2019年1月7日:ヨロン島百合ヶ浜
 プリシアリゾートヨロンへ島の若者たちが来ています。半袖のアロハシャツで、いかにもリゾート地という雰囲気でいいな~と思いました。
島の料理の鶏飯を頂き、少し休憩も出来て、いよいよ今から島めぐりです。すぐに美しい海岸が見えてきました。 
また一方、このようなサトウキビ畑、収穫までに3年ほどかかるとか、順に植えて育てて、収穫してと、大変です。 
昔は鹿児島の島津が黒砂糖はとても良い収入になるので、与論島のサトウキビを税として納めるようにとの厳しい採り立てもあって大変だったとか。小さな耕作地が多くて機械が入り難く、今も手刈が多いとか。なかなか厳しい仕事のようです。 小さい島で皆さん、知ってますよ、と、手を振るガイドさん、皆も一緒に手を振りました。
今日の楽しみは百合ヶ浜へ行くことです。そこは、年に数回それも一日のうちの数時間現れる海の中の白い島のこと。
大金久海岸からグラスボートで1.5キロほどすすんだ所に出来るそうです。

百合ヶ浜カレンダーというのが出来ていて、それを見て旅行の組み立てをする人も多いとか。 
 
グラスボートがやってきました。今はただの海、しかし、今日は百合ヶ浜が出来そうとの予報、出来ることを祈って、この日この時間に船に乗ることになりました。 
時折、急に波が立って、水を被ることもあるので、カッパを着て行って下さい、足はサンダルを用意しています。と、丁寧な管理のお蔭でカッパを着て船に乗ります。
 30数人はボート二つに分かれて乗りました。もっと空が青いと望みも多くなりそうですけど、どうでしょうか。
船の底には、下を見るように穴が空けられていて覗き込みます。 
 白いきれいな海底が見えます。エンジンがかかりました。
 1.5K先が気になったり、船の底が気になったり、カメラを構えて皆さん、期待一杯です。サンゴ礁が見えます。船底がガリガリとならないか心配しますが、操縦はとても安心できる若者がして下さっている。
魚も一杯泳いでいます。あちこちに船がたくさん出ています。さあ、どうでしょうか?ここ当たりという所に来ました。 
 海底の白い砂がよりはっきりと見えるようになりましたが、島にはなっていません。

ここに出来るはずなんですけどね、やっぱり今日はここまでのようです。と、海に降りてみて下さる。
さっきは水深3メートルほどと言われていましたが、今は70センチほどですけど、それ以上はもう無理とのこと。残念ですが自然現象はどうしようもありません。引き返すことになりました。 
 残念でした。しかし、幸運が訪れますよ。見て下さい、うみがめが来てくれました。
何度も何度も行ったり来たり、うみがめがグラスボートの下を泳いでいます。
百合ヶ浜は出来ませんでしたが、まあ、仕方ないです。うみがめを何度も見せてもらったので、良しとしましょう。

それにしても美しい海でした。お世話になりました。
次は「与論民俗村」という所に来ました。経済成長の波が押し寄せてきた頃、 「与論の文化と島人の歩みを伝えなければ。」と家族で民具なども集め始められた民俗村は50年以上の歴史がある私設の民俗村です。
当主の菊氏が昔の茅葺屋根の家の前で話をして下さいます。 与論の民家は円錐型の茅葺屋根の家で、母屋と台所が別棟になっていました。先人の知恵が至る所に生かされています。
茅葺屋根の葺き替えに使う萱をたくさん集めてある。 
柱にくくられている萱の下には水かめがおいてある。雨水を貯める工夫だとか、これも先人の知恵ですよ。とのこと。
 たくさん集まってきた壺がきれいに保存されている。小はお酒の徳利から大は、お葬式に使ったり、中くらいは穀物などの保存に使ったものとか、本当に様々あり、びっくりしました。
庭に置かれていた機械は、サトウキビを絞る機械です。上の棒の先には牛が結わえられていてくるくると2頭の牛くことで絞ることが出来るのだとか。それを集めて煮詰めると黒糖が出来る。 
 庭先には、バナナの木からこんな美しいらんの鉢まで、置かれているのがホッとします。
さんぴん茶に自家製のお漬物やかりんとうでおもてなしをして下さいました。 
これは芭蕉布の織機です。与論島でももう織り手は一人になりました。と、菊友子さん一人になられてしまったとか。絶やしたくないと、糸芭蕉を植え、糸を作ることから織り上げるまでされているとか。軽くて風通しも良くて亜熱帯の気候に適した着物として昔から着用されてきた織物を絶やしたくないと民俗村では伝承のために織り続けていきたいとのことでした。
さとうきび畑の上に茅葺屋根や赤瓦の家が見える民俗村を後にしてホテルへ帰ってきました。
私たちの今夜のお部屋は、この水色の螺旋階段を上った2階のお部屋です。 
 中は水色の壁、水色のカバーのベッドがあります。奥にはバスルーム、リビングルームもあって、とても広いです。
 夕食まで早速この広いホテルの探検です。たくさんのお部屋がありますが、皆、二階建てのコテージ形式、あちこちにあります。食堂が私たちのコテージの真反対とのことでそちらへ行ってみました。

美しい海岸が広がっています。
青いタイルを張ったミコノス広場が作られています。 
広場から海を見ると、真白のあずまやがあり、おりしも太陽が海へ沈みかけています。雲が多くてはっきりしないのが残念です。 
広場には噴水の池があり、大きなシェルが置かれています。ミコノス島は行ったことがありませんがイメージして作られているようです。傍には地中海レストランというのもありました。 
しかし、私たちの今夜の夕食は和風レストランが指定されていました。

オリオンビールを頂いて、ヨロンの幸を頂きます。
 目をひくのが、グルクンの唐揚げです。そして、お野菜や海草の煮物やもずくの和え物など、おいしく頂きました。

星が見えるかな?と空を見上げながら、部屋に帰りました。
BACK
NEXT