
 生垣、そしてお堀のような溝があり、そして建物の建っていた敷地となっています。
真っ赤な生垣と、緑の樹木がとても美しい、私は大好きな公園です。
 夫も、ここは我が家のお花見公園だねとうれしそうです。桜も満開です。
公園の北側は、麦畑に緑の野が続いている。遠くには桜の大樹が淡いピンクで見えます。1300年前の堂塔の建っていた時代とそう光景は変わらないでは無いかと思われる田園風景が素晴らしいです。 
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桜の見事な広場を背景に記念写真です。 
公園の広さがわかると思います。目を綴じると、大きな講堂などが建っているのが想像できます。どんな着物を着た方々が往来していたでしょうか。考えてみるのも楽しいです。 
美しい連翹の花の塊があったので、写しました。遠くに見える大屋根が歴史資料館です。 
ソメイヨシノが密生している所、どの角度から写しても美しい。その前は芝生の広場で本来なら、お花見が出来る所と思いますが、飲食はストップのコロナ規制です。
ソメイヨシノの足元は緑の生垣、その向こうには、公園入口のベニカナメの背の高い生垣です。 
 やっぱり私も写してもらった。桜の大波が美しい。
 桜の幹から伸びた腕にも桜の小枝が花をつけていて、とても面白い。
近くに寄ってみると、様々な姿でソメイヨシノの満開の美しさを見せてくれます。青空を背景の枝がなおのこと映えます。
天平のその昔に寺院や塔が建っていた処へやってきました。大きな木が茂って、いかにも古い祈りの場の雰囲気がします。そこで艶やかに咲いているのは諸葛菜です。こういう時に大根の花という名前では何だかしっくりきませんね。 
豊後国分寺が建っていたという寺院後に後の世に出来たお寺が建っています。左の白い看板には豊後国分寺が出来た時のこと、その跡地に建ったお寺から考察して東大寺様式の四間四面の七重の塔は、全国的に見ても稀な立派なものであったと思われると書かれています。
国分寺跡地に建てられたお寺もすっかり古びて、散り敷く椿の赤い花殻、またお堂の前に咲く桜花が春の陽を受けて往時を忍ばせてくれます。
新しい陶製の案内板には、遺跡の図面と、七重の塔が描かれています。 
椿の散り敷く通路の奥は、七重の塔がここにあったという印の石碑が立っていました。 
かすかに陽の光が差し込む所、たくさんの羅漢さんが座っていらっしゃいました。 
 ここにも諸葛菜が美しく咲いていました。紫の花は、天平の世を思わせる色です。
お堂の外廊下の角には、自然木をくりぬいた花生けに、庭から切り取ってきた諸葛菜が生けてありました。数本の山桜がまた素朴な雰囲気でとっても素敵でした。 
豊後国分寺跡地公園でのお花見を終えて、歴史資料館の駐車場に止めた車に戻ってきました。その時、丁度、豊後国分駅を出た列車が緑の麦畑の向こうを赤い車体を押し出すようにして大分駅へ向かって走って行きました。