2017年7月22日:「戦争の一瞬を切り取った写真展」
今年の夏は殊の外暑いです。そんな中、住宅地の子ども達が町内を巡って、安全、家族の健康を祈って神輿を担いて練り歩いてくれています。世話役の大人の皆さん共々、暑い中、本当にありがとうございます。我が家の傍が休憩所となっていて、冷たい水を飲んだり、おしゃべりしたり、一刻を過ごしています。
そしてまた元気に神輿を担いて、練り歩いてくれました。今年もきっと皆、元気に過ごせると思います。ありがとう!
午後は友の会のお友だちから案内を頂いた写真展にやってきました。

案内チラシには、(ジョー・オダネル 『焼き場に立つ少年』戦争の一瞬を切り取った貴重な写真50点)と書かれています。この写真も大きく展示されていました。
会場は下宗方の妙瑞寺 、大分市内の3つのお寺で15日間のリレー展示、と書かれていて、今日がその最初の日、家からそう遠くないので初めての所ですが行って見ました。
よく車で走る道から少し入った集落の外れにあるお寺、立派な門が建っていて、緑の芝生が広がる清々としたお寺です。
看板が立っていました。間違いありません。静かにお寺の本堂に入って行かれる方もあって、続いて入って行きました。 
本道の入り口にきれいなお花が飾られています。そして、靴脱いで上がります。 
パネルに写真が何枚も貼られています。 本堂仏様の前に、チラシにあった「焼き場に立つ少年」の写真がおかれています。戦争の中、厳しい日々をすごして来た人たち、子どもも大変な時代を過ごしてきました。この少年、は妹でしょうか?小さな女の子を背負って焼き場に立っています。少年もまだとても幼いです。でも、このキリリとした顔、背中の小さな子どもはもう亡くなっているのです。この妹を何とか弔いたいと、焼き場に来た少年なのです。今朝の、御神輿を担いて元気に大きな声を出していた子どもたちと比べてしまいました。もう二度と、こんな思いを子どもたちにさせてはいけないと思いました。
この写真を写したのはアメリカのフォトジャーナリストのジョー・オダネルさんです。1945年、占領軍として原爆投下直後の長崎に入り軍の命令に従って原爆の破壊力を記録するためにカメラのシャッターを切っていた。
しかし、瓦礫のなかで生きようとしている日本人の営みを見て、命令に背き、その姿をカメラに収めた。 
しかしそれらの写真は彼のトランクの中に長く封印されていました。50年後にそれらの写真を公開し晩年まで体験を語り、活動を続けたジョー・オダネルさんでした。 2007年長崎原爆の記念日に85才の生涯を終えられたそうです。記録のDVDも上映されていて見ることが出来ました。
会場の出口にはメッセージボードがあり、いろいろな方が、感想を書かれていました。絶対に戦争はしてはいけません。本当にそう思います。良い写真展を見せて頂けました。 
この写真展は葛木の常妙寺、竹中の神力寺でも、行われました。、 
お暇をしようと思ったら、お庭でお茶をどうぞ!とお声をかけて頂き、芝生の庭に案内されました。右はお寺の見取り図です。芝生の広場が広がっている開放的なお寺です。 
 
このお寺のユニークな活動として「桜葬」というのがあるそうです。見取り図の左上にある丸い大きな古墳のようなお墓、共同墓地になっているようです。 
芝生のお庭に建てられたテントの中でお茶を頂きながら、丸い桜葬 2基を見ています。これからの葬送のあり方を考える、これからの生き方を通して考える勉強会もされているようです。暫くお寺に行くこともありませんでしたが、いろいろと変わって行っているのだなと思いました。

戦争の写真展を見て、また、人が最後に葬られることを考えさせられたこと、それは結局いかに生きるかということになる、など様々考えることの出来た一日でした。