2018年8月24-25日:第43回湯布院映画祭
8月24日、
午後から野浦さんと二人で湯布院映画祭に参加するために由布院へやってきました。由布岳がまじかに見えてきたら、空気もグンと気持ち良くなったように感じました。 
今日の私は、先日、庄屋の壁に飾って下さっていた雪の結晶が少し草臥れていたので新しく作ってお持ちします、と約束をしていたので、先ずは庄屋へお届けに来ました。丁度、婦人之友9月号に中谷宇吉郎さん、不二子さんのことを福岡伸一さんが書かれていたので、そのことも添えて持って行きました。
  
映画祭でいそがしくされているゆでお留守でしたが、玄関に預けて、私たちはしばらく外の椅子で緑の風に吹かれていました。本当に気持ち良いです。
すぐに映画の始まる時間です。先ずは今夜のお宿の由布院倶楽部へチェックイン、そして着替えて歩いて映画祭会場へ行くことにしました。 
野浦さんのお洋服は面白いデザイン、私も同色のスカーフをして行くことにしました。 
会場はゆふいん音楽祭と同じ中央公民館です。受付で夕方の映画券と、夜のパーティのIDカードを頂きました。 
ロビーには今までの映画祭の記念のポスターや資料が張り出してあり、熱心に見ている方もいらっしゃいます。 
 
今から見る映画は、今回の映画祭のメインゲストの佐藤浩市さんの出演映画「雪に願うこと」(2006年5月)です。この映画は第16回東京国際映画祭で4賞を得た映画・帯広のばんえい競馬場を舞台の映画です。
帯広のばんえい競馬の厩舎が舞台の映画、ばんえい競馬を守っている兄、都会で華やかな生活をして破れて帰ってきた弟、馬に向き合う真摯な人々の暮らしの中で、いつしか馬を可愛がり育てる弟になっていた、ある日いきなり東京へ帰る、という弟、育てた馬が優勝をした日のことだった。
映画上映の前に、朝まで撮影をして駆け付けたという佐藤浩市さんの舞台挨拶がありました。

さて、映画の伊勢谷友介さん演じる弟は弟のその後が私は気になります。きっと弟は都会での挫折を克服してまた厩舎に戻ってきて今度は兄を助けて力強く北の大地で働くのでは無いかなと思ったけれど、どうなのでしょう。



映画のあとはシンポジュームです。
 
 
下の写真の右からこの映画の編集を担当された編集の川島章正さん、脚本の加藤正人さん、そして佐藤浩市さん、そして司会の湯布院映画祭の野村さんです。佐藤浩市さんは「土着感を出したいと思って取り組んだ」と話される、また「言葉の少ない根岸吉太郎監督の思いを汲んで脚本は37テイクにもなった」と加藤さん、編集の川島さんは「監督の願いを具現化するのが仕事でした。」など話して下さる。 
 
最後に会場からの質問には「亡くなられたお父さまの三国連太郎さんともっと共演して頂きたかったという声も出ていました。 
その後は湯の岳庵へ会場を移してパーティです。とてもたくさんの方々が来られています。最初に湯布院側の代表として亀の井別荘の社長の中谷太郎さんが歓迎の挨拶をされました。台風が来るとの予報もあって心配をしましたが、今夜は美しい月と共に出来ますことを喜んでいます。とにこやかに話されました。 
色々なお料理を頂きながら、たくさんの皆さんとお話をしたり、久しぶりの挨拶をしたりと楽しい時間を過ごしました。
私たちは4人で出席です。右から久美子さん、大堀さん、美香さんです。 
ステージでは佐藤浩市氏が挨拶をされ、そして、由布院の箸や一膳 さんが、「僕の大好きな佐藤浩市さんに心を籠めてお箸を作りました」と、2人でいろいろ説明しながら手渡されました。
8月25日、
今朝も良い天気です、昨夜は遅すぎて温泉に入れなかったので、早速露天風呂へ行きます。由布岳が目の前に美しいです。 
温泉から見る由布岳です。湯けむりが5本も見えます。今日も大分は暑いことでしょう。 
朝の楽しみもう一つは、天上桟敷の朝食です。早速、亀の井別荘へ行きますが、まだ9時にならなくて、テラスで待ちます。

金鱗湖からの流れが今朝はとても美しく、鴨さんたちも朝ごはんの時間のようです。
9時になりました。早速、天上桟敷の大テーブルに着きました。万カナには、白のリンドウと吾亦紅が活けられて、秋がくるな~とその心遣いがうれしかったです。 
 最初においしい水と、コーンポタージュの冷製です。甘いポタージュ、早速頂きました。
 こんがりと焼けたトーストに鴨肉、鶏ハムなど、お野菜も新鮮でおいしいです。ヨーグルト、温泉卵と、おしゃべりしながらおいしく頂きました。
その後、庄屋へ遊びに行きました。外からガラス戸の向こうに雪の結晶の細工物が下げてあるのが見えます。黒い板壁に映えています。
庄屋では女将さんが待って下さっていて、お茶を頂きながらおしゃべりをしました。廊下の向こうのステンドグラスがとても美しくて見とれてしまいました。
珍しい矢立を持って来られて、これからここへ来て下さった方には、何か書いて頂こうと思う、どうしてもっと早くに気付かなかったのか、とても残念、とおっしゃる。
そういう訳で、今日は久美子さんにも永野さんにも書いて頂きますよ、とのこと、あらまあ、どうしましょう。大変大変、

大仕事をした気分です。雪の結晶は健太郎氏とよく相談をして飾りたいと、仰ってく頂いて、うれしく思いました。
これからまだお訪ねしたい所もあるので、とお暇をしました。久美子さんも私も行きたい所があって、どこかな?と探しました。
そうしたら偶然にも、同じ場所で本当にびっくりしました。私は阿部さんのお店、「TOKINOIRO」というガトーショコラのお店、ゆふいん音楽祭のスタッフとして一緒に汗を流した友人です。
久美子さんが探していたお店は、熊本地震で大きな被害を受けられた「山荘・わらび野」の高田さんのお店「カランドネル」カヌルのお店です。

ナントお隣にありました。そして、このビルはやはり音楽祭スタッフをしていた大谷さんのビル。何とも縁があるものだと驚きました。由布院に新たにお洒落なお菓子のお店が並んで開店していました。
其々におみやげは買いましたが、何かし残したことがある、と、昨日から楽しみにしていた「葛きり」をtベル為に湯の岳庵まで戻りおいしく食べることが出来ました。
玉の湯に用事のあることを思い出して帰り道、寄りました。そこから見る由布岳はとても素晴らしいです。まだやはり夏空の中の由布岳です。
玉ノ湯へ入ると、丁度打ち水をされている所でとても涼しく感じました。 ロビーに入ると、秋の野を思わせる景色でお花が活けられていました。矢羽ススキが涼やかです。上は日田の画家宇治山哲平さんの絵ですね。
女将さんが来られて、少しの間、お話をしました。
ニコルスバーで何か飲みましょう、
今の季節のフレッシュジュースをどうぞ、とすすめられて、桃のジュース、私はグレープジュース。とてもおいしかったです。
窓から見える所に、紫陽花の花がまだ美しく咲いていました。やはり由布院は涼しいのだなと思いました。
家に帰ってきて、先ほど、買って来たガトウショコラと、カヌルの試食会をしました。ガトウショコラはとっても甘い、粉は一切、使ってないんですよ、と阿部さんが言われていた、濃厚でおいしいカカオがふんだんに使われていると思った。
カヌレはフランス・ボルドーの修道院で焼かれていたという可愛いケーキ、カヌレ型に入れて外はパリッと、中はマイルドに焼き上げるお菓子、カランドネルさんでは、いろいろ季節の物を使って飾ってある。抹茶、リンゴの薔薇、コーヒー豆、くるみなど、可愛いお菓子。
少し甘すぎたので、パンも食べたりと、ちょっと遅めのランチとなりました。
その後、久美子さんは10月に開かれる国民文化祭の演劇部門の練習会に行かれました。