2020年11月20日:大分市美術館「美を競う」展

大分市美術館も。コロナウイルス拡大の外出自粛などおあり、本当に久しぶりです。ポッカリと時間が出来て、機会があったら行きたいと前売りで求めていた大分市美術館へ久しぶりに一人でのんびりやってきました。シンボルの象さんが健在でうれしいです。
検温、消毒、そしてチケットを見せてから住所・氏名・連絡先を記入してやっと会場へ入れます。それでも入り口できれいな花魁にお茶の接待を所望しました。受付の方が写真を写してくださいました。 
浮世絵展と言えば版画ですが、今日は、肉筆浮世絵の世界とのこと、岐阜市にある「光ミュージアム」のコレクションで珍しい展覧会とのことです。 
人が本当に少なくて、あちこち、静かな空間です。
廊下の裸木の足元には黄葉した葉がたくさん散り敷いていました。もうここは秋もおしまいのようです。
と思ったら、真っ赤な紅葉が美しく廊下の建物などと一緒に見るとちょっと外国の光景です。 
ここは窓外の雄大な大分の山並みを見る場所にしてあるのでしょう。双眼鏡がおいてあったり、その前には写真の山並みに山の名前が書きだしてあったり、しばらく知ってる山、こんなところにあったとか、こんなに高い山だとか、いろいろ見ていると面白かったです。 
111点の展示とある。ほとんどが日本の昔の美人画、花魁が描いてある。一種の型というか独特の見返り美人のような立ち姿、それでも、絵師の個性ははっきりと出ていて、見ていて楽しいです。絵そのものも素晴らしいですが、掛け軸になっているその装丁にも様々な趣向が凝らしてあったり、添えてある漢詩や歌が現代の日本語で読んで意味も分かるようにしてあるのがうれしかったです。その歌と、花魁の衣装や仕草に関連を探すのも楽しい。すっかり魅入ってました。
人が少ないので急ぐ必要もなく、のんびりと見せてもらった、出てくると、絵の世界と現実の建物のギャップが面白かった。建築士はどなた?と興味も湧いて調べてみたら、お父様が正教会の教会などの建築で有名な方、そして、子供のころからそういう教会にいたことも多かったと書かれている、内井建設事務所設計向井理一郎氏、何となく雰囲気が感じられる。
一人でランチにやってきました。館内のレストランメインホールの苔壁画というそうです、珍しいdす。
拡大で写してみると本当に苔が未収しています。サボテンのような、ドライな植物が集められていて楽しい壁画です。
数組の方がいらっしゃいました。三密を避けて、テラスのカウンター席へ座りました。吹き抜けて涼しい、いえいえ涼しすぎますが、コロナ禍ではこれが良いです。目の下には紅葉と彫刻が見えて特等席です。
 ここは美術館内のレストラン「Art Table いろのわ」と言います。「愛菜ファーム九重」の野菜を中心としたお料理、色が美しいです。温泉で育てる温泉パプリカがたくさん使われています。パスタはカボチャソースパスタはみるからに栄養がたっぷりの感がして、おいしく頂きました。
午後からは寒くなりますとの予報でしたが、にわかに黒い雲が出てきて、本当に寒くなりました。
そこへおいしいホットコーヒーが出てきて、本当にうれしかったです。
テラスの内部はこんな風になっています。オリーブの木や、観葉植物がたくさんおいてあって気持ちが良いです。
出るときに気になったのでパチリ、レストランの入り口の壁画、やはり苔アートですね。美しかったです。
久しぶりに行った美術館、十分に楽しみました。またコロナが収まったら、お友達と楽しく来たいなと思いました。