青い空のもと、せみの声がミンミンと聞こえる中、朗読劇「蝉なきやまず」は始まりました。 あの日も、今日のように青空が広がっていたおおいたでした。あの日とは、大分の街が消えた日、73年前の今日です。 ここは大分市大手町公園、高くそびえているのは大分県庁です、 |
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ここで朗読劇は演じられました。 大分の街が焼かれた日を生き延びて、300年という大ソテツの前に置かれたステージで演じられました。 | |
今夏最高に暑いという昼下がり、大勢の方が集まって、大分空襲の朗読劇を見ました。 ステージでは 子どもから大人まで、真白の洋服を着て、鉢巻をしめて防火訓練に精を出し、バリバリという焼夷弾の下を逃げ惑う。 |
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防空壕に逃げそびれた人が助かり、ちゃんと逃げて隠れていた人たちに直撃弾が落ち、無残にも命を奪われる。 | |
女学生たちが教師に引率されて逃げ惑う、声が聞こえなくなったと思ったら、教師の後ろの女生徒が倒れていた。そんな悲惨な現実。 | |
この朗読劇が演じられているこの公園は、大分県庁の議会室があった場所、この空襲で焼けて、公園になって今もある。 | |
40分の朗読劇が終わりました。去り難い人たちと演者の皆さんとの交流がなされています。 本当に、二度とあってはいけません。絶対に戦争はいけません。強く強く思いたい。 貴方がたは戦争の準備をしているのですか?平和への準備をしているのですか?人の生活はどちらかしかないのです。 |
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誘ってくれた友人と今の朗読劇をかみしめながら帰りました。足元を見ると、こんなモザイクタイルが敷いてある歩道でした。このユーモラスな歩道を楽しんで歩ける街であってほしい、いつまでもそんな街でありたい。 |